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ユーリは部屋でフレンとの待ち合わせまで時間を潰す。
カロルとレイウ゛ンはにやにやしながらユーリに近付いた。
そんな二人にユーリは顔を顰めた。
「…んだよ…」
「ふっふー、良かったわねぇ青年、喜んで貰えて」
「あ?」
あのアクセサリーをもうジュディが受け取って喜んでいた…そういうことだろうか。
ユーリは不機嫌そうな顔をして首を傾げる。
「満面の笑みだったじゃないの、さっき!脈ありなんじゃないの~?」
「…さっき…?」
脈あり…
おっさんとカロルはまだあの話を引きずってんのか…
と、いうことはこいつらが言ってる笑顔は…
もしかしたらジュディやリタから俺がフレンに会いに行ったと聞いて後を付けられたのかもしれない。
…もうちょっと時間を空けるべきだったか…
さすがにバレたらしい。
ユーリは自分の行動を少し反省した。
「…まぁ…だといいけどな…ってか盗み見かよ…」
「青年の応援してあげてるんじゃない」
「そうだよ!」
「へぇ、そりゃどうも」
ユーリは棒読みで礼を述べる。
応援してくれてんなら放っといてほしいもんだ。
「にしても…こう…身内同士でそういうことになられるのも…なんかくすぐったい気分よね…っ」
レイウ゛ンが萌え!とかキュンとかバックに効果音が付きそうな気持ち悪い顔と素振りで言う。
「…悪かったな…」
眉を寄せたユーリにレイウ゛ンは両手を左右に振って否定した。
「違うのよ、嬉しいのよ?応援だってバッチリさせてもらうし!」
「…別に応援なんかいらねぇよ」
「相手はあの超絶鈍感な天然ちゃんよ!?大人しく応援受けといた方が青年の身のためだから!」
「………」
ユーリは心底うざそうな表情でレイウ゛ンを見詰めた。
「そういうことじゃなくてね?こう…赤ちゃんとか出来たりするとこっちも恥ずかしいわねっていう話よ」
「赤ちゃん?」
確かにフレンとは昔ちょっと付き合ってた時に半ば無理矢理そんな行為に至ったこともあったが…
あいつは男だから間違っても腹を下すだけで妊娠することはないだろう。
…あぁそうか、できないとわかっててからかってやがんのか
この親父…
「そうだな、もし出来たらおっさんにも一回くらい抱っこさせてやるよ」
ユーリの皮肉を皮肉と受け取らずレイウ゛ンは「楽しみ」と浮かれた。
でも…と声を出したのはカロルだった。
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適当にブラブラして宿に戻ったユーリ。
「あ、帰ってきた!」
カロルがその姿を部屋の窓から見付けてレイウ゛ンに知らせた。
「どこ行ってたのかな」
「…さぁねぇ…でも…何か怪しいわね…」
「怪しい?」
顎に手を当てて言うレイウ゛ンにカロルは首を傾げる。
「宿を出る時の青年少し様子がおかしかったでしょ?」
「あ、うん、何かどことなくそわそわしてるって言うか…」
「そ。これはきっと何かあるわね…おっさんの見立てによると…」
「よると…?」
カロルはごくりと唾を呑んだ。
「プレゼント作戦ね!!」
「プレゼント作戦!?」
レイウ゛ンは大きく頷く。
「少年見た?さっき青年が抱えてた小袋!」
「え、そんなもの持ってた?」
「少年まだまだ観察力が足りないわよ」と偉そうに言ってレイウ゛ンが続ける。
「あれは正しく嬢ちゃんへのプレゼント!
さっきジュディスちゃんにいいお店情報でも貰ったんでしょ、きっと」
「そっか!レイウ゛ンすごい!」
カロルが素直にレイウ゛ンに賞賛の眼差しを送る。
「だてに長く生きちゃいないわよ」
二人はユーリがプレゼントを渡す場面を見るべく部屋を出た。
コンコン
女子部屋をノックする。
「はい?」
出て来たのはエステルだった。
「よ、」
「ユーリ、どうしたんです?」
「ん~、一人?ジュディは?」
部屋の中を無遠慮に覗き見て他に人がいないのかとユーリが聞く。
「今出てます。買い忘れがあったとかでリタと一緒に。
パティはユーリを捜しに行ったんですけど…会いませんでした?」
「会ってねぇな、ってかいないのか」
「ジュディスに用事があったんです?」
「用事ってか…まぁエステルに渡しとくか、これ」
渡したのは小袋。
「何です?」
「アクセサリー。」
「…ユーリが、です?」
「言っとくけど頼まれたから買ってきただけだからな!」
「そうなんです?中見たら怒られるでしょうか…」
「いんじゃね?」
「では少しだけ…」
エステルは袋の中身をみる。
「わぁ~可愛いですっ」
中にはジュディスが言っていた赤い宝石と星をモチーフにした飾りが付いた
可愛らしいが大人っぽいネックレス。
「おかげで買うの妙にこっ恥ずかしかったぜ…」
「ふふ、ユーリがこれを買うところを想像出来ません」
クスクスおかしそうに笑うエステル。
「想像しなくていいって」
ユーリはエステルのおでこを軽くこついた。
「わ…渡したよレイウ゛ン!」
「さすがジュディスちゃんの紹介したアクセサリーね!嬢ちゃんめちゃくちゃ喜んでるわ!」
「これで少しはエステル、ユーリのこと意識するかな…」
「そりゃするでしょーっ」
「そっか…!ユーリ、良かったね…!」
カロルとレイウ゛ンは親にもにた眼差しでユーリを生暖かく見守った。
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それにしても壬はまっすぐな線が描けなさすぎである。
コンコン、
控え目なノックが聞こえてユーリは「はぁ~い」と間延びした返事を返した。
カチャっと扉を開けたのはジュディスだった。
「ジュディ、なんだ?」
「あなたに朗報を持って来てあげたのよ?聞きたい?」
「朗報なら聞きてぇけどな」
ジュディスはどうしようかしら、なんて勿体振っている。
「なんなんだよ?」
「実はさっきリタと買い物をしてる時に綺麗なアクセサリーを見付けたの」
「………その朗報の度合いと金額によっちゃ買ってやる」
ユーリはムッと眉を寄せた。
「ふふ、話が速くていいわ」
「だからなんなんだよっ」
いい加減イライラする。
そんなに忍耐強い方ではない。
「さっきも言ったけどリタと買い物をしてたら…」
「してたら?」
「騎士さまに会っちゃった」
「……、へぇ…」
ユーリは一瞬息を呑んで何でもないことのように取り繕った。
「アクセサリー屋は街に一軒しかなかったから、そこの赤い宝石が付いたネックレスね。」
ジュディは満面の笑みを向ける。
「……、」
ユーリは、はぁ、と息を吐くことで了承した。
「楽しみにしてるわ。あと騎士さま今日はここに滞在するらしいわよ?」
「へぇ、まぁどうでもいいけどな」
そういうとユーリは扉を閉めた。
と、そんなことがあったりして…。
街に下りるとさっきまで居なかった騎士の団体がいた。
その中で一際目立つ金色の髪。
ジュディが「騎士さま」なんて称する自分の幼馴染み。
近付くと向こうも気付いたようで「ユーリ!」と眩しい笑みを向けてきた。
ユーリも「よ」と軽く手を挙げて挨拶する。
「さっきジュディスとリタに会ったんだ」
「へぇ~」
「二人に聞いたのかい?」
「…いや、たまたま…」
ユーリはゆすられたことは内密にした。
「隊長、そろそろ…」
フレンの忠実な副官ソディアがフレンを連れ戻しにきた。
「あぁ、今行くよ、今まだ仕事中なんだ、後で会えるかな」
「ん、じゃ夜酒場で待ってる。『赤い流星』ってとこ。」
「わかった。何時になるかわからないけど待ってる間に飲み過ぎたりしないでね、じゃあ」
そんな会話を交わしてフレンは部下の元に歩いて行く。
ユーリはとりあえずジュディに言われたアクセサリーでも買って帰るか、と
フレンとは反対側に歩き出した。
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昨日の記事、予約がうまくいかなかった上に
それを午前中に修正したんですが午後にはまた消えていたみたいですね。
このときちゃんとアップされてることを確認して一度パソコン切って
次にパソコン付けたらアップされてないことになってて「あれ!?」という感じでした。
壬の操作が悪かったのか、忍者が少しおかしかったのか。
そして漸く拍手更新いたしました。
落書き混ざってたりしてますが。
なんかもうとにかくいちゃつかせたかったのと
新しいイラストソフトの練習ですww
苦手なジャンルがある方は絶対アバウト見てくださいね。
こんなところで書くのもなんですが。
「え、な、ないの?」
カロルは思いがけずはっきりと否定されて目を丸くした。
「ないですね」
脈ありどころか少しのお付き合いも覚えていないとは…
それでは今でも何かを期待しているはずのユーリが…
「不憫すぎる…っ」
カロルとレイウ゛ンは同時に打ちのめされた。
「あ、あの…どうかしたんです?」
さすがに困惑の表情を見せるエステル。
「エステルっちゃんと考えてっホントに心当たりない!?」
「え、え?」
「一緒に旅をして惹かれるところあったでしょ!?」
レイウ゛ンも鈍感なエステルにわかりやすいようにかなり直球な聞き方をした。
「旅?私旅するのは初めてです」
「だからっ」
それでもエステルが首を傾げる姿にカロルもレイウ゛ンももどかしさが募る。
「一緒に旅して恋をするって言うとうちの出番なんじゃないかの!」
パティが話に加わってきたが二人は相手にしない。
「いや、僕たちエステルの話聞きにきたから!」
「パティちゃんはその辺で大人しく遊んでて」
「なんじゃその言い方はぁぁっ!?
うちの話も聞くのじゃーっうちとユーリの引き潮あり満ち潮ありの感動の恋物語りをっ」
「間に合ってるってばっ」
「きーくーのーじゃーーっ」
ぎゃーぎゃー騒いでいるとバンっと扉が開け放たれた。
「うるさいのよっ近所迷惑でしょうが!!」
怒声と共に勢いよく入ってきたのは買い物から帰ってきたリタとジュディスだった。
「うわっ帰ってきたっ!」
カロルの言葉にリタの眉が寄る。
「なにその反応」
カロルとレイウ゛ンはひっと背筋を伸ばす。
「あんたら私の居ない間にエステルになんかしてたんじゃないでしょうねぇーっ!?」
「わーっ何もしてませーんっ!!」
二人は慌てて部屋から脱出した。
と、目の前に突然開かれたドアに二人は顔面から激突した。
「っっったぁ~っ!!」
声にならない痛み。
「うぉっびびった…何バタバタしてんだよ…」
扉を開けたのはユーリだった。
「あ、あれ?ユーリどっか行くの?」
「ちょっと散歩」
「ふ~ん?」
少しそわそわしてるように見えたのは気のせいだろうか。
カロルが見上げる。
「じゃな。あんま宿ん中で暴れんなよ、おっさん大人なんだから大人しくしてろ」
ユーリはそういうと宿から出て行った。
「あら、相変わらず速いのね」
それを見送った二人の後ろから声を出したのはジュディスだった。
「速い?なにが?」
「なんでもないの、気にしないで」
ジュディスは不敵に笑うと部屋に戻って行った。
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すみませんまたアップされてなかったみたいですね(汗)
本当に申し訳なかったですーーっ
ユーリはそのフラれた理由を思い出す。
「確か…俺のこと恋愛感情として好きなのか友情として好きなのかわからないから
こんな気持ちのまま付き合うわけにはいかない…だったかな…」
「あ~…言いそうだね…」
「は?」
カロルの小さな呟きにユーリは聞こえなかったのか首を傾げて聞き返した。
「あ、な、何でもないよ!?で、やっぱりユーリはそれでもいいって言ったの?」
「そりゃな。ま、あいつ頑固で考え直してはくれなかったけど…」
「そうなんだ~…っていうかそれだともしかしたら
相手も恋愛感情を持ってるかもしれないかもってことだよね?」
「もしそうだとしても気付いてくれるか微妙だけどな…すげぇ鈍感だし…」
ユーリはそう言うとこの話は終わり、と剣の手入れの作業に戻った。
カロルとレイウ゛ンはこれは脈ありだ、と確信する。
部屋を出たカロルとレイウ゛ンは次はエステルに話を聞くべく女子部屋をノックした。
「はい、どうしたんです?」
扉を開けたのはエステルだった。
「エステル、今一人?」
「え?いえ、パティも居ますけど」
とりあえずリタとジュディスという厄介者がいないというわけで二人は部屋に入れてもらった。
「エステル、あのさ…最近どう?」
カロルの微妙な切り口から話が始まる。
「最近?普通です」
首を傾げながらも答えてくれた。
カロルはわざとらしくないように気をつけながら考えた話を始める。
どう聞いても怪しいがエステリーゼ相手ならばれないだろうとレイウ゛ンも傍観する。
「あ…あの…僕…好きな子がいて…」
「あ!魔狩りのあの子ですね!」
エステルの瞳がパッと輝く。
女子とはこういう話が好きな生き物だ。
「う…うん…まぁ、ね…」
「カロルったらやっぱりそうだったんですね!」
「でもね、最近本当にそういう意味で好きなのかわからなくなってきて…」
「…とは?」
「…つまり…友情の好きと…恋愛の好き…?」
「それは…難しい問題です…」
エステルの顔が引き締まる。
その真剣な表情は経験者だからか。
「エステルさ…そんな経験ない?」
「私…です?」
「そ、そう。物凄い身近な人を好きになっちゃって本当に好きなのかわからなくなった…なんて…」
「…身近な…」
エステルは顎に人差し指を当てて考える。
そして
「無いです」
とばっさり一刀両断した。
カロルとレイウ゛ンはユーリが先に行ってしまった後も話を続ける。
「まさか…あの二人そんなことになってたとは…」
「でも僕も思ってたんだよね…あんな旅を一緒にしてきてさ、
始めから終わりまでずっと一緒にいたのはあの二人だし。」
「確かにすぐ厄介事に首突っ込んで周りに迷惑かけるし…」
「でも放っとけない…」
二人の推理は的を射ている。
疑う余地もない。
「ユーリの話だと…ユーリが告白して、エステルがフッたんだよね?
僕逆だと思ってたなぁ…エステルの方がユーリ好きそうじゃなかった?」
「あ、それわかるかも。青年はもうちょっと大人っぽい子が好きそうではあったわよね。」
「それなのに蓋を開けてみれば……恋愛って難しいね」
「そうよ~恋愛は駆け引きよ。
何もなさそうと感じさせていた青年と何かあるように見せてた嬢ちゃん、
勝敗は嬢ちゃんの勝ち、ね。」
勉強になるよ、とカロルは頷く。
「ねぇレイウ゛ン、あの二人何とかヨリを戻さすことできないかな…」
「そうねぇ…っていうかその嬢ちゃんがフッたって理由が知りたいわよね、
場合によっては修復不可能よ」
「そっか…エステル本人に聞くのはやっぱまずいよね…」
「そりゃねぇ…やっぱこういう時は男に犠牲になってもらいましょ。」
二人は手をがっちり握り、二人の仲修復作戦を開始した。
宿の部屋。
今日は男3人とラピードで一つの部屋に押し込められた。
自分に割り当てられたベッドに座り剣の手入れをするユーリに隣のベッドに座って
じっとその様子を見ていたカロルが怖ず怖ずと声を掛けた。
「あ、あのさぁユーリ」
「ん?どうした?」
ちらりと視線を向けられる。
様になっているその仕種に男であるカロルでも見惚れてしまう。
「え、えと…」
「なんだ?なんか言いにくいことか?」
「…う、その…ユーリその本命の人にはなんでフラれちゃったの?」
どストレートだった。
レイウ゛ンがあちゃーと頭を抱えたがユーリはくすりと笑った。
「えらく直球だな先生、ってかその話まだ続いてんのか?」
「ユーリが好きな人のこと気になっちゃって…」
カロルが素直に言うのにユーリはその過去の傷をう~んと斜め上を見上げながら
思い出そうとしてくれた。
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続きから落書き&小ネタ(死ネタ)
「あ、ユーリまた女の人と歩いてたでしょ」
買い物中、思い出した様にボスに言われた。
見上げる瞳は子供ならではの純粋さがあって少し痛い。
「歩いてたってか…寄ってくんだもん」
言い訳をする子供のように返す。
自分から行くわけじゃない、相手から寄ってくるんだ。
「でもユーリもまんざらじゃないくせして。」
カロルがじとりと見るとそれまで「えー」とか「へー」とか相槌をしていたおっさんが
興味深そうに質問タイムを勝手に設けた。
「ねぇねぇどんな子?かわいい子?」
質問相手にカロルを選んだのは当然の選択だろう。
「かわいいって言うよりは…美人…?」
「髪は?長い?短い?」
「髪は長かったよね、少しウェーブかかってて…栗色の…」
「あんま覚えてねぇな…カロル先生よく覚えてるなぁ、あの姉ちゃんに興味持ったか?」
意地悪くからかってやるとカロルは頬をかぁっと染めた。
「ちっ違うよっユーリと違って僕人を覚えるのは得意なの!」
「まぁ青年がおモテになるのは今に始まったことじゃないけど…にしても本命っていないわけ?」
レイウ゛ンの言葉に少し黙る。
「あっいるんでしょ!」
レイウ゛ンが口を片手で押さえてもう片方の手でユーリを指差す。
予想外の反応にまるで弱みでも握ったかのように喜ぶおっさん。
ユーリはゆっくりレイウ゛ンを見て、何でもないという風に口にする。
「フラれた。」
「…はい?」
「本命には告って…少し付き合って、フラれた。」
「……青年がフラれたの…?」
うっそーとレイウ゛ンが言うがユーリの表情は変わらない。
「お前らがどう思ってんのか知らねぇけど大体付き合った奴とはフラれて終わるんだけど?」
「え~意外だな~、ユーリが遊んでポイポイしてるって方が信じられるよ」
「んなわけねぇだろ…」
なんだその酷い男のイメージ…
「青年の本命ってどんな子よ?」
「どんなって…そうだな…頑固で……人のことばっか説教するくせして
自己犠牲の精神やたら高くてよく怪我して帰ってくるし厄介事には首を突っ込みたがるし
危なっかしくて放っとけねぇからこっちまで巻き添えくらうし…」
「わっわかったわかった!少し落ち着いて青年」
ヒートアップしてきたユーリの口を慌てて止める。
「く、苦労してんのね…それでも好きだと…」
「そだなぁ…なんかしゃくだけど…」
「が、頑張ってね」
「どーも。」
ユーリは先を歩く。
残った二人は顔を寄せ合い意見を交わす。
「…ねぇレイウ゛ン…」
「間違いないわね…」
「やっぱり…ユーリの好きな人って…」
「エステルだよね」
「エステル嬢ちゃんよね」
二人はハモるようにその答えを口にした。
ユーリに体を預けて、ヒックヒックと泣きつづけるフレンの背を優しく撫で続けた。
「…ごめんな、フレン、ちゃんと言おうって、ずっと思ってたんだけど…
フラれたらって思ったら…何も言えなかった…」
ユーリは抱く腕の力を強くした。
まるで逃がさないようにしている様だった。
何度も死にたいと思っていたと言ったフレンを、どこにも逃がさないように…。
フレンは腕の中で身じろいで腕の力を緩めさせた。
顔をユーリの肩から離すと、その表情が曝されて、ユーリは心が熱くなるのを感じる。
そっと、涙で濡れる頬を拭ってやる。
フレンは辺りをキョロキョロと何かを探す。
それがノートであることをユーリは瞬時に理解して
ユーリの体の後ろで転がっていたそれをフレンに渡してやる。
フレンはノートに文字を書く。
『ユーリがそんなこと思ってたなんて、意外』
「…悪かったな…これでも…本気なんだよ…」
ユーリは口をへの字に曲げる。
『僕も、本気だったから、泡にならなくてよかった』
「…人魚姫…な…あれてっきりハッピーエンドなのかと思ってたのによ、
お前に話聞いて更に言えなくなったっつの…」
フレンは目を細めて優しく笑った。
『僕が人魚姫ならユーリは王子様だね』
「…俺が王子様って柄かよ…それに王子様とはうまくいかなかったんだろ?
きっと俺が王子じゃねぇからうまくいったんだな、お前ラッキーな人魚姫だな」
フレンは楽しそうに笑う。
あぁ可愛いなぁ、
このお姫様は俺のもんなのか…
俺は世界一幸せだ…
ユーリは真剣にそんなことを考えながらポケットの中を探る。
「フレン」
笑っているフレンを呼んで瞳を合わせる。
「フレン、これからも俺と一緒に居たいって…思ってくれるか?」
「…!………」
フレンは目を丸くしてユーリを見る。
そして一回、頷いた。
「そか、じゃあこれやる……もう勝手に下駄箱なんかに入れんじゃねぇぞ」
ユーリの手の平にはあの約束の指輪。
フレンは嬉しそうに頷いてそれを見詰める。
「…えと…フレン、嵌めていい?」
「……」
フレンはこくりと頷いて手を差し出す。
「…こっちじゃねぇ。左手」
寄越せとユーリが手を差し出した。
「………、」
瞬時に理解して戸惑うフレンの手を強引に掴んだ。
「…同じ奴に2回もプロポーズする羽目になるとは思わなかった…」
ユーリはそれを、左手の、薬指に通す。
子供の頃、大きくて親指でもスカスカだった指輪は薬指にぴったり嵌まった。
「いつか、ちゃんとしたの買ってやるからな、お姫様」
「……っ」
フレンは慌ててノートに文字を書く。
『僕も買うよ!』
「はは、んじゃ楽しみにしてるわ」
二人は誓いのキスをする。
二人の距離は近付いた。
そして、永遠に離れない心を手に入れた。
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最近ユーリを縛ったり触手でどうにかしたいという願望が強いのですがどうすれば…
モブユリが見たい。もしくはおっさん→一方的→ユーリが見たい。
究極受けのフレンちゃんに対しては攻めだからフレンちゃんの前では押せ押せでいってほしい彼も
やはりフェロモン兄なんでどうにかしておかしたい。(黙ってくれ)
□てんさん
■レス不要ということなので一言二言~~
べろちゅーですら語彙が貧困な壬ですwww
壬はすれ違い大好きだからてんさんの続きをやはり心の底から楽しみにしている!!!
風邪も早目に治してね。
というわけで終わったーー
明日からはコメディになるよ。
ではでは!ありがとうございました!!
