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3

フレンが民間人に怪我をさせた…?

ユーリの表情は硬く強張りそれなのに体に力が入らない。
動揺しているのが明らかな姿にリタもさすがに心配になる。…口には出さないけれど。
「あ、会いに行かないわけ?居る場所わかってるんでしょ?」
奥さんに尋ねた。
「…それが行ったところで罪人に会わせることは出来ないだろうと…」
「罪人て…」
あんまりな言い草にユーリも顔をしかめる。
何があった?どうしてそんなことになっているんだ?
本当にフレンが主人に怪我を負わせたのか…?
数回しか会ったことはないがここの主人は貧しくても家族と共に頑張って働いて、
そう、下町の皆と重なるところがあるなと思っていたのだ。
…本当に主人に非があったのか…?

状況が飲み込めずユーリは拳を強く握り締める。
震える後ろ姿を見てリタもいたたまれない。
「…聞いてみましょうよ、病院乗り込んで。」
リタの声はいつもの強気なものではなかった。
あやすように慰めるように…優しい小さな声だった。
「どこに居るのかわからないフレンを捜すよりは病院に行った方が効率的でしょ?」
「…」
ユーリは顔だけ少し振り返って肩越しにかすかに頷いた。
「でも会えないと言われたんですよ?」
奥さんがユーリ達に確認を取るように言った。
「あぁその辺大丈夫!私ら結構騎士団に顔利くのよね。なんとかなると思うわ」
「…なら…なら私も連れて行っていただけませんか!?主人が心配で…」
奥さんが目に涙を溜めながら言った。
「どうする?ユーリ……」
ユーリの方を伺って判断を仰ごうとするがユーリの心はここに在らずだった。
「……わ、わかったわよ。一緒に行きましょ。」
「!!ありがとうございます!すぐ支度しますのでっ」
奥さんの表情が少しやわらんだ様になり慌てて店の奥の自宅に支度をしに引っ込む。
リタはこの場に一人しかいないことと
こんな時に何て言葉をかけるべきかわからない経験の少なさを後悔した。

主人に非があったなんて考えられない。
いつも気さくに笑顔で出迎えてくれた店主。
その笑顔は偽りではなかったと今でも思える。
でもだとしたらフレンはどうして彼に怪我を負わせた?
権力が彼を変えてしまったなんて可能性が頭に浮かんで
必死に頭を振って消し去ろうとしたが
一度考えてしまったその可能性を払拭することは出来なくて
握る拳の力を一層強くした。





フレンとユーリの心には若干の溝が生まれ始めました。
結構ユーリさんが自分の意見で突っ走ってる感じなので続きは注意が必要ですはい。


まだ21時にもなっていない段階から眠たくて今にも寝そうです…。
あーでもユリフレ補給したいの~っ
ネットサーフィンしたいの~~っ
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2

「えーっと…これと~…あ、これもちょうだい!」
「そんなに買うのかよ…持てる分だけにしといてくれよ…」
リタが宝の山の前で興奮している。
魔導器が無くなった今、新しい動力の開発に尽力するリタは
資材屋でいるようないらないような材料を片っ端から買い漁っていた。
その買い物の荷物持ちについてきたのはユーリ一人だった。
しかしある材料が見当たらず表情を曇らせる。
「…ねぇこの間来たときにはあったはずの物がちょこちょこ無い気がするんだけど…
 いつ入荷すんの?」
この店はいつも品揃えがよくリタがよく利用することもあってちょくちょく一行が訪れている店だった。
「………」
それを聞いた店主もまた表情を曇らせた。
「…当分は…入荷出来ないみたいなんです…」
「何でよ?」
「そういやここって夫婦でやってなかったか?旦那はどこ行ったんだ?」
ユーリが一人で切り盛りしている様子の奥さんに首を傾げながら尋ねた。
「…仕入れは主人が行ってまして…」
「じゃぁ、いつ帰ってくんの?」
「…それが…仕入れ先で騎士に拘束されたと…連絡が…」
「はぁ!?何、もしかして違法な入手ルートとか使ってたわけ!?」
「いえ…よくはわからないのですが、どうも主人が騎士と揉めたみたいで…今病院に居ると…」
「病院!?どういうことよ、騎士と何があったか知らないけど病院送りだなんて…」
リタが目を丸く見開く。
「本当によくわからないんです…騎士の方も詳しく教えて下さいませんでしたし…
 どうも主人の方に過失があったらしいとしか…」
「そりゃ…例え自分らが悪くてもそういうでしょ…」
リタが気を遣うように言う。
しかしそう言ったのは気を遣っただけのことではなかった。
以前からこの店に訪れることが多かった一行は主人の人の良さを知っていた。
だから主人に過失があったというのが信じ難いものだったのだ。
「やっぱり…揉めた相手が悪かったんでしょうか…」
「まぁ騎士と喧嘩すんなら商人に勝ち目はあんまねぇよな…」
奥さんの言葉にユーリも同意したが奥さんは首を振った。
「いえ…どうも、主人が揉め事を起こした相手が…騎士団長だったらしくて…」
「……は?」
ユーリがわけがわからないと間抜けな声を出した。
「騎士団長なんです。主人と揉めた方…」
「騎士団長って…フレン…よね?」
「…………」
ユーリは信じられないという表情を隠そうともせずその場に固まった。








フレンさんの人気ランキングを見るたびもうちょっと上に行ってほしいと思ってしまう…。
ユーリは1位だと思ってましたよ。
彼はきっとこの先第2の不動の1位キャラになる予感がしてます。
かっこいいですもんねぇユーリ。
フレンがんばって!!(笑)
そしてロイド君の奮闘振りに感動したwww
ちょっと心配だったんですがよかったよかったw
23

「ったく!おっさんのせいで無駄な時間掛かっちまったじゃねーか」
「えぇっ!?おっさんのせい!?」
「そうだよ~レイウ゛ンが知ってるだなんて言うから…」
「いや、ホント、そのギルドとは顔見知りだったのよ~まさか世代交代してるなんてねぇ…」
そこそこ名の知れたギルドの頭領を捜すというすぐ終わると思っていた依頼は
レイウ゛ンの顔の広さが仇となり思った以上に時間が掛かってしまった。
「ユーリ!!」
「ん?」
そんな話をしながらオルニオンに帰ってきた一行を一人の騎士が慌ただしく出迎えた。
「………えーっと…」
「アグエロンだ!つい数日前話しただろ!?」
「あぁ!悪ぃ悪ぃ」
悪いと言いながらも絶対名前を覚える気はなさそうなユーリにアグエロンは肩を落としたが、
そんなことよりっと話を切り替えた。
「3、4日前フレンが来たんだよ!なんかお前に急ぎの用事があるとか言っててよ。
 仕事のギリギリの時間までここで待ってたんだけどお前ら帰って来ねぇし…」
「フレンが?」
まさかの人物の名前が出てユーリも目を丸くする。
「副官の様子がおかしかったから結構急いでたっぽいんだが…」
「……。悪ぃカロル、俺…」
「じゃあ帝都だね!このまますぐ出発しよう!」
一人行こうとしたユーリの言葉を遮ってカロルが次の指示を出した。
「悪いな、みんな」
「水臭いですよユーリ」
「そうよ、こうなることなんてわかりきってることじゃない」
エステルとリタも帝都行きに賛成する。
「じゃ、すぐ出発しましょうかね、青年、親友が心配でしょうがないって顔してるからね」




「んで?話って?」
フレンが座っているベンチに腰掛けたユーリは走って来たんだろうか、少し息が切れている。
そんな親友の姿も、もう声でしか感じ取れない。
「…あぁ~…その、もういいんだ。
 ちょっと仕事の関係でオルニオンに寄ったからユーリ達どうしてるかと思って」
「はぁ?それだけか?」
「うん、ごめん」
目は合わせない。
常に景色を眺めるようにしてユーリから目を離した。
「急いでたっぽいって聞いてたけど?」
「あぁ、…議会でね、法を改正する方向で決まりそうだったんだ。
 その前に知らせようと思ったんだけど、もう決まっちゃった」
「……なんだ…いや、そうか。やったな。」
ユーリはどこか安心したように言った。
フレンの身に何かあったのではときっと全速力で来てくれたのだろう。
だからフレンは言えなかった。
こんな優しい彼に責任を負わせるようなことは言えない。

目を見ないで会話って難しいものだな…と思いつつ、
この微妙な空気を纏っている感じが気まずくなってきてここから立ち去りたくなってきた。
気まずさを感じているのは多分フレンだけなのだけど。

「団長!こちらにおられ…ましたか…」
そこへソディアがやって来てフレンの隣に座る人物に気が付いた。
「っ!ユーリローウェル…!!今までどこに…」
「ソディア、」
「!…団長…?」
ソディアの言葉を遮るように名前を呼んだフレンの表情は…
「もういいよ。話はしたから。」
「………っ」
ソディアは青い顔をしている。
それをおかしいと感じないユーリではなかった。
「なんか…やっぱ違う用事があったんじゃねぇのか?」
ユーリの表情にも疑いの色が混ざる。
「そんなことないよ。ソディア、どうかしたのかい?」
「あ…あの…」
「ソディア」
うまく喋ることが出来ないソディアに先を促すフレン。
「は…あ、ヨ…ヨーデル様が……お呼びで…す…」
フレンはそれを聞いてどこか安心した。
自然にこの場から立ち去ることができる。
「そうか、わかった。じゃあまたね、ユーリ」
「ん、あ、あぁ…」
一度も目を見ることなく挨拶をして立ち上がる。
ソディアが手をかそうと反応するがフレンはそれを感じとって制止する。

まだ…ユーリの前ではいつもの自分を演じなければならない。
「仕事、頑張ってね」
「あぁ…お前もな…」


一歩一歩歩き出す。
「フレン!!」
呼び止められて肩が跳ねる。
「……ごめん、また今度ね。わざわざ来てくれたみたいなのに時間とれなくてすまない。」

気付かれるな。
絶対に。


議会が終わった。
何とか目的だった法の改正も成し遂げてフレンは一人市民街のベンチに腰掛けていた。

今日はとても目の調子がいい。
雲一つない青い空もはっきり見えるし街を行き交う人々の表情もわかる。
子供と笑いながら歩く母親や恋人同士何気ない会話をしながらデートを楽しむ姿などを見て思わず頬が緩む。

木の枝を持って走り回る少年二人。
「おーい早く来いよ!」
「待ってよ~」
「今日もいっぱい練習すんだからな!」
少年は言って枝をぶんぶんと振り回す。
「僕の新しい棒も探さないと…」
「あれ折れちまったもんなぁ…やっぱりちゃんとした剣が欲しいよなぁ」
「高いけど二人でお金出して買うって貯めてるじゃない、もう少しの辛抱だよ」
「だな!でも一本しか買えないだろうからしばらくは交代で使わねーとダメだな」
「そしたら一人はまた木の枝だね」
二人の少年はそんなことを話ながら駆けていく。
そんなやり取りを見ていたフレンは微笑んで、二人に過去の自分を重ねた。
何でも半分こ。
喧嘩しながらも誰よりも仲の良かった二人。
悩んだりした、何ヶ月も口を利かない喧嘩をしたこともあった、その度に笑いあって、
結局お互いが一番だと思い知る。
楽しかった君と居た日々。
それももう終わり。
目が見えなくなれば君はきっと自分を責めるだろう。
仕事とはいえ一カ所に留まらない生活をしていた君は治す為に君を捜していた僕に責任を感じてしまう。
なら僕は君には何も言わない。
何も言わずに君の前から消えようと思う。
少し寂しいと思ってしまって、それを隠すように笑みをこぼした。


「フレン!」


「!………。」



名前を呼ばれた。
聞きたかった声だ。

ゆっくりそちらを見ると少し息を切らした親友の姿。

あぁ、結構ついているのかもしれない。
最後に君の顔、見れた…。
視界が滲む。
数週間ぶりにはっきり見えていた眼は目に溜まった液体で歪む。

勿体ない。
これが最後になるのに…。

わかるんだ。きっと…もうすぐこの眼は君を映さなくなる。
焼き付けなくてはいけない。
その眼を、鼻を、口を。
忘れることのないように。

「…ユーリっ」

涙は堪えて精一杯の笑顔でユーリに手を振った。
その笑顔に答えてユーリもふんわり笑顔を見せる。

一番好きな顔………………


22


次の瞬間視界は闇に包まれた。






1

「うわぁぁっ!!!」
どさっと横たわる男。

星喰みの一件で魔導器がなくなってしまった今
やはりその不満は世界各地で起きはじめていた。
世界にはこの一件に「凛々の明星」は関わっていないことになっている。
ならこんなことが出来るのは誰か。騎士団しかいない。
星喰みが消えたのは騎士団の功績。
人々の不満は当たり前のように騎士団に向いた。
世界各地に配属される騎士たちからのそういった報告も毎日のように受け取っている。
そしてそれは騎士団長であるフレンも例外ではなかった。
毎日のように暗殺者に狙われる。
しかし命を狙いにくる輩は暗殺者だけではなかった。

そう、今回のように…。

横たわった男はどう見ても剣など握ったこともないような30代くらいの人物で
フレンに斬られたところを押さえて呻き声を上げている。
「命までは奪いません」
フレンがその男を見下ろしながら言った。
商人だろうか。
体験したことがないであろう激痛にのた打ち回る姿を見ながらフレンは何も感じなかった。
(…しばらくは働けないだろうな…)
心の中で思う。
以前まではこうではなかった。
咄嗟に剣が出てしまったとは言え相手が素人であったならフレンは動揺し
すぐに傷の手当ての用意と病院の確保、おまけに命を狙われた側であるにもかかわらず
励ましの言葉としばらく働けない分の金の用意までしようとするほどだった。
(実際は「そんなことをするとそれ目当てで命を狙いにくる輩が増えます」とソディアに却下された。)
それが2度、3度、…10度となってきて暗殺者に向けるその思いと変わらなくなってきたのだ。
「団長!搬送する病院が整いました、すぐ連れて行きます!」
「…頼むよ、ソディア」
「はっ!」
部下に担がれていくその男をじっと見詰める。
こうやって人は慣れていってしまうのだろうか。
こんな感覚になれてしまう日がくるなんて夢にも思わなかった。
最初は夜も眠れないくらいに悩んで、うなされて、懺悔の気持ちでいっぱいだったのに。
戦場でもないのに人を斬る。
それも人々を守る立場にいるこの僕が。

人々を守るために剣を振るった君はどう思うだろうか。
でも今は会いたくて会いたくなかった。
君の声も聞きたくて、でも聞きたくない。
きっと君は僕がどんなに悩んでいたのかも考えもせず僕を攻めるのだろう。
君だけは味方だ。
そう思わないと立っていられない、そう心が訴えてくる。
心の中で作り出した君の虚像に
「大丈夫、お前は悪くない」と言ってもらえるからまだここでこうしていられるのだ。
君に会ってしまったら、このことを知られてしまったら、
君が僕に何を言うかなんてわかりきってる。

「あんたのせいだ!!あんたのせいで俺たち…っ!!!」
部下に両肩を支えられた男はフレンを睨みつけて叫ぶ。
その声すらどこか他人事のように感じてフレンは無表情のまま男に背を向けて歩き始めた。







突然なんか書き始めてすみません;
なんか話が思い浮かんだので書いときました。
前の連載もちゃんとやりますので!!!
あの連載も今もう41話くらいまで進んでます。
早く描きたいんですが次の話はどうしても絵をちょっとどうにかしたくてですね…あはは。

今回の話は「シナリオブック」引用です。
ユーリたちの功績になってないならその恨みの矛先は騎士団に向いて当然じゃん!?
むしろそのトップにたつフレンなら狙われまくられて当然じゃん!?
ってな感じで。
なんか連載があっちもこっちも暗いですけどよろしければお付き合いを…v
21

「フレン!どうでした!?」

ザーフィアスに帰ってきたフレンはまずヨーデルに報告に行こうと
自室に荷物を置きに戻ったのだがフレンが帰ってきたという報告を
誰かから受けたヨーデルの方から息を少し切らせながらやってきたのだった。

「ヨーデル様…長い時間いただきましたがエステリーゼ様に会うことは出来ませんでした…」
「……そう、ですか…それで?今の調子はどうです?」
「…やはり…日に日に悪くなっているよう思います。」
「…そうですか…」
ヨーデルは俯いた。
「議会までのあと数日、団長としての責務を精一杯全うするつもりでいます」
フレンは真っ直ぐヨーデルを見詰めて言った。
「…後任の人選の方は…」
「…一応…候補者にはそれとなく話してあります。でも…ギリギリまでは…決断しかねます」
「…ありがとうございます。…本当に…ご迷惑をおかけしてしまって申し訳ありません」
「!何を…っ本当に辛いのは私なんかより…っ」
言って顔を上げると向き合っているはずなのにどこか視線が交わらない気持ち悪い感覚を覚える。

もうこの距離でも……

ヨーデルは無意識に目を逸らした。
それを空気で感じとったフレンは苦笑した。

本当に申し訳ないと思いながらもそれを口にしてしまうと
また気を遣わせてしまうのは明白で何も言えなかった。


これが夢ならどんなにいいだろうか。
現実世界では今もユーリ達と旅をしているのではないか。
あの旅は楽しかった。
学ぶことも多かったし
ユーリと旅をするなんて勿論初めてだったし。
最初で最後の忘れられない旅の思い出。

夢なら早く覚めてくれ。
頬を抓れば痛みがあって
思わず涙が頬を伝った。

君と居た日々が遥か昔のことのように感じて
当時の自分がすごく羨ましく感じて…。

ねぇ、どこにいるの?

最後に君を映したいんだ


ユーリ。






すみません最近間が空いてしまって…;;
ちょっとオフが何やら一身上の都合により忙しくてですねぇ…
おまけに相変わらずの睡魔がここ最近酷い…。
もう今でも目を開けてられない…
この絵を描きながら何度も意識飛びましたよ。
今日は早く寝ようと思います。はい。とか言いつつ結局遅くなるんだよなぁ…;


昨日サイト用の漫画描いてたんですが愛用のシャーペンが壊れました…。
今日急いで代わりのシャーペン買いに行ったんですけど
書き味はどうでしょうかね。まだ未開封なんですけど(さっさと開けろよ)
もう何年も使ってたシャーペンなのでちょっとショックです。
いや、でも壊れ易いシャーペンだったんだよなぁ…。同じシャーペン4本くらい買いましたもん。
今回のは丈夫で違和感なかったらいいなぁと思います。
絵柄変わってたらきっとシャーペンのせいですwww
20

「…もう昼か…」
「………。」
陽射しが暑くてどうやら真上に来ているらしい太陽を睨んだ。
「もう少しで船がくるね」
「……はい…」
フレンの声にソディアは呟くように答えた。

タイムリミットまで後少し…。



オルニオンに着いて騎士団の宿舎を訪れたフレンたちは
聞いてもないうちから残念な知らせを聞くこととなった。

宿舎前にはフレンの同期のアグエロンの姿。
「フレンじゃないか!」と団長になったフレンに対しても気さくに声を掛けてきた。
「久しぶりだね」
「ホントだよったまには顔見せろよな~っ街の皆だってお前に会いたがってる」
「ごめん、ちょっと色々あってね」
フレンが苦笑すると、
「そういやこんなやり取りついこの間にもしたなぁ」と言ってきた。
ちょっと嫌な予感がした。
「なぁ誰だと思う?なぁなぁ!」
にやけながら質問されてフレンも少しのつられ笑いで返した。
「…ユーリがここに来たんだろう?」
「えーっなんでわかるんだよ!?ってかあいつも全然顔見せないんだよなぁ。
 かと思えばお前みたいに急に現れたりするし…なんかやっぱり似た者同士なんだなぁお前ら」
笑いながら話すアグエロンにフレンも笑顔で質問した。
「それで、ユーリたちはどこにいるのかな…」
「あ?あぁ~なんか一日くらい休む予定だったらしいけど…」
「まさかここを出発したのか!?」
ソディアが横から話に入って来た。
「え?いや、休むつもりだったみたいなんだが…
 ほら、あいつら今や売れっ子ギルドだろ?姿見るなり依頼が殺到しちまってよ…
 休みどころじゃなくなって今人捜しと届け物ついでに資材集めながら
 ノードポリカまでじいさんの護衛してるって噂だ。
 人捜しが終わり次第またここに戻るらしいんだが…」
「……人捜しが含まれてるなら時間かかるかわからないね…」
フレンが残念そうな笑顔で言った。
それを見たアグエロンは、何だよ旦那に会えなくて寂しいのか~?と笑ったが
それを聞いたソディアに激しく睨まれ冷や汗をかいた。
「そ、そんな顔すんなって!一週間もすりゃ会えるって!」
「それでは遅いんだ!」
ソディアが怒鳴るとアグエロンの顔には?が浮かんだ。
「なんだ、もしかしてユーリ達に会いに来たのか?」
「いや、まぁ…少し急ぎの用事があっただけだよ。」
フレンは顎に手を当てて考える。
人捜しということは恐らくバウルに乗って世界中回っているに違いない。
どこかに捜しに行く時間の余裕はないし直に確実に戻ってくるオルニオンに居た方が確実か。
フレンはアグエロンに向き直って言った。
「ここに2日ほど居させてもらっても構わないかな」
「え?あ、あぁ、いいと思うけど…?」
「ありがとう。」

そう言ってここに滞在し始めたのが2日前。
今は場所を港に移しタイムリミットの最終日を迎えている。

もし今日ザーフィアス行きの船が出港するまでにユーリ達が帰ってきたら
港まで来て欲しいと言伝を頼んで。


しかし間もなく船は港を出る。


昔はあんなに簡単に会えたというのに今はこうやって捜しても君に会うことは出来ない。
君が下町を出て生き甲斐を見付けて、それはとても素晴らしいことなのに
寂しいと感じてしまう自分がいる。
最低だね。
友達としても…

君を想う一人としても……




ザーフィアス行きの船が出る。
空は快晴、視界は良好。
目的地まで問題なく着くだろう…。







フレンとユーリが騎士団に入ってたときの同期の話とかすごい好きです。
妄想が止まらない!!!www
19

波の揺れ気持ち良く、太陽の温もり暖かく。
船はオルニオンに向かう。

「いるといいですね」
甲板で隣同士、ソディアが静かに呟いた。
オルニオンに着いたら恐らく滞在出来るのはせいぜい二日。
議会の準備や留守中に溜まっているであろう仕事を思うとそれが限界だ。
物事を途中で放棄するのが嫌いなフレンだからそれでもきっと帰れば寝ずに仕事をするのだろう。
両手をギュッと握り締めて祈るように呟いたソディアの声は
まるで自分の心を代弁しているかのようだった。

そうだね、と一言だけ返してオルニオンの方を見詰め続けた。






眠い…。からこんな短いわけではありませんよww

VのDL称号もう更新しないのかなぁ~
もっと出してほしかったなぁ~~。
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