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41

「あら、お帰りなさい。」
ジュディスが意外そうな顔をした。
「もう遅いから帰って来ないと思っていたわ」
「まぁ…いろいろあってな。」
「着替え着替え~っ」
カロルとレイウ゛ンが小走りで船に乗り込む。
そういうことかとジュディスが微笑む。
「おかえり、ユーリ」
「ただいま、フレン」
ユーリはフレンの傍にやって来てフレンの頬に触れた。
「材料は少しずつだけど集まってるからな」
フレンが優しく微笑むとユーリも同じ笑みで返した。
「ユーリ~~っ」
そんな二人の世界に入ってきたのはカロルだった。
「服着替えただけじゃ臭い消えないよ~っ」
「…ま、そりゃそうだろうな…」
「うーっこのまま臭いがこびりついてとれなくなったらどうしよう~」
「えぇっ!?こんな臭いが体臭になっちゃったらおっさんのファンが悲しむわよっ」
「そうは言ってもこんな遅いんじゃ宿も風呂貸してくれねぇだろうし…」
おっさんの言葉は何気に無視した。
「じゃあ今から出発して明日朝一のお風呂貸してもらおうよーっ」
「じゃあせっかくだからユウマンジュに行きましょうか」
ジュディスが面白がって提案した。
「ユウマンジュって…旅行じゃねえか…」
「いいじゃない、たまには。せっかくフレンも一緒にいるんだし。
 目が見えなくても温泉なら楽しめるんじゃないかしら。」
「…フレンどうする?」
ユーリがフレンに意見を聞いてきたがフレンは首を傾げた。
「温泉に入りたいのはカロルとレイウ゛ンさんでしょ?」
「ん、そうだっけ」
「あら、そうだったかしら」
「ひどいよ二人ともっ今話してたところじゃないっ」
ユーリとジュディスの言葉にカロル愕然。
あまり甘えたがらないフレンを甘やかそうとあれこれ提案するのは
まぁよくあったことなのだけれどここ最近は特に酷くなってフレン中心の生活とでも言えるような。
(と言ってもあからさまにそんな態度をとるとフレンが萎縮してしまうので
気付かれない程度には留めているのだが。)
カロルもいろいろ世話を焼いたり甘やかせる側の人間だがまさか数秒前の会話も覚えていないとは…
「あ、でも皆も疲れてるだろうし温泉で休むのはいいことだと思うけどなっ」
カロルのがっかりした反応を肌で感じ取ったフレンは
そんなに温泉に行きたかったのかと少しズレた解釈をして慌ててカロルのフォローに回る。
「フレンがいいなら俺は行ってもいいけどな」
「そうね、あなたたちは何か意見あるかしら?」
ジュディスが顔を見渡すが反論する者はいなさそうだ。
一行はそんなこんなでユウマンジュへと進路変更した。







今日はカラオケ行ってきました~~!!!
カラオケはまぁいいですよ、普通に楽しかったですよ。
微妙なハモリとか挑戦したりして楽しかったですよ。

問題は晩御飯に食べに行った鳥●族という居酒屋。
オーダーが全く通っていない。何度店員呼ばせれば気が済むんだと。
最後の方は「ちょっと喧嘩売ってるな」という結論に至りました。
30分で出てくるといったご飯ものの料理が1時間後に出てきたり
キャベツ盛るだけで10分以上かかるなんて異常。
ご飯ものにいたっては絶対忘れられてましたね。
2回店員呼んで漸く出てきましたから。
微妙過ぎた。この店。
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40

「…ジュディス、君いつからそこに居たの?」
「あなたが咳込む辺りからかしら」
ジュディスが人差し指を顎にあてわざとらしく考えるような仕草を見せながら言う。
「…そう…」
フレンが自分の失態に対して冷笑する。
「…秘密なの?彼にも」
「……」
彼というのが誰を指しているのか聞くまでもなくわかる。
フレンのことを自分のことのように心を痛めて誰より責任を感じている彼。
「ユーリだからこそ…言えない」
これ以上責任を感じてほしくない。
「…言っても言わなくてもやることは変わらない。だったら言う必要はないと思う。
 皆にいらぬプレッシャーを与えるだけだ」
「…そう。まぁあなたが言うことも一理はあるわね。」
「あの…このこと…皆には…」
「安心して。私の口からは言わないから。…私の我慢がきく範囲で…だけれど。」
「ありがとう。」
消えていきそうなほどにはかない笑顔を返されてジュディスも切ない笑みを返す。

あなたはいつも他人のことばかり考えてしまうのね…。

目を閉じて俯いて、そしてすぐに切り替えた。
「お昼ご飯出来たわ。食べましょう?」
「あぁ」
二人は沈黙のまま船へと戻った。



夜遅く騒がしく仲間が船に帰ってきた。
「もうっ最後の最後でっ」
「悪かったって少年っ人間よろめいた時にとっさに何かを掴もうとするのは条件反射ってやつなのよ」
水を被ったようにぐっしょり濡れてカロルとレイウ゛ンが言い争う。
どうやら日が落ちて視界が悪くなった足元を滑らせてこけそうになったレイウ゛ンは
とっさに目の前を歩いていたカロルを掴み、二人は仲良くその場にあった沼に落ちてしまったらしい。
「う~なんか沼臭い…」
カロルが自分の体をクンクンと嗅いで嫌そうな顔をする。
「だから戻ってあげたんでしょ!?暗い中をっあんたたちの為にっ!」
「う、うん…ありがとう…」
リタに怒鳴られてカロルが怖ず怖ずと礼を言う。
「これだけ視界が悪くても…まだ見えてるんですよね…」
エステルが呟く。
見えている…見えているのだ。
かすかな光を捉えて暗くとも自分の今在る状況を把握することが出来る。
「…やっぱりフレンはすごいね。」
カロルが呟く。
どんどん見えなくなる視界の恐怖と一人闘ってきた。
どれ程の精神力だろうか。
「…強すぎるんだよ…」
もっと縋ってくれりゃぁ…
ユーリが消えそうな声で言った。
「だから今、でしょう?フレンちゃんの目、治せるように頑張ろうや。」
レイウ゛ンが言う。
顔を見れば少し照れ臭そうだ。
「あぁ、だな!」
ユーリも頷いて気持ちを新たにする。
絶対に治してやるからな!
心の中でフレンに叫ぶといつものように笑ってくれた気がした。

15

カツン…

かすかな金属音がした。
そのごく小さな音を聞いたフレンは
「来たか…」
と呟く。
ゆっくりと扉が開かれる。中を伺うように。
側に置いてあった剣にそっと手を伸ばす。
ヒタヒタとそれが近付いてくる。
カーテンごしに影が映り込む。

一瞬の沈黙の後カーテンごと切り裂く銀色が月の光を受け弧を描きながら振り下ろされる。
それを手に取った剣で受ける。
キンッ
金属同士がぶつかる音が響く。
「…生きていたか…フレン・シーフォ!」
「また君か…来るとは思っていたけど」
半身を起こした状態の態勢の悪さでは敵の攻撃を真正面から受けるのはキツイ。
ぐっと力を入れてそれを弾く。
じわりと傷口が開いてシャツに血が滲む。
「くっ…!」
痛みに顔を歪めながら相手を睨むように観察する。
間違いなくあの日この傷を負わされた暗殺者だ。
生きていることが知られれば再度仕掛けてくることはわかっていた。
今まで意識を失ってはいたがユーリがずっと側についていてくれたみたいだから
敵も迂闊に仕掛けられなかったのだろう。
最初の金属音は見張りの兵が倒された音、無事だろうかと瞬間考える。
だがすぐに思考を戻し男に集中する。
怪我を負ったこの状態でまともに戦えるだろうか。
血の染みはみるみる拡がっていく。
血を止めるように傷口を力任せに掴んだ。
ドクンドクンと脈打つそれは心臓の音か、それとも傷口が疼くのか。
血は止まるどころか手を伝ってポタポタとシーツを汚した。
長期戦は明らかにフリだ。
ギラリとすぐにでもけりを付けようとした瞳に気が付いて暗殺者がクククッと笑う。
「今日はこの間とは違うみたいだなぁ…」
この間…剣も抜かずに死のうとしたあの時。
「そうだね…あの時の原因に僕が生きていて良かったと言われたから…」
彼の言葉に生きるも死ぬも左右される自分に苦笑しながら言った。
右手に持った剣がいつもより重く感じられてカタカタと震える。
目も霞んできた。思ったよりも血を流しているらしい。
いよいよ急がなければならなくなってきた。
なかなか仕掛けて来ない相手に剣を向け続けるのは体力的に無理があった。
そしてこの男は仕掛けてはこないだろうと確信していた。
こうやって立っているだけで相手はドンドン勝手に体力を消耗させて死に近付いて行く。
それならそれを待っていた方が確実にとどめをさせるのだ。
こいつを倒すならこちらから仕掛けるしかない。
体力の全てをかけて相手に一太刀入れるしか方法はない。
ぐっと手に力をこめる。
この出血量から考えてもチャンスは一回…ミスは出来ない。
相手の隙を伺う。
「…仕掛けてこないのか?」
こちらの意図などお見通しだとばかりに暗殺者が挑発する。
「仕掛けるよ…」
一言呟いた。
ばれていようがなかろうがそれしか勝機はないのだ。

じっと相手の出方を伺う。
その時だった。

「団長!ご無事ですか!?」
ガチャッと扉が開かれる音がする。
この声には聞き覚えがある。
「来るなっ」
フレンは咄嗟に叫ぶ。
「見張りの兵が倒れて…」
「ソディアっ!!!!」
暗殺者が殺気を放ちながらソディアの方に振り返る。
暗殺者の的は最早この緊張感を邪魔したその人物に向いていた。
ソディアに向かって剣を振り上げる暗殺者、
最後の力を振り絞ってそこへ駆け寄る。
全てがスローモーションに見えた。

目の前に鮮血がとぶ。

剣はベッドの上に置いてきていた。

重たい剣を持っていては間に合わないと瞬時に判断したから。

剣も盾もないこの状況下で部下を守ることが出来たのは

己の身体のみだった。

左肩から右脇にかけて切り裂かれ血を吐いた。

「フレン様っ!!!」


泣き叫ぶようなソディアの声が病室に響き渡る。

グラリと倒れる瞬間ソディアの腰にあるホルスターから剣を抜き取り暗殺者を突き刺した。
それは意識したものではなく体が勝手に動いた反射的な動きで
予見出来なかった男は避けるそぶりさえ見せなかった。
「う…がふっ」
心臓を突かれた男はがくりと膝から崩れて倒れた。
あの時反射的に斬ってしまったのは商人であった男性だった。
だが今は目の前のこの男を斬ることによりソディアを助けることが出来た。
心のつっかえが取れたように安心した顔を浮かべて
フレンはその場に倒れた。
14

「ユーリ!」
「よぉ、久しぶりだなカロル」
数日ぶりの再会に駆け寄ってくるカロルの顔を見てふわりと微笑んだ。
「その様子だと…フレン、大丈夫だったんだね」
こくりと頷いてやるとカロルも安心したように微笑んだ。
「そっちはどうだった?」
「うん、資材の受け取りは完了したよ、あとはお店に納品するだけ」
カロルたちはユーリと別れて仕事をしていた。
フレンのことは心配であったけど仕事を滞らせるわけにはいかない。
「そか。悪かったな、まかせて」
「ううん、簡単な仕事だったし大丈夫だよ。」
その返事にユーリも安心したように微笑む。
「じゃあ僕もフレンに会いに行ってくるね」
早く元気な顔が見たいのかカロルは走り出したいのを我慢しながらユーリに言った。
ぽんと頭を叩いてやると待ってましたとばかりに駆け出した。

ユーリが病室に行くとそこはもう満員でフレンの周りには心配する顔や安心した顔が並んでいる。
「もうっホントに心配したんですよっ」
「でも無事で良かったじゃない」
「そうだねっもう大丈夫なんでしょ?」
「まったく人騒がせなんだから…」
「あら、そういうリタが一番心配していたように思うのだけれど?」
「なっう、うるさいわよっ別に私は何も心配なんかっ」
「そうよね、絶対助かるって自分に言い聞かせてたものね」
「あっあんた聞いてっ!?」
エステリーゼが心配して
おっさんが飄々としているようで内心ほっとして
カロルが心の底から喜んで
リタが赤くなって
ジュディスがそれをからかう。
そんな仲間に囲まれるフレンを見て
お前だって仲間の一員じゃねーか
と、微笑んだ。
「わっ私なんかよりもっと大変なのがいたでしょ!?」
リタが少し離れて立っていたユーリを見ながら言った。
「あぁ~確かに青年は見てられなかったかも~」
「フレンの横に座ったまま心ここに在らず、でしたね」
「そうそう、ご飯も殆ど食べてなかったし」
「片時だって離れたがらなかったわよね」
「………」
皆が一斉にからかってきたがユーリはどこ吹く風、涼しい顔で聞き流している。
しかしちょっと脚色し過ぎだろ…
飯食ってねぇとか別行動だったカロルが知ってるわけねぇし。
…あんま喉通んなかったのは事実だが。
「あら、言い返さないの?」
ジュディスが期待外れとばかりにがっかりした声を出した。
「ま、心配してたのはホントのことだしな。」
あっさり認めてフレンの方を見るとこちらも少し驚いたように目を見開いていたが
ふと悪戯を思い付いたように笑った。
「とても心配してくれてたみたいだね。安心して腰抜かしてくれたくらいだもんね」
「……」
やっぱりな、これで当分笑われるんだろな、俺。
さすがにユーリが顔をしかめるとカロルたちも
「えーっユーリ腰抜かしちゃったのー!?」
「あんたどんだけなのよそれ」
とからかってきた。
でもフレンがクスクスと楽しそうに笑ってるからまぁいいかと周りの声も黙って聞き流すことにした。

楽しい時間はあっというまに過ぎるもので。
空も大分暗くなってきたのでカロルたちはそろそろ行こうかと立ち上がる。
「じゃあ、僕たちそろそろ行くね」
「うん、わざわざ来てくれてありがとう」
フレンもにっこり微笑む。
「ユーリも。行ってくれ。」
「は?いや、俺は…」
唐突に言われた言葉にユーリは慌てて拒否しようとする。
「僕はもう大丈夫だよ。いつまでも仲間にばかり働かせてちゃ悪いだろ?」
「……。」
「え、い、いや…それは…でも…ユーリがいると…心強いけど…」
カロルがごにょごにょと言いながらユーリを見る。
「………。」
ユーリはフレンから目を離さない。
「何考えてる?」
「何も?ただもう大丈夫だから居てもらってもしょうがないかなって。
 後のことはソディアたちに頼むから。」
「………。」
「心配なのはわかるけどさ、顔見たくなったらバウルで戻ってもらえばいいじゃない」
リタも説得する。
「……フレン」
フレンは何も言わずに優しく微笑んだ。
「……わかった。」
「じゃぁユーリも一緒に…!」
なんだかんだで嬉しそうにカロルが言う。
ユーリは最後まで目を離さずにフレンを見ていた。
ただじっと。
離れたくないと気持ちをその瞳が語る。
「ユーリ?」
カロルは微動だにしないユーリに尋ねる。
「ん、あ、いや、なんも。」
そう言いながらも目はじっとフレンを見つめる。
「…ユーリ、ずっと側にいてくれてありがとう。ホントに嬉しかったよ」
フレンがにっこりと笑う。
ユーリはその笑顔もはかないような気がして目を離せられなかった。
扉を閉める最後の最後まで。




その夜起こるであろうことを予想してフレンは目を閉じた。







この回は大分修正しました…。
実はこの話全19話なのでもうすぐ終わりです。
修正が普通に入るだけならば…ですが。
まぁ話数が伸びたりする大幅な修正はないと思…いたいんですが…;
ちなみに「最後の世界」は全58話です。
どっちもなんて中途半端…っ!!
その後の連載の方もすでに書き始めていたりします。
この2つが終わったらまた新しいの始めようと思います~~。
ユリフレ愛。
39

「じゃ、今日はここで留守番頼むな」
「うん行ってらっしゃい」
ユーリにぽんと頭を撫でられて笑顔で送る。
今日行くところは足場が悪く危険ということから
フレンにはラピードとジュディスと共にバウルに残ってもらうことになった。
皆の足音や声が聞こえなくなるまでずっとそっちを見詰める。
「じゃあ私はお昼ご飯の支度でもしようかしら。
 やることないから腕によりをかけた凝った料理が作れそう。」
「ジュディスは皆と行きたかったよね?未知の場所とか好きそうだ」
フレンがそう言うとジュディスはふんわり笑った。
「確かに好きだけどここにはまた来れるわ。
 それに私料理も好きなのよ?何でも作るわ、何かリクエストある?」
「じゃあ豚の角煮がいいな。ジュディスのすごく美味しいから。」
それを聞いてジュディスはふわりと優しく微笑んだ。
それはジュディスとフレンが共通の好物。
ジュディスが好きな物を選ぶとジュディスが反発するのがわかっていたし
かと言ってフレンが好物をリクエストしてくることはないだろう。
それは二人にとって最良の答え。
「わかったわ。でも角煮は浸けておく時間が長い方がいいの。
 角煮は晩御飯にして今は違うものを作るわ。」
「よろしく頼むよ。僕も何か手伝えればいいんだけどね…」
「あなたはラピードと遊んであげて。ずっとお座りしてたんじゃ彼も体が鈍って可哀相だわ」
言うジュディスにクスッと笑った。
「わかった。ラピード、遊ぼうか」
「ワン!」
二人が歩いて行くのを見て
「何かあったら呼んでね」
とジュディスが叫ぶとフレンは振り返って手を挙げた。


ラピードに木の枝一本拾ってもらいどの方角に投げたらいいか尋ねる。
「こっちかい?」
「ワン!」
「じゃ、行くよ!」
フレンは勢いよく木の枝を投げる。
ラピードが瞬間それを追って走り出す。
随分遠くまで走って行った。
思ったより遠くに投げられたらしい。
ラピードが帰ってくるまでしばしその場にしゃがむ。
またふと息苦しさを感じる。
「っうっごほっこほっ」
地面に片手を付き咳込む。
口の中が鉄の臭いがする。
「…最近間隔が短くなってきたな…。」
フレンは手を握りしめた。
その時、ラピードが走ってくるのを気配で感じた。
「ワンワン!」
「おかえり…あれ?枝はどうしたんだい?」
口元へ手をやるも枝らしきものが手に当たらない。
するとラピードがそのままフレンの手の平を舐めた。
ギクリとする。
ラピードは血の臭いをかぎ分けて走り帰ってきたのだ。
枝なんか捨てて、フレンの血の臭いがしたから。
慰めようとしてくれているのか、しきりに舐めてくるラピードに涙が出そうになった。
「……ごめんね、ラピード。君の本意じゃないかもしれないけどこのことは誰にも言わないで…」
そのままラピードの綺麗な毛並みを梳いてやる。
「くぅーん…」
「…あら、秘密なの?」
「!」
しまった…
フレンの脳裏に浮かんだのはその言葉だった。
ラピードに感づかれてしまったことに気を取られて周りへの注意力が散漫になっていた。
後ろから近付いてきたクリティア族の気配にも気付けるはずがなかった。

ザァッと風が吹いて木々の葉を揺らした。







今日は「踊る」見てきたので日記が遅くなってしまいました~~;;すみませ~~;
しかしものすごい眠いので感想とか書けたらまた後日…
忘れてるかもしれませんがwww
13

「君がそれを言うのか…?」
「は?」
信じられないと言った表情で見詰めてくるフレンにユーリはわけがわからないと声を漏らした。
「先にいらなくなったのは君の方じゃないか…!」
ガバッと起き上がったフレンは胸部を襲った激痛に顔をしかめた。
「っう…っ」
「おまっだから大人しくしてろって…」
「っ触らないでくれっ!」
触れようとした手は強い語調と睨まれた瞳にビクリと動きを止めあてもなく宙をさ迷った。
「信じられないっ君がそんなことを言うなんてっ」
「さっきから何言ってんだよ意味わかんねーよ!」
「君はもう大分前から僕のことなんていらなかったじゃないかっ」
「はぁ!?誰がんなこと言ったよ!?」
「騎士団に入ったくらいからっ……君は一人で悩む様になったじゃないか…」
「…何の話だよ」
「勝手に悩んで勝手に辞めて…何も相談してくれもせず…っ
君は僕があの時どんな気持ちだったかわからないだろう!?あの時どれだけ寂しかったかっ!」
目からボロボロと大粒の涙を零しながら訴えられた。
まずい、と思った。
本気で怒らせてしまった…
いや、しまっていた。
一体いつからそんな気持ち隠してきた…?
「も、わかったから少し落ち着けっ傷が開くだろ!?」
「ギルドなんか作って…下町から出てって…世界救う旅までして…」
「いやその旅にはお前も一緒にいただろ?それに別に世界を救おうだとかそんな大義名分はなくて…」
「そんなこと言ってるんじゃないよっ君はもう僕に何も言わなくなったじゃないかっ
 君の方がいらないんじゃないかっ僕のことなんて…っ」
「……っ」
ユーリははっとした。
フレンが言う寂しさとは今まさに自分が感じているそれなのだと。
一人で抱え込んで誰にも言わず悩んで悩んで悩んで…
それなら自分に打ち明けてくれればよかったのに、何かしてやれたかもしれないのにと
思うその寂しさをもうずっと前から感じていたのか。
それなら言ってやればよかった。
一言、理由を。
「そんなん…恥ずかしくて言えるか…」
「……?」
小さすぎた告白は聞いてもらうことが出来なかった。
「は、恥ずかしかったんだっつのっお前に…そういうの改めて相談するのなんかっ
 かといって他に相談する奴もいなかったけどな!」
仄かに赤くなってきた顔を見てやろうと目を拭っていたら見せて堪るかとばかりに抱きしめられた。
「あ、動けた…」
「ぃ、いいい痛いユーリっ…って何?」
意味のわからない言葉を口にしたユーリにどういう意味だとキレ気味に聞き返した。
「…さっきまで…お前が目、覚ました安心感で腰が……」
「腰が?」
途中で言葉を止めてしまったユーリは今度こそ顔をボッと赤くした。
「いっいやっ何もっそっそそそういやお前が起きたら医者呼ぶように言われてたんだっ」
離れて行こうとした温もりを無意識にぐっと掴んだ。
「…フレン…?」
「……?あ、ごめん。」
パッと手を離して反射的に謝った。
しかしその手はまた握り締められた。ユーリの手に。
真正面から熱く見詰められてそれだけで頭が沸騰しそうだ。
悔しい…どうしてこんなに好きなんだろう…。
「…お前のこと…必要ねぇなんて思ったこと…今まで一度だってねぇよ…」
「……もっと早く言ってくれ。」
「…俺にはお前が必要だ。お前じゃないとダメだ。…ダメか…?」
首を傾げて尋ねてくるユーリを見て、プッと吹き出してしまった。
「僕も…君がまだまだ必要みたいだ」
フレンもユーリににじり寄って額を肩に乗せた。
「……本当はまだ色々納得いかないとこあるけど…
 腰抜かすほど喜んでくれたんだったら…今は許してあげるよ…」
ククッと笑いを堪える振動が肩ごしに伝わる。
「サンキュ」
ユーリはフレンの頭をそっと撫でて抱きしめた。







野球見てたら時間が遅くなった…。
あと1点…1点だったのにっ!!
まさかの延長12回の攻防。
12

「あれ?あそこにいるのフレンの…」
カロルが指したその先には副官のソディアが何やら騎士たちと話している。
その表情には疲労の色が滲み出ているように見える。

ユーリたちは倒れた店主の代わりに店に商品の仕入れをすることを申し出たのだ。
幸い仕事を請け負っていなかった凛々の明星はそれではお願いしますと
頭を下げた奥さんの依頼で仕事中なのである。
と言っても商品の仕入れ先は主人しか知らないことらしく
病院まで聞きにきたのだがそこでソディアを発見したのだ。

ただならぬ様子に思わず声を掛けた。
「よぉ、どうしたんだ?」
「!ユーリ殿っ良かった…っ連絡がつかないのでどうしようかと…」
「は?俺になんか用か?」
ソディアの顔色は近くで見るとより悪いことがわかる。
「団長が…何者かに刺されて今この病院に…っ」
「!?」
ユーリは心臓を鷲掴みされたような衝撃を感じた。
誰が…刺されたって…?
認識を拒否する脳はうまく言葉を処理出来ない。
「3日程前巡回に出たきり帰って来ない団長を捜していたら路地で倒れているのを見付けて…」
「………」
3日も経って少し落ち着きを取り戻してきたソディアが少しずつ説明する。
逆に今聞いたばかりのユーリは青い顔をして今にもふらりと倒れてしまいそうだ。
「どうして…隊長は帯剣していたにも関わらず剣を抜いた様子は見られませんでした
 …それ程の手連にやられたということなのでしょうが…」
「今も治療を施されているのですが…もう3日も昏睡状態で…」
次々に入ってくる情報を処理するのにやたらと時間がかかる。
ソディアの説明の途中はっとしたユーリが突然ソディアの肩を掴んだ。
それはもう強い力で。
「どこにいるっ!?」
「こ、ここの廊下を真っ直ぐ行って左に曲がったところに…」
「っ!」
皆まで聞くことなくユーリは乱暴にソディアから手を離すと猛ダッシュで言われた方へ走って言った。

フレンの病室の前には騎士が立っていてすぐわかった。
「なんだ貴様っ」
物凄い勢いで駆けてきた青年を警戒するのは当然だ。
「どけよっ!」
ユーリはその騎士を軽く蹴散らしバタンと扉を開けた。
そこには見慣れた顔が静かに眠っていた。
ゆっくりゆっくり近付いてベッドの脇で膝からガクリと力を抜いて膝立ちの状態で
そのベッドに眠る人物を見る。
見慣れているはずのその顔は穏やかに眠っていてまるで死んでいるようだとゾッとした。


それからユーリは部屋から殆ど出ることなくフレンに付き添った。
2日程経った頃ソディアが言った。
「ユーリ殿がフレン様に会いに行って下さったので…安心してしまっていました…
 フレン様…凄く悩んでおられたから…」
「………。」
ユーリはフレンの顔をじっと見つめながらソディアの話を静かに聞いていた。
「いくら襲われたとは言え、民間人を反射的に斬ってしまったことを…」
耳に入ってきた言葉の違和感に少し時間が経ってから気付く。
「……ちょっと待てっ襲われた?あんた公務執行妨害だとか言ってなかったか?
 それにあの人も一方的にって…っ」
それを聞き返されたソディアは驚いたように目を見開いた。
「…聞いていないのですか…!?」

そこでソディアが話した内容はフレンが数日前自分に伝えようとしていたそれだった。
何故聞いてやらなかった!?
権力がフレンを変えたなんて勝手な妄想が広がって
ソディアや主人の話を真に受けて全く聞いてやらなかった自分を殺したいと思うほど憎んだ。
フレンの辛そうな顔はこの目にちゃんと映っていたはずなのに…
当分会えていなかったその距離を感じてしまって
知らない奴になってしまったんじゃないかと勝手にうろたえた。
昔なら簡単に信じてやれただろうに
変わったのはフレンじゃない、
自分の思いだった。





「まぁしょうがないよね、皆魔導器が無くなって不便になったのをどこかに発散したいんだよ」
「どうして俺に言わなかったんだよ…」
「言ってもどうにもならないことってあるじゃないか…。」
「っけど」
「ありがとうユーリ、でも僕も君に甘えてばっかりいられない。君には君の世界があるし僕にも僕の仲間がいる。」
「…じゃあ…俺はもういらねぇか…?」
言われた言葉にフレンは息を詰まらせた。







門番交代いたしました!!!
更新履歴見てみますと…どうやらスタン殿3年近く番をしてくださってたようで…www
リメDが出たときに描いたものなのでそんなくらい経ってるかな…って納得。
大体Dのイラストないのに何故門番だけがスタンなのだと…www
当サイトの七不思議のひとつです(笑)


そういえば昨日Pのクロスエディション体験版をダウンロードしまして遊んでたんですが。
通常攻撃が1回増えたのは大変喜ばしいことなんですが…
頼むから通常攻撃でTPを回復させてくれ!!!!
Pの悪いところは技使う回数が限られてるところですね。
近くに完全回復ポイントないとあんまり技仕えない…。
アーチェとか特に。
クレスが技を自重するとモーリア坑道が大変なんだよ~~(他キャラのTPの都合が。)
なんかやばいときはミントのタイムストップという名の鬼畜技で切り抜けていた気が…。
基本的に道具は使わない壬です。グミも出来るだけ食べたくないんですよ~~。
なんとかしてバンナム~~~っ
あ~なんか思い出します。青春。
やっぱりPは壬にとって特別です。
チェスアーイベントが増えていたらいいなぁvvv

それにしてもやはりマニュアルクレスのジャンプ斬り無双は健在だったwww
11

頭に何か触れる感覚がして意識が戻る。
「……ん…っこ…ここは…」
ぼんやり目を開けると白い天井があった。
「……天国…」
「ばーか天国じゃねーよ」
頭を撫でる心地好い感覚がしていたのに目を覚ましたときからそれはピタリと止まっていて
しかも今言葉と共にペシッと頭を叩かれた。
叩かれた所を押さえようとしたが体が動いてくれずそのまま衝撃をくれた本人に目を向けた。
やっぱり…
「…何でいるの…」
「…何でって…」
そこにいたのはユーリだった。
始めからユーリだと思っていたけど顔を見て思い出すのはやはりあの喧嘩別れだ。
いる可能性が恐らく今一番少ない気がする人物がそこにいる。
「…、なわけない。ユーリが来るわけない…」
「お前それ本人の前で言う台詞じゃねーだろ…」
ユーリが睨んでくる。
別におかしなことは言ってないだろ…こっちは今君と喧嘩してると思ってるんだけど。

フレンはユーリから目を逸らして小さく溜息をついた。
「…っ」
体を少し動かそうとした時に傷口が開いたみたいで激痛が走る。
「じっとしてろって。死にかけたんだぞ」
ユーリの手がフレンの頬を心配そうに包む。
「………………死ねればよかったのに…」
「なっ!」
思いもしないフレンの言葉にユーリは目を丸く見開いて驚いた表情を見せる。
「何、言ってんだ…?」
明らかに動揺したユーリの震える声。
「…だって…僕は生きてると命を狙われる立場なのに…
 そしたらまた誰かを傷付けて………君に嫌われるじゃないか…。」
「………お前…まさか…」
フレンの告白を聞いてユーリは思い出す。
倒れていたフレンは帯剣していたにも関わらず剣を抜いた形跡がなかったと。
俺が言ったことをそういう風に受けとってそれなら死んだ方がマシだと判断したってことか…?
「……フレン…」
泣きそうな顔をして名前を呼んでくる。
顔を見てないから泣いてるかはわからないけれど。
「…君が泣いてくれるとは思わなかったな…もう見捨てられたと思っていたから。」
「んなことあるかっ…言ったろ、これからもお前のこと見てるって」
「…いつ…?」
「は?いやだから…ノードポリカで…」
あぁ…あの時何か叫んでるとは思ってたけど…そうかそう言ってたのか…。
「ごめん、全く聞いてなかった」
「なっおま…え…」
フレンが無表情で告げた言葉にユーリが肩を落とした。
だってあの時はそれどころじゃなかったんだ、しょうがないじゃないか。
「あ…と…悪かった。」
「?何が?」
主語なく謝ってきたユーリに首を傾げてそちらを見た。
珍しく頭を下げて謝っている。
「あの…この間のこと…お前の副官から聞いた…」
「…あぁ…確か君の知り合いだったね。こっちこそごめん。って君に言うのは変かもしれないけど」
「お前は悪くなかったんだろ、びっくりするよな、いきなり一般人が襲ってくりゃ…」
それをきいてフレンはゆっくりと首を横に振った。
「違うんだよユーリ、僕にはわかってた…そういう可能性があるって。
 ……初めてじゃなかったから。普通の人に襲われるの…」
「!…な…」
フレンの思わぬ言葉にユーリは驚愕の表情を浮かべた。







2日も休んで申し訳なかったですっ!!!
えーー、金曜は仕事終わりに奈良までケリー氏の世界遺産ライブを見にいってきました!!!!vvv
年始に行った近畿こんよりは大きく見えましたけど…
アホなことに双眼鏡とかデジカメとか(撮っちゃだめだけど)忘れてしまって…
あああアホ~~っと前日の自分を責めたりしました。
だって雨、雨っていうからそればっかり気になって…;;
でも70%の降水確率もライブ直前には止み、若干足元がびちゃびちゃした状態でも
まぁいいかなってコンディションで全部見ることができました!!!
いや~やっぱつよっさんかわいかっこいいのぉ…vvv

んで、昨日はバーゲンですよ!バーゲン!!!
友人と待ち合わせして、同じ場所にいたはずなのに一向に会えず…
結局場所を変えて落ち合うとかいうイミフな展開に…ww
おかしい…同じブック1のコミック置き場にいたはずなのに…。
どんだけ周り見てないんだと。
いっぱい買いました~~~!!!
1万以上飛んでった…また貯めなければ…っ!!!
いや~でもいい服いっぱい買えたよ~~
やっぱバーゲンはいいですね!!!人がすごいけど!!

昼ごはんを変な時間に食べてしまったため、晩御飯時にあまりお腹が減ってなくて
なんかパフェ食べました。ヨーグルトの。
そんで地元に戻って某ファーストフード店でバーガーとシェーキを食べました。ヨーグルトの。

今日見事にお腹壊しました。


あ、そうそう、日記を休むにあたってなんも更新してないのちょっと気が引けたので
朝っぱらから漫画1本追加していきました~~。
なんかもうあの2人は常に抱き合ってたらいいと思うずっと前からの自分が顔を出した。
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