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4


二人揃って登校する。
相変わらず仲いいな、なんて道行く顔見知りに冷やかされながら。
校門まで来たところでフレンがそこで待つ女性に気が付いた。
「あ…」
「ん?」
ユーリはフレンの顔を見て、それから目線を辿った。
「…なんだ?好みか?」
「違うよ」
女性が気付いてこちらに駆け寄ってきた。
「おはよう、ユーリ、フレン」
「おはよう」
「…誰?」
ユーリだけが首を傾げた。
「君の彼女」
フレンの簡潔な言葉にユーリはもう一度女性を見た。
にこりと女性は微笑んだ。
「よろしく」
「…あぁ~…見覚えあるような…ないような…」
「私あなたの斜め向かいに座ってたのよ?結構目合ってたと思うけど…」
女性は自分がユーリが酔う前に少しでも意識されていると自信があったのか、
そんなことを言ったがユーリは首を傾げるだけだった。
「…居たっけ?」
「酷~い!もう今日帰りにパフェでも奢って貰わないと気が済まないわ!
 ね、今日一緒に帰れるでしょ?」
怒ったふりして帰る約束をするなんてなかなか高度な業だ、とフレンは感心する。
「いや、悪いけど今日こいつと寄るトコある」
「こいつ」と指を差されたフレンはぽかんと口を開けた。
「え…」
「えってなんだよ?まさか忘れてんじゃねぇだろな!?
 今日は駅前に出来た新しい喫茶店に行く日だろっ」
正確にはその喫茶店の名物らしいジャンボパフェを食べるユーリの付き添いだ。
「忘れてはないけどこっち優先させなくても…」
「お前の方が先に約束してた」
「あ、あの喫茶店か~私も行きたいと思ってたんだ~」
彼女が主張した。
「ふ~ん、じゃあ行けばいいんじゃねぇか?」
「……」
冷たく返したユーリにフレンが溜め息をついた。
「えっと…じゃあ二人で行って来たら?僕別にパフェ食べる予定ないし」
仕方ないのでフレンが自ら引くことにした。
「なんでだよ今日付き合ってくれるって言ってたろ」
「だから彼女も行きたいって言ってるんだから丁度いいじゃないか」
「…お前は来ねぇのか?」
「何でそこに僕が付いて行くんだよ…明らかに邪魔じゃないか」
「………」
隠すことなく不機嫌な空気を漂わせたユーリ。
「僕はいつでも付き合うから。ね?」
何で自分がこんな宥めるようなことしなきゃいけないんだ…
フレンは少し胸が痛んだ。
「で、どうすんの?俺との約束なかったことにして誰かと会うのか?」
ムスッと拗ねたような口調と表情。
何を怒っているんだ一体。
フレンは内心首を傾げる。
「別にそんな予定ないよ。ラピード連れて散歩とかするよ」
ユーリは暫く様子を伺うようにフレンをじっと見た。
「…とにかく!俺はお前が行かないなら行かない。」
ユーリはそう吐き捨ててずんずんと校舎へ歩いて行ってしまった。
「は!?何言ってるのユーリ」
フレンは腕を伸ばすがユーリは立ち止まらず
その場に彼女と二人だけ取り残されて何とも気まずい空気が流れた。
「…えっと…」
「………」
彼女が無言で睨む。
「…あの…説得してみます…」
何故か敬語でフレンはその視線に答えた。
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3


『ユーリ、ユーリ』
『ん、どうした?フレン』
『あのね、僕ユーリが一番好きだよ』
『一番?』
『うん!ユーリは誰が一番好き?』
『俺もフレンが一番だな』
『わぁっほんとに?ありがとう、うれしいな』
そういって笑ったフレンは今まで見てきたどんなものより愛しいと思った。


見上げていたのは薄暗い部屋の天井だった。
今でも時々夢に見る、幼い二人のそんな会話。
多分、自分の中で一番嬉しかった瞬間なんだ。
それを頭が覚えていて夢で何度も再生してくれる。
時計を見ると朝4時。
隣を見ると背中をこっちに向けて眠る幼なじみ。
あの夢を見た後は心が暖かい気持ちになるのに今日は違う。
自分が一番だと言った幼なじみの一番は、今はもう自分ではない。
「…フラれたって…いつの間に告白したんだよ…」
フレンのことなら何でも知っていると思っていた。
「…何で俺こんなにダメージ受けてんだっての…」
フレンに触れようと伸ばした手は浮かんだ苦笑と共にポスリと布団の上に落ちた。



「おはようユーリ。今日は早いね」
眠れなくてソファーに座り込んでいたら
フレンが普段通りの時間に起きてきていつもと違う行動をとっていたユーリに首を傾げた。
「…ちょっと…早く目が覚めちまった」
「へぇ、何か予定があるわけじゃないの?」
「何もねぇ」
「そっか。デートでもするのかと思った」
言いながら顔を洗いに行ってしまった。
…何故かムカついた。

朝食をとりながら先程のことをまだ引きずるユーリは食パンをかじりながらフレンを睨んだ。
「…デートって…まだ会ったこともねぇっつの…」
「会ったことはあるでしょ、ユーリが忘れてるだけ。」
「…大体よぉ…あんなべろべろに酔っ払ってる時の告白とかって有りか?」
「何だかんだ言って一度はデートするんじゃないか。
 こんなにモテるの今だけかもよ?早く本命決めちゃえばいいのに。」
「俺はいつまでもカッコイイままでいる自信があるぜ」
「はいはい。」
「…お前の反応は昔のが可愛かったな。俺のことカッコイイカッコイイって言ってくれてたのに。」
「いつの話してるのさ…」
コーヒーを啜りながら呆れたようにユーリを見る。
ユーリは真剣な顔でその目を見詰め返した。
「…な、昔俺のこと一番好きだって言ってたの…覚えてるか?」
「………」
フレンは目を見開いてほんのり頬を赤らめた。
「…良く覚えてるね、そんなこと…」
「記憶力いいだろ」
「……昔の話だよ。」
「…そ…だな…お前には…他に一番が居るもんな」
「………」
フレンは俯いただけで肯定も否定もしなかった。
それから無言のまま朝食はとり終えた。
2



「あぁー、頭痛ぇー…」
朝怠そうに目を開けたユーリの第一声はそれだった。
「はい水。」
「サンキュ」
差し出された水を受け取って飲み干す。
「まったく、弱いくせに飲むからだよ」
「そんなに飲んでたか…?」
「ユーリは飲み出すと止まらないくせがあるからね」
「…で、昨日俺なんかした…?」
その言葉にフレンは息を呑んだ。
少し間を置いて答える。
「……。彼女が出来たよ」
「…またかよ…飲んだ次の日に彼女がいつの間にか出来てるとかどうなんだよそれ…」
「君がお酒入ると断らないの皆知ってるみたいだね」
「……、で、誰?」
「カナンって子だよ、ポリーのサークルの友達」
「…知らねぇ~…」
なんでまたそんな全然知らない奴…
とユーリは枕に顔を押し付けて唸った。
「今度は長続きするといいね」
「無理だろどうせ…」
「ユーリがちゃんと付き合えばうまくいくよ…」
フレンが呆れたように言ってユーリが飲み干したグラスを洗い場へ持っていく。
「…お前は俺がそいつと長く続いた方がいいのか?」
「え?…そりゃ…そうでしょ」
「…そっか…じゃあ…努力はしてみる」
「………そう…頑張って…」
飲み会で付き合い出しても大体最初のデートで別れて帰って来るというのが殆どだった。
誰と付き合っても長続きしない。
飲み会のノリで結んだ絆など脆くて当然といえば当然だが。
その理由以外にユーリが女と付き合うのを面倒だと考えているというのも大きい。

「なぁ、フレンは誰かと付き合ったりしねぇのか?」
不意に投げ掛けられた言葉に一瞬息を呑んだ。
「……そうたね…」
「ふ~ん、何で?」
怠そうに痛む頭を押さえながら起き上がる素振りを見せるユーリにフレンは何でもないように言った。
「…ずっと好きな人が変わらないからだよ…フラれても、ね」
それを聞いたユーリの動きはピタリと止まり、そしてゆっくりフレンを見た。
「好きな奴?フラれた?…誰に?いつ?」
フレンはじとっとユーリを睨んだ。
「…あのねぇ…傷えぐるようなこと聞かないでくれるかな…それより朝ごはんどうする?
 一応食欲ないならゼリーは買ってあるけど」
「…あ、あぁ…じゃそれもらうわ…サンキュ」
「いえいえどういたしまして。ユーリ飲んだ次の日は夜まで食欲ないもんね。
 夜は美味しいもの作るからね」
「…ほどほどにな。」
一応釘を刺したつもりだがきっと伝わらないだろう。
フレンは首を傾げて部屋を出て行った。
ユーリの頭の中も、今は美味しくなるのか心配な晩御飯のことより
フレンに好きな人がいるということでいっぱいになっていた。
1


「うぉーい、フレ~ン飲んでるかぁ~?」
「ぶははははっユーリの奴もう酔っ払っちまったのかよ!」
大学生活を謳歌中のユーリとフレンはその日開催された友人らとの飲み会に参加していた。
そのアニキ分な性格に似合わず酒に滅法弱いユーリは、最初のうちは酒を拒むのだが、
段々雰囲気に飲まれてベロベロに酔っ払ってしまうというのがパターン化していた。
「フレン~」
「ちゃんと飲んでるよ。」
「嘘だぞ~フレンさっきから全然飲んでねぇぞ~」
友人らがユーリにチクる。
「なにぃ~?」
「ちょ、止めてくれないか、僕まで潰れたら誰がユーリを介抱するんだよ」
慌てて友人らを制止するがユーリの隣に移動してきた女友達がにっこり笑った。
「大丈夫よ、私がみてあげるから。ね、ユーリ」
「えぇ~?」
ユーリはそちらを見て間延びした返事をした。
「…、なに、お前俺のこと好きなの?」
ユーリが女に尋ねる。
友人らは「あぁ…始まった」とうなだれる。
女性はにっこり答えた。
「好きよ、ね、私と付き合いましょうよ」
「あぁ、別にいいけど?」
「またユーリの奴飲み会で彼女作りやがった!」
これだ。
ユーリは酒が入ると何も考えずに告白をOKする。
そんな事実がいつの間にか広まって
ユーリを狙う女は飲み会に告白するというのがお決まりになっていた。
「やった!ユーリ言ったからね!覚えてないとか無しだからね!」
「ん~…」
ぼんやり女の話を聞くユーリ。
「あ、大丈夫、明日お酒が抜けてから僕が言っとくから…」
フレンが苦笑しながら言う。
ユーリはこの時交わした話を酒が抜けるとまったく覚えていない。
それを伝えるのはいつもフレンの役目だった。
それをどんなに辛く思ってるかなんて、ユーリは知らないけれど。

「くっそーフレン飲もうぜっ!」
友人がフレンの肩を引き寄せて酒を注ぐ。
それを見たユーリはぐっとフレンを引き寄せて友人から離すように抱きしめた。
「フレンに触んな!」
「なんだよお前にはもう彼女がいんだろ」
と友人が言うとユーリは即答する。
「じゃ彼女なんていらねぇ、フレンがいい」
それにまた巻き起こる笑い。
「ちょっとユーリ!」
女が慌ててユーリの腕を掴む。
「フレンからも何か言ってよ!」
「…明日ちゃんと言っとくから…」
フレンは苦笑して女を宥めた。





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2人は大人なのでお酒を飲ませたくなりますね。
5




コンコン、と一応ノックをしてそれでも返事を待たずに扉を開けた。
部屋に入るとラピードがユーリの方を見てどうしようと困っている目を向けた。
ラピードは主で膨らむベッドの傍らでうろうろしていた。
近付いてラピードの頭を撫でてやる。
「フレン」
名前を呼ぶとモゾモゾと布団から目の部分まで引き下ろしてフレンがユーリに目を向けた。
「…う~、ユーリ…」
そんなフレンを見た瞬間苦笑が漏れた。
フレンの顔を見て安心したのかもしれない。
「大丈夫かよ、酷い顔してんぞ」
よしよしと頭を撫でてやる。
「…気持ち悪い…」
「おっさんと飲みに行ったんだって?」
「社会勉強なんだって」
「ほぉ~…」
あのおっさん後で絶対殴る、ユーリは心の中で決意を固める。
「僕こんなに弱かったかな…」
「ま、疲れも溜まってたんだろ、いい機会だしゆっくり休め」
「…あれ、そういえばユーリここに居ていいの…?」
フレンが何のことを気にしているのか理解して「あぁ」と思い出したように声を出した。
「もう終わった。降参した。」
「降参?…ユーリがしたの?」
フレンは楽しそうに微笑む。
「なんだ?嬉しいか?」
「ちょっとね、僕も今ユーリ来てくれないかなって思ってたとこだから」
ふふっと微笑むフレンを見てユーリも微笑む。
「水飲むか?」
「あ、うん、ありがとう」
ユーリの厚意を素直に受け取って二人は甘い時間を過ごした。


夜にはすっかり回復したフレンは皆に頭を下げたが、
やっぱりおっさんが悪いという結論が出ておっさん一人が責められて一件落着という
お決まりのパターンで一連の騒動は幕を閉じた…はずだった。
「まさか丸1日もたないとはね…」
リタが総評を述べる。
「いや今回のは部屋割が悪いだろ、普通だったら丸1日くらいはもった」
「威張って言える内容じゃないわよっ」
ユーリが言った台詞にリタがすかさずつっこんだ。
「ま、敗者のユーリには私の言うこと聞いてもらうから」
「あぁ~なんか途中からそんなことになってたなぁ…」
リタが言うことにそういえばそんな展開だったかとユーリが天井を仰いだ。
「え、そんなことになってたのかい?」
フレンは初耳だと目を瞬く。
「何でもいいわ、何してほしいんだよ?」
ユーリが潔く腹をくくるがそれにフレンが待ったをかける。
「ちょっと待ってくれっ確かにユーリが先に降参したのかもしれないけど
 それは僕が寝込んでたからで…っ僕の方が先にユーリに会いたいと思ってたんだから
 僕が罰ゲームを受けるべきなんじゃないか!?」
「いや、俺はその前からお前んとこ行こうとしてたし…」
「僕はそもそもこんな話が出た時からちょっと苦しくて…」
「それは俺も一緒だ」
「ユーリ…っ」
「フレン」
見詰め合う二人。
リタの血管が切れる音がする。

「だからいちゃつくなっつってんでしょーっユーリ!フレン!!言うこと聞いてもらうわよっ
 半径3メートル以内に近付くの禁止っ!」
「や、無理、降参」
「あ、僕も…」
「いい加減にしろーっ」

その夜は暴れるリタを抑えるので数時間要したが
ついに二人は引かず結局同じ部屋で眠りについたのだった。




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リタへのデメリットはこれだったのですね。

次回からはまた学パロです。しかし大学生設定です。
相変わらず酒が絡みます。
4



次の日、メンバーが宿の食堂に集まる。
眠気まなこで朝の挨拶を交わす中、そこにレイウ゛ンとフレンの姿がないことに
ユーリは苛立ちを顕わにしていた。
「僕、見に行こうか?」とカロルが気を遣ってユーリとリタの両方を伺いながら尋ねる。
そこにレイウ゛ンがやって来た。
その様子は何故か恐る恐るというのがしっくりくる。
「あ、おはようレイウ゛ン」
「あ、あぁ、おはよう諸君…」
口調はいつも通り胡散臭いが目が泳ぎまくっている。
「…フレンは?」
ユーリが怪しそうに言う。
レイウ゛ンはあ~とかう~とか歯切れの悪い声を出した後申し訳なさそうに漸くユーリを見た。
「ゴメン青年…っ」
「は?何がだよ?」
突然謝られてさすがに動揺した。
「…まさかあんな弱いとは思わなくて……」
「…弱い?」
ユーリの表情は引き攣る。
「あんなとろんとろんになるとは夢にも思わず…
 あ、大丈夫よ?介抱しようとした女の子たちは青年の相棒が綺麗に追っ払ってたから」
「…さっさと結論いいなさいよっ今あいつはどうしてんのよ!?」
リタが痺れを切らせて先を促す。
「…や、だからつまり…
 
 今二日酔いで寝込んでます…っ」

その瞬間胸倉を思いっ切り掴まれて引き寄せられる。
「…どこ連れてってんだよおっさん」
完全に切れている。
「や、ホントあそこまで弱いとは思わなかっ…いやホントすみません」
レイウ゛ンは睨まれて素直に謝った。
勢いよくおっさんを解放するとそのままどこかへ行こうとするユーリをリタが止めた。
「ちょっとどこ行くのよっあんたの負けだからねっ」
と叫ぶのをもう好きにしてくれと手をひらひらと振って宿の階段を上がった。
3


「ユーリと一緒の部屋なんて久しぶりだね」
カロルは嬉しそうにベッドに腰掛けて足をブラブラとばたつかせた。
「…嬉しいのか?カロル先生」
「うん嬉しいよ」
屈託ない笑顔で答える。
「…先生ホント素直だな」
「え、そう?」
自分と同じ部屋でもさしてすることもないと言うのに何が嬉しいのだろうか。
「カロル、おっさんとよく一緒だったよな」
「そうだね……余り者同士…」
カロルはぽそりと付け足したがユーリには聞こえなかったようだ。
「どんな風に過ごしてたんだ?」
「レイウ゛ンと?…う~ん、レイウ゛ンよく夜中まで出掛けてるからなぁ~」
「そうなのか?」
「それで深夜にお酒の臭いとかさせながら帰ってくる。」
「ふ~ん…」
ユーリが頭の後ろに手を組んでベッドにごろんと転がる。
「あ、でもさ、レイウ゛ンそうやって帰ってくる時よくベッド間違えるんだよね~」
「………、どういう意味だ?」
ユーリは嫌な予感を抱きながらカロルに尋ねる。
「どういうって…だから僕の布団に入って来るんだよ。
 いつもそれで起こされるんだ~、ホント参っちゃうよね~」
「………俺ちょっとトイレ行ってくる」
「え、ユーリ!?」
立ち上がろうとしたユーリの服をぐっと掴む。
「何だよ、トイレだって…」
「嘘ばっかり!フレンとこ行くんでしょ!?」
「……ちょっとだけだって」
言って部屋を出ようとするユーリの腕を更に力強く引っ張った。
「ちょっと待ってっ、僕リタに見張ってるように頼まれてるんだよっ」
「そんなの先生が黙ってりゃいいことだろ?」
「そんなのばれた時に怖いよっ」
「大丈夫大丈夫、ささっと行ってささっと帰ってくるから」
「え~でも…」
「いいか、フレンの貞操の危機なんだ、カロルだって清らかなフレンが好きだろ?」
「え…なんか話が変な方へいってる気がするんだけど…」
「いやいや、相手はあのフレンだ。
 おっさんがあの無精髭生やした顔でほお擦りでもしようもんならそれだけでなんか汚された気になる」
「そんなことは……なんかわかるけど…」
「だろ!?ちょっと様子見とラピードに警戒強めるように言ってくるだけだから、な?」
「…う~…ユーリがそこまで言うなら…」
カロルは悩んだ末ユーリの肩を持った。
「それでこそ男だぞカロル!じゃ、行ってくるわっ!」
ユーリが意気揚々と扉を開けたその先に

「どこ行くのよ」

リタがいた。
「……なんでいんだよ…」
「私勘も結構いいの。カロル、あんた裏切ったわね…」
「ひぃっごめんなさいっ」
カロルは布団を被って震えている。
「や、カロルは俺が頼み込んだから仕方なくやったことなんだ。ってかちょっとだけだから…」
「ダメよっちょっともダメっそんなことしたらあんたの負け決定よ!私の言うこと聞いてもらうわよ!」
「いつの間にそんなことになってんだよ!?」
「罰ゲームあった方が燃えるでしょ?」
「その前にリタのデメリットはどこにあんだよ」
「とにかく!もう部屋入って大人しく寝なさい!いいわね!?」
「………、わかった」
「よろしい。カロル、今度裏切ったら酷いからね」
「わ、わかったよっ」
「………」
これはカロルの為にも部屋から出れねぇなとユーリも大人しく部屋に戻った。
2



近付くのを禁止されてから数時間が経った頃、漸く街にたどり着いた。
ユーリとフレンはそれぞれパーティーの前と後ろの護りを任せられ道中もしっかり離されていた。
一行は早速宿の手配を済ませる。
カロルが戻ってきて成果を伝える。
「今日の宿は二人部屋4つだよっ」
「ってことは2人1部屋ね…」
レイウ゛ンが言う。
「とりあえず男子と女子で分かれて…」
「もしかしてここでも近付くの禁止なの継続されてるのかな…」
フレンがリタに聞く。
「あったりまえでしょ、それとも何?二人一緒じゃなきゃ眠れない?」
挑発的な口調に二人は何でもない風に答えた。
「んなこたねぇよ」
「そうだね、理由はよくわからないけど別にそうしてもらっても構わないよ」
二人が頷くとカロルが「え、じゃあ…」と意見を述べる為に謙虚に手を挙げた。
「僕ユーリと一緒がいいな~、ダメ?」
「別にいいぜ」
「じゃあ僕はレイウ゛ンさんだね、よろしくお願いします」
ぴくりとユーリが反応する。
「別によろしくされることはないと思うけどこちらこそよろしくね~」
「………。」
ユーリは微妙な顔で二人を見詰める。
「じゃあまた明日ね、ユーリ」
にこやかに手を振って立ち去ろうとしたフレンの手をとって真剣な目で見詰めた。
「絶対一緒に寝たりすんなよ!?」
ぶっ
と思わず吹き出したのはレイウ゛ンだった。
「そんなことするわけないだろ」
と普通に返すフレン。
「や、なんかおっさんだとちょっと心配なった。」
「どういう心配してんのよっ」
リタが堪らず声を荒げる。
「酷いわよっおっさんだってそこまで見境無くないわよっ」
「おっさんうざいっさっさと部屋行きなさいよ」
しっしっと手を振られておっさんは頬を膨らませて去って行った。
「あ、じゃあ僕も行くよ、おやすみ」
「おう」
と片手を上げて返して、
傍に控えていた相棒と目配せすると、頭のいい相棒は気付いたようで
とことことフレンの後を追って行った。
「あれ、ラピードこっちで寝るの?」
「ワン」
「そっかじゃあ行こうね」
と嬉しそうに微笑むフレンを見送るユーリを見てリタは呆れた顔をしていた。
「どんだけ心配してんのよ」
「あいつ天然だからな」
と返してユーリもカロルと部屋に向かった。





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マイソロクリアーーーっ
ネタばれなので反転します。

ラスボスに第三形態があると信じて秘奥義を温存した俺涙目。
というわけで、主な絵が風景とカノンノというエンディングを見て見事本編クリア!!
ていうかあの最後の絵のアニメの中にフレン隊長いましたか??
見逃したのかな…。
いや、いたとしてもユーリの隣にいないなんて何事。
あ、ユリフレラブラブイベントも発生しましたね!!
いきなり決闘になる2人の会話のノリについていけませんでしたが(笑)
まぁ2人にしかわからないことがあるんでしょうww
フレンはなんだかエステルを連れ戻すのは任務でユーリを騎士団に戻すことが
自分の意思って気がしますね。というかした。あの会話はそんな気がした。
道中のユーリのスキットが可愛かった。
魔物だらけのところで待ち合わせをふっかけるというずれた思考の持ち主の
フレンちゃんが心配なのでとっとと待ち合わせ場所に行きたがるユーリ。
色んなことを背負い込んでるフレンちゃんが心配なユーリ。
昔とは変わったっていうフレンを繋ぎ止めたいのか一緒に歩いていこう的なことを言うユーリ。
ユーリ、フレンのこと好きすぎますね。(ユリフレフィルター全開なイベだった…っ)
せっかくなのでユーリを操作してとどめもユーリで!とか思ってたら
オートディセンダーに取られました。
いきなりダオスやユグドラシルとの決闘のイベントが発生して
いや絶対無理ゲーなんだぜこれってちょっと放置してますwww
とりあえずグレードショップでキャラリメイクのとかつけたり。
ルカとイリアの仲直りだけ済ませました。
追憶とかまだ行ってないんですが2のときの世界樹の麓でしたっけ?
あそこみたいだったらまたコレットの力を借りざるを得ない。
結局2ではダオスに会っていないよ…。
そうそう、2のカノンノきたーーーっですよ!!!
やっぱカノンノは2が可愛いvvv
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