□最新記事がTOPにない場合があります。
■カテゴリーをクリックしていただくと更新されている場合があります。
□予約更新機能が不安定のようです。
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
「休みになった」
「え?」
騎士団の宿舎、こともあろうに団長の部屋へ窓から侵入したユーリは脈絡なくそう言った。
「明日と明後日。お前休み取れそう?」
「いや、突然過ぎるだろ、無理だよ…」
「だよなぁ、ま、しょうがねぇな。わりぃ仕事続けろよ。」
止まってしまった手元を指差して促す。
ユーリは「そうだよなぁ…」とか呟きながらフレンのベッドの上で我が物顔で寛いでいる。
そうか。休みか…。
ユーリとフレンはお互いの想いが通じて晴れて相思相愛になった。
最初は「お互いきもいな」とか言いつつもそれを覆す意思はなく、以前と変わらぬ態度で接している。
恋人という肩書きがついて出来れば近くに居たいと思うのは素直に認めるところで、
休みなんかは合わせようとお互い休みが取れそうな日は教えあって調整することが多いのだが…。
今回のは急過ぎる。
片付けなければならない案件もあるし合わせられそうにない。
しかしなんだか寂しそうに見える彼に何とか応えたくて、
頑張ったら一日くらいなんとかならないかな、と思ってしまうのは恋人として当然のことではないか。
フレンだってユーリと一緒に居たい気持ちは変わらない。
死に物狂いで仕事を終わらせて次の日の夜には仕事が片付いたなんて、
恋のパワーはすごいとしか言いようがない。
既に夜中だったが今日彼の部屋に行けば明日一日はまるまる二人で過ごせるのだ。
フレンは服をラフなものに着替えて深夜に彼の部屋を訪ねに外に出た。
昼間は活気がある下町も、深夜は数軒の飲み屋に明かりが灯って酔っ払いが騒ぐ程度で、
すっかり静まり返っていて明かりも少ない。
そんな暗い夜道でも迷うことなく進んで彼の部屋を目指す。
たどり着いた部屋の下、明かりは点いていない。
もう寝ているのかもしれない、と思いながらも戸を叩く。
返事はない。
やはり寝ているのかと思って扉を開けるとベッドが膨らんでいてそこに人がいることを示していた。
寝顔だけでも見たくてそっと近付いて布団をめくった。
「……………」
そこで見たものに声を失った。「…う、ん…」
ひんやりした空気が肌を撫でて身じろいだのはユーリではなく…
殆ど下着姿の見知らぬ女性。
その女性の腕に絡められた自分の恋人、ユーリ。
自分は何を見ている…
現実と非現実がわからなくなる。
「ん…」
女性がゆっくり目を開ける。
フレンはその場で固まって動けなかった。
PR
「ま、無事フレンの偽者も捕まえたってことで。お前の任務も片付いたみたいだし…暇だよな?」
有無を聞かないその言い方。
フレンは何が言いたいのか一応聞くことにした。
報告書書いたりソディアに自分がいなかった時の世界の情勢など聞いたり、することはあったのだが。
「デートしようぜ、久しぶりに」
「………」
優しい笑みを浮かべて言われた言葉にフレンはぐらつく。
デートはまさに私用だ。
騎士団のことを優先させるのが正解だと思う。
だがユーリに会うのは久しぶりなのだ。
行きたい。
そう思いが溢れたがふるふると首を振った。
思いを打ち消すように。
「いや、暇じゃない。報告書も書かなきゃいけないしソディアにも聞くことが山ほど…」
「じゃ、こいつ借りてくから。後始末くらい出来んだろ?たまには騎士団長に休みくれてやれよ」
ユーリはフレンの返事を無視して話を進める。
ソディアにも決定事項のように了承を得るとフレンの手を掴んで歩き出す。
「え、わっだからユーリっ!僕やることが…っ」
「ユーリ殿!?」
呆気にとられる二人を無視してユーリに立ち止まる気配はない。
「あんな顔されたら連れ去らないわけにはいかねぇだろ」
「…なに…」
あんな心の底から沸き上がるような嬉しそうな顔をされたら…。
フレンは今一瞬自分がどんな表情をしたか知らない。
頭にハテナを浮かべたままユーリについていく。
「で、デートってどこ行くんだ?ばれるからやめようっ」
フレンが足速に歩くユーリに手を握られたままのため前のめりになりながら言う。
「ばれねぇから心配すんなって」
「どこにそんな根拠…」
ユーリはにやりと笑うとぐっと手を引き寄せて抱き留めた。
「フレンまじ可愛い。今日は普通のカップルとしてデート楽しもうな」
優しく笑って頬にちゅっとキスをした。
一瞬呆けたフレンだが理解するにつれじわじわ顔が赤くなる。
昔から変わらぬ、可愛い素直な反応。
それを見るユーリの喜びも、昔と変わらない。
二人は手を繋いだままデートに繰り出した。
数日後、帝都に帰ると友人知人の冷たい視線が突き刺さる。
「…ユーリの浮気者…」
よく知る子供に覚えのない行為を指す言葉を投げつけられる。
「…なんだよ…」
嫌な予感はしていた。
「…あの可愛いフレンをたぶらかしておきながら…」
箒星のおかみさんにも女の敵とでも言いたそうな顔をされる。
嫌な予感はしていたさ。
あのフレンが俺の部屋に服を置きに来たと聞いた時から。
あいつが女の格好してるんだから誰にも見つからないように、
なんて気の利いたことしてくれるわけないと思っていた。
可愛い恋人の、深く考えない行動のせいで
ユーリは暫く最低な男のレッテルを貼られて過ごすことになった。
-----------------------------------------------------------------------------------
ペンタブのいらない機能を消すのは結構楽でよかった。
この謎の波紋消えなかったらどうしようかと思った…。
ということで久々に原稿進んでよかったとしか言いようがない。
まだカラーとか残ってる…っ!!
実は本文もまだプロットから残ってる…っ!!!
間に合うのかしら本当に…。
途中経過でも載せておきます。
これをトーン加工します。印刷でどうでるかは当日までわからないという恐怖。
女装ネタですお。ネタは在り来たりかもしれない。ごめんなさい。
ここはタッチが少し違うので特にグレースケールのままがいいと感じた一コマ。しかし頑張る。
駆け付けた騎士に連行される犯罪者たちを見送る。
「ってかだ。」
話を切り出したのはユーリだった。
「お前のその格好はなんなんだよ?」
「ん?あぁ…立ち寄った街で自分だとわからないように変装する服が欲しいと言ったら
店員がなかなか本気を出してくれてね。
最初は躊躇ったけど敵を欺くには確かに効果的だよね。」
いやそれただ遊ばれただけだろ…
とは皆の心の声だ。
「でも本気でわからなかった…絶対女の人だと思ってたもん」
カロルが今でもわからなそうな表情でフレンを見る。
「そうかな?自分では気持ち悪いけど…」
「そんなことないですっフレン可愛いですっ」
エステリーゼも手を胸の前で組んでキラキラと目を輝かせる。
「か、可愛いですか…それは喜んでいいところでしょうか…」
フレンは苦笑する。
「いいんです!フレン可愛いです!」
「あ、はは…ありがとうございます」
レイウ゛ンもフレンをまじまじと眺める。
「こりゃ青年がぞっこんになっちゃう気もわからないでもないと言うか…」
フレンはユーリの方を向く。
「ユーリにはすぐばれてしまったな。残念だ、うまく変装出来てると思ってたんだけど…」
あの時、木陰のベンチでユーリに言われた言葉。
顔を寄せられて囁かれたあの。
『可愛いカッコしてんだな、フレン』
「どこでわかったんだ?声だって出してなかったし離れて座ってたのに…」
まだ悔しそうなフレンにユーリが笑う。
「食堂に皆が集まってた時には気付いてたのよね?」
レイウ゛ンが確認を取る様に尋ねる。
「始めはまさかと思ったけどな、チンピラから助けた時に確信した。」
チンピラ、と聞いてフレンがそのことを思い出す。
「あ、あの時はありがとう。あれ以上しつこい様ならあのまま外に連れ出して
誰も見てないところでどうにかしようと思ってたんだけど…」
言い方を変えると人気のないところでしめてやろうかと思ったと
怖いことをさらりと言ったフレンにレイウ゛ンが口を引き攣らせながら言った。
「っつーか、やっぱその格好が問題っしょ。もう脱いじゃってもいいんじゃない?」
「あ、それが着替えは帝都に置いてきてしまって…カツラだけ取るのも反って変ですし…」
当分はこのまま…と言うフレンにユーリが首を傾げる。
「帝都?一回お前の部屋戻ったのか?」
「いや、僕の部屋じゃなくてユーリの部屋。
ごめん他に隠し場所が思い浮かばなくて勝手にあがらせてもらったよ」
「そりゃ別にいいけど…」
ユーリは何と無く嫌な予感がしたが気にしないことにした。
------------------------------------------------------------------------------------
新しいパソコンへのお引越し中であります。
ドライバとかソフトとかいろいろ入れまくらなくちゃいけなくて大変…。
しかも新しいパソがウィンドウズ7なもんでスキャナが対応していないという罠。
それはまぁ解決したんですが無駄な時間かかってます…
原稿がまったく進まない~~…;;
でもフォトショ起動時でもほぼ無音とか素晴らしい…っ!!!
やっぱりカラーはこっちじゃないと出来ないっぽいねっ!!
自分と瓜二つらしい人物が騎士団に入り込んでいる。
自分では似ていると思いませんが。
彼の目的もわからない以上下手に手出しすることは得策ではないと考え、
私はこっそり彼を見張ることにしたんです。
勿論彼が何かする素振りを見せたらその場で取り押さえるつもりでしたが。
「数日尾行して彼には特に力もなく大した目的もないと判断しました。この場で逮捕します。」
隣に立っていたユーリの剣を引ったくってフレン(偽者)に切っ先を向ける。
「だが最後に聞いておこうか、何故こんなことをした?」
「………」
フレン(偽者)はごくりと唾を飲み込む。
フレンの眼光は鋭く逃げられるものではなかった。
「…そっくりだってよく言われたんだよ…」
静かに、声を出した。
吐き捨てるような口調。
「あちこちでお前は新しい団長に似てるって!だが似てるのは顔だけ!
方や帝国騎士を背負って立つ団長様、こっちは明日の生活にも困る有様だ…
不公平だと思わねぇか!?
職に就いてもすぐにクビを切られながら、割の悪い仕事を転々とする毎日…
そんな時にこいつに会ったんだ。確かに顔は似ていた。
こいつさえいなければ俺が騎士団長に成り代わって…
俺ももっともっとまともな生活が送れると思ったんだっ
後ろからそっと近付いて崖から突き落としてやった。
記憶喪失を装って騎士団に入ってみると面白いくらいに皆気付かねぇんだ…笑えたぜ。」
「………」
気付かなかった面々は何も言えなかった。
性格が変わっていても記憶喪失だと言い切られてしまっては
顔が同じな分信じてしまうのは仕方ないことだった。
「…で、でもユーリは最初から気付いてたんだよね?なんで?」
カロルがユーリに聞く。
「ん?だって全然違うだろ?」
「…具体的にはどこが…」
エステルがわからないと降参する。
「………、いや、別に、なんとなく。」
ユーリはそっぽを向いてごまかすように頭を掻いた。
まさか匂いだとか空気だとかそういう類だとか言うと変態扱いされそうだ。
まぁ最初に違和感を感じたのは瞳の色だけど。
「運が悪かったぜ…まさかあの高さから突き落とされて生きてるなんてな…」
フレン(偽者)は失笑した。
「どんなに同情をひく言葉を並べようと君がしたことは罪だ。ちゃんと償ってもらうよ。」
フレンの剣は動かない。ずっとフレン(偽者)に向かって伸びている。
それをすっと移動させてすっかり存在を忘れさられていた盗賊に向けた。
「言っておくが…忘れてるわけじゃないから、大人しくお縄につけ。」
「なんだとっ!?そう簡単にいくかよっ!!」
盗賊らはまた攻撃を仕掛ける。
だが騎士団長様には全く歯がたたなかった。
ユーリの剣で薙ぎ倒していく姿はまさに戦闘狂だったが
格好が格好だけに勝利の女神に思えたなんてユーリは黙っておこうと決意した。
これは夢か…
騎士団長まで上り詰めた英傑が尻餅をついて敵に平謝りしている。
ソディアの目の前は真っ暗になって倒れる寸前だ。
「ふ、ふははははっこりゃ傑作だ!騎士団長が土下座してるぜっ」
盗賊らは大笑いだ。
「ふ、フレン…?どうしたんです!?まさか戦い方も忘れてしまったとか…?」
「そ、そうなんですよっエステリーゼ様っ!どうか私を守ってください…っ!」
涙ながらにエステリーゼに縋り付こうとしたフレン。
そこに勢いよく駆け寄る一人の人物、
「あ、ユーリの彼女」
とレイウ゛ンが確認するのが早いか否か。
渾身の跳び蹴りがフレンに向かって炸裂した。
「守るべきお方に言う台詞かぁ!!」
女性がフレンに跳び蹴りしている。
その珍妙な光景は皆の目にスローモーションで映る。
ドシャッとフレンが倒される。
女性が荒い息でフレンを睨みつける。
「まぁまぁ落ち着けよ」
と女性(?)の肩を叩くのはユーリ。
「落ち着けるかっ今まで何か企みがあるのかと見張っていたが今の言動は許し難い!」
女性(?)の怒りは収まらない。
「え、なに、ユーリこの人なに…?」
カロルがレイウ゛ンの後ろに隠れながら尋ねる。
「なにって…お前らもよく知ってる騎士団長様じゃねぇか」
「………」
「………」
「………」
「……え」
えぇぇぇぇぇっ!!!??
全員の沈黙のあと一斉に響き渡る叫び声。
「フフフフレン!?え、だってこっちにフレン…っえ!?」
その女性と倒れている男を見比べる。
「この男は偽者です。私は記憶なんかなくしてませんから。」
女性(フレン)がゆっくり話し始める。
あれは部下数名と遠征に出た時でした。
一瞬の隙をつかれて私は背中を押され崖から突き落とされたのです。
「えっ崖から!?」
「よく無事だったわね…」
カロルとレイウ゛ンのツッコミにフレン(女性)は冷静に答える。
「頑丈だけが取り柄ですので。」
「………」
幸い大した怪我もなく自力で城まで戻ったのですがそこで見たものに愕然としました。
そこには、団長だと名乗るもう一人の私がいたのです。
「なんだかユーリも性格変わってる気がします…」
普段女性に頓着がないはずの彼がナンパをして女性と仲良くなるなんて。
エステルの中のユーリのイメージは少し変わった。
「いや、あいつ相当美人で…」
「青年も男の子だった、ってわけねぇ~」
レイウ゛ンがしみじみ言う。
「時と場合を考えて下さい!今は女性にかまけている場合ではありません!」
「はいはい。」
年下の女の子に怒られてユーリも渋々ごめんなさいと呟く。
「ユーリは心配じゃないんです?フレンは親友なんですよっ」
「いや別に」
「ユーリ酷いですっ」
エステルはリタに泣きつく。
「あんたって友情と愛情なら友情捨てるタイプだったんだ…」
リタが言うとユーリは不敵に笑った。
「俺は両方とるぜ?」
「あぁはいはい」
ユーリがフレンのことを溺愛しているのは言わずとも皆が知っていることだった。
だからフレンが記憶を無くしていると言うのに
女に現を抜かすなんて結構信じられない光景だったのだ。
それだけ彼女がユーリのストライクゾーンに入っていたということか。
街から少し離れた騎士団のテント。
いい匂いが漂ってきた。
「わぁ~いい匂い!」
カロルがくんくんと匂いを嗅ぐ。
「沢山作らせているから皆遠慮せずに食べてくれ」
フレンが自慢げに言う。
しかしその食事処には先客がいた。
昼間から酒を開け食べ物も食い荒らされている。
大宴会の真っ只中だった。
「よぉ~騎士団長殿~、今お戻りかぁ~?」
「な、なんだ君たちは…っ」
フレンが睨みつける。
どっからどう見てもこの辺りで悪評を振り撒く盗賊だ。
盗賊が騎士団のテントに侵入し、コックを捕らえて大騒ぎしていた。
「団長!こいつらが標的の盗賊ですっちょうどいい、一網打尽にしましょう!」
ソディアが剣を抜く。
「お~?なんだお前ら俺達を捕まえにきたのかよ?」
にやにやと盗賊が攻撃態勢を整える。
「あなたがたはさがって!これは騎士団の任務ですので!」
ソディアが言うがカロルたちも武器を構える。
「やだよ、相手だって大人数なんだからっ見て見ぬふりなんて出来ないもんね!」
「ふんっ何人で来たって関係ねぇよっ!」
一斉に走り出す。
剣と剣がぶつかり合う甲高い音が響く。
一人の賊がフレンに向かって走り出す。
剣が振り下ろされようとしたその時。
「う、うわぁぁっ!!」
フレンは尻餅をついて叫びだした。
「だ、団長!?」
「え、なになに!?」
その声に全員の動きが止まる。
「ごめんなさいごめんなさいっここの料理は全て差し上げますから許して下さい…っ」
土下座の勢いで謝り倒すフレンの姿に全員が固まった。
-----------------------------------------------------------------------------------------
昨日ディスプレイが~~とか言ってましたが
なんと勘違いでした!!!(おーーーい)
接続できることがわかったのでモニターはこのままでいけそうですwww
なんと無駄な時間を過ごしたのか…
でもどこかでミニじゃないって書いてた気がするんですがねぇ…。何を見たんだ自分…
二人は手を握ったまま話を続ける。
まるでそれが当たり前のように。
「なぁ名前とかは教えてくれないの?」
「…教えてくれないの。」
「どうして?知りたいなぁ、名前。」
ずいっと顔を近付けた。
女性はその距離に慣れているかのように動じない。
「好きに呼べばいいよ」
「なんだそりゃ」
ははっと笑う。
遠くでフレンがエステルを抱きしめるのが見えて女性が眉を寄せる。
「…あんなことしてる」
「ん?あぁ、気になる?」
「気にならない?」
「別に。」
「気にしてよ…彼女は王女なんだよ?」
「俺はお前の方が気になるんだけど」
「真面目に話してるんだけど」
「俺も真面目だけど?」
ユーリが言うのに女性は少しムッと表情を崩した。
ユーリは顔を近付けて耳元で囁く。
「……」
それを聞いた女性は苦笑して「…参った」と小さく呟いた。
二人がそんな会話をしている間もフレンは来るもの拒まず状態で笑顔を振り撒く。
ソディアの顔はさすがに引き攣り呆れて眉がぴくぴくと痙攣する。
「団長、今は任務中です…少し緊張感を持っていただけますか…」
ずらりと女性を蔓延らせて爽やかな笑顔そのままに首を傾げる。
「ヤキモチかい?ソディア」
「ちっ違いますっ」
真っ赤になって首を振る。
クスリと目を細める、優しい笑み。
「かわいい」
「…っ!!!」
一言で撃沈。
自分の中に女を見たソディアだった。
「エステリーゼ様、そろそろ食事に参りましょうか?」
「え?あ、は、はい…」
エステルはリタの後ろに隠れるようにして答える。
人格が変わってしまったフレンに完全に怯えている。
「食材も最高級のものを揃えさせているんです。
エステリーゼ様のお口にもきっとお合いになると思いますよ」
「…最高級の…です…?」
「はい。さぁ、行きましょうか」
差し出したフレンの手を更にリタの後ろに隠れることで拒絶し、フレンは苦笑して先を歩き出す。
「…リタっ絶対変ですっ」
「んなのもう皆知ってるわよ…どうしたのかしらね、あいつ…」
「色々ストレスが溜まっていたのでしょうか…」
「あいつ溜め込むタイプだから考えられなくはないと思うけど…」
「だったら私たちの責任でもありますっこれからはフレンをしっかり支えてあげないと…っ」
「悪いけど私今のあいつを支えてやろうとは思えないわ」
リタが吐き捨てる。
「リタ、そんなこと言わずに…っ」
「どうしたんですか?」
先に歩き始めていたフレンはついて来ないエステリーゼに振り返る。
「あ、今行きます!あれ、ユーリは…」
「青年ならナンパ中」
エステルがキョロキョロ見渡すとレイウ゛ンが指差した。
その先にはユーリと女性が至近距離で見詰め合っていた。
「もうっフレンが大変な時に皆酷いです!ユーリ!!食事に行きますよっ!!」
エステルが大声でユーリを呼ぶ。
ユーリはそれに手を軽く振って返事をする。
最後に女性を抱きしめたら殴られた。
まったく何をやっているんだとエステルは溜め息を吐いた。
---------------------------------------------------------------------------------
おニューのパソコンには今のディスプレイを使う予定が今日何となく調べたところ
接続端子が違うらしい。
液晶買うか変換アダプタ買うか迷う…。
そしてあれですよ。
試験勉強の時に限って部屋を掃除したくなるあれ。
今日ずっと部屋においてあったブラウン管テレビを処分するために奮闘してました。(突然)
近所の電気屋に無理言ってダンボール貰ったりしたというのに
結局たまたま居合わせたリサイクルショップの車を追いかけまくって引き取っていただきました。
ゴミ捨てるのにお金取られるなんて時代ですね。
結局今日もトーン貼りがノルマの2ページしか進まない罠。
あまりに眠すぎるので今日はもうお休みなさいします。だって気が付けば妙な線が増えていく…。
明日も朝早いのですよぉぉっぉ
とりあえず外に出た一行。
「んで、あいつの記憶は元に戻んの?」
漸くフレンの話をしたユーリにソディアが医師の言葉を伝える。
「医師の話だと時間に頼るしかないと…。
そもそも何故記憶が無くなっているのかもよくわからないので手の施しようが…」
「なるほどな。」
「そのフレンが行方不明になったっていう数時間の間に何かあったことは確かだよね」
カロルも話に加わる。
「ところでユーリ殿…」
「あ?」
真剣な顔でソディアがユーリを見詰める。
「…団長は…本来ああいう人なのだろうか…」
「なにが?」
「だからっ…その…最近…やたら女性に話し掛けるんだ…」
「つまり女たらしかと?」
「そっそんな身も蓋も無い言い方するなっ」
ソディアのフレンという理想像がどんどん砕けていく。
涙目で頭を抱えるソディアにユーリは溜め息を吐いた。
「安心しろよ、俺の知ってる限り女にはしっかりしてた。」
「そっそうかっ良かった…っじゃああれは一時的な記憶障害によるものだと…」
「ま、俺の知らないところではどうか知んねぇけどな」
にやりと笑って意地悪な言葉を付け足す。
ソディアがダメージを受けているのをユーリがプッと笑っている間も
フレンは女性に歯の浮くような台詞を吐き口説いていた。
しかしユーリの視線はそんなフレンを通り越してそんなフレンをじっと見詰める先程の女性に向いた。
一人で木陰のベンチに座りフレンをじっと見ている。
ユーリはまた彼女を見つけられた喜びに顔を綻ばせながら女性に近付いた。
「彼女、一人?」
わざと先程の飲み屋のチンピラと変わらぬ切り口で話し掛ける。
女性はちらりとユーリを見ると小さく頷いた。
「一緒してい?」
尋ねると女性はこちらの様子を伺うように見上げた。
「…ナンパ…?」
「そ。かわいい子だなぁと思ってな」
「…どうぞ」
「どうも」
ユーリは女性の隣に座った。
女性はじっとフレンを見詰める。
エステルと何やら話している。
「…あの騎士団長がお好みか?」
「…別に。君から見て彼はどう?」
「ん~、まるで別人だな」
「…そう…。」
女性はフレンから目を離さない。
何となくそれが気に入らなくてユーリは女性の手を握った。
「…っ、なに?」
漸くユーリを見た女に満足そうに微笑む。
「あっちばっか見んなよ、こんな色男が近くにいるのに」
「………寒い。」
女性は嫌そうな顔をするも手を解こうとはしなかった。
「抱きしめて暖めてやろうか?」と言うとパシッと優しく頭を叩かれた。
