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フレンは今日も机に向かう。
以前のように暗い気持ちにはならない。
確実に前へ向かうのだ。
悩んで悩んで出した答え一つ一つが、前に。
フレンは次の書類に目を通す。
読み終えた書類を左に置き、新しく目を通す書類を右の束から抜き取る。
コンコン
窓の方からノックが聞こえた。
そんなところからやってくるのはたった一人しかいない。
フレンは思わず目を細めて立ち上がると窓を開けた。
「よっと」
ひらりと入って来た友人にフレンはまったく、と腰に手を当てたが、
彼の出で立ちを見て小言を引っ込める。
「…行くのかい?」
ユーリは小さくも大きくもない荷物を愛刀と共に持っていた。
「あぁ。」
今回は大分長い間帝都にいたから離れるのがやっぱり少し寂しくなる。
「お前の代わりにお前の仕事っぷりを世界中で見てきてやるぜ」
にっと笑みを浮かべる。
フレンは頷く。
「俺も負けてらんねぇからな、俺は俺のやり方で約束を果たしてみせるさ」
「ユーリならきっと沢山の人を幸せに出来るね」
「お前にゃ敵わねぇだろうけどな」
「そんなことないよ。僕は何度も何度も救われてるよ」
目を閉じて、思い返す。
ほら、あの時も、あの時も…。
ユーリはそんなフレンを物言いた気に見詰める。
「俺も今背負ってる悩みから救ってもらいたいもんだな…」
「ん?」
目を開けたフレンからユーリは目を逸らした。
「何もねぇよ!」
窓枠に足をかける。
「じゃな、帰ってきたら顔出すわ。あんま溜め込むなよ」
「うん、気をつけて…」
「………」
ユーリは窓の外を見つめながら出ていこうとした動きを止める。
枠にかけていた足も下ろしてフレンに近付いた。
そのままぎゅうっと抱きしめた。
「…フレン、」
「ん?」
「お前俺のこと好きなんだってな…言ったの覚えてる?」
「うん、気を失う前だね」
バッとユーリはフレンから離れる。
「返事は言わねぇ」
「は?」
「お前返事聞く前に死んだりすんなよ!?俺も言うまで死なねぇから!」
「…うん…?」
「お前がお前のこと一番に考えられるようになったら返事聞かせてやる」
「…騎士を辞めたら…ってこと?」
「そ。ジジイになって他の騎士からうざがられて引退した後」
「なにそれ…」
「気になんだろ、俺がお前のことどう思ってるか!約束だからな!約束したからな!忘れんなよ!」
ユーリはまるで言い逃げのように窓枠を蹴って外に飛び出した。
下にはラピードが待っていた様で二人は走って行く。
小さくなる影を見詰めて愛しさが込み上げる。
「…聞くまで死ねないね…長生きしなきゃ…お互い…」
フレンは彼が見えなくなるまで目で追い続けた。
見送りが終わるとフレンは机に向かった。
老後に出来た楽しみに、心が膨らむ。
早く歳をとりたいなんて感じるの、初めてだよ。
フレンは幸せそうに笑った。
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ユーリはフレンは騎士を一生続けるんだろうなって思ってます。
その邪魔にはなりたくないので今まで通り付かず離れずの立ち位置でフレンを見守りつつ
老後のひとときくらいは一緒に気楽にのんびり暮らす時間くれってな感じです。
おっさんよりもはるかに歳とっても、二人の気持ちは変わらない。
きっとそれまで、お互い片想いのままです。
でもキスしたり押し倒したりとかは普通にしてそうwww
それでもユーリは返事しないけどwww
だってお盛んな年頃ですから抑えられないことだってあるでしょう(笑)
色々補足説明しようとしたんですけどやっぱりやめました。
というわけでこれでこのお話はおしまいです!!
久しぶりに長かったですね、お疲れ様でした!!!
次回からはコメディ??です。公式設定です。
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そこに広がっていたのは人、人、人。
城の前は疎か市民街、もしかしたら下町にまで続こうかという人の群れ。
「フレンさまーっ!」
「意識回復したそうで良かったです~っ!」
「金も全部戻ってきたぜ~!」
「一人で背負い込まないでください!」
「お前じゃなかったら誰が騎士団の顔として俺らギルドと話し合うんだよ!」
口々に叫ぶ声が聞こえる。
フレンは付いていけなくてエステルとヨーデルを目をぱちくりさせながら見た。
「…あの、これ…」
フレンが状況を飲み込めずにオロオロするのに、ソディアはガバっと頭を下げた。
「申し訳ございません!!」
「え?なに?何で謝ってるんだい?ソディア…」
余計混乱したフレンにゆっくりソディアは頭を上げる。
「…実は……騎士も国民も…最初から全て知っていたのです」
「………は?」
「フレン様おっしゃいましたよね、私が信頼する騎士には話してもいいと。
私には信頼する騎士が大勢いますので…」
ソディアが困ったように笑みを浮かべる。
「大体一ヶ月なんて無茶言い過ぎです、団長。
そんなの…我々だけではこなせません。」
自分たちの知らないような場所や、普段見かけないような怪しい人物、
そんな情報を提供してくれたのは他でもない、この国の人々だ。
それがあってこそ、この短時間で相手の居場所を特定することが出来、
フレンとソディアはそこに乗り込むことに成功したのだ。
その奇襲も地形などの情報を提供してくれた人物がいなければ成功していたかは怪しい。
それにヨーデルが続く。
「国民にも説明をした上で取立てを行なったみたいです。
皆快く演技に一役買ってくださったみたいですよ」
「…え…演技…」
エステルも続く。
「でもこれはフレンだから皆協力してくださったんですよ。
皆口々に言うんです。フレンがこうしてくれたから私たちは助かった、
フレンが意見を聞いてくれたから悩みが解決した、
皆フレンに感謝の気持ちが沢山あって、だから今回のことも皆協力してくれたんだと思います」
「………」
あの、机に向かう日々。
書類に事務的に書かれた人々の不平不満に、1枚1枚悩んで出していた答え。
自分が指示をしても、それが良かったかどうかなんて返事は返ってこない。
自分がしていることは人々の役に立っているのかって、不安にばかり思っていた日々。
フレンの瞳からポロリと涙が零れた。
全て、無駄じゃなかった。
ちょっとずつでも、前に進んでいた。
自分のしたことで、こんなにもこんなにも沢山の笑顔を見ることが出来た。
嬉しい、
嬉しい、
嬉しい…っ
今まで大変だったことなんて、遥か彼方に消えて行ったみたいだ。
心に残るのは、喜びしかない。
「騎士団長を辞めるなんて言わないでくださいね、
ここまで支持されている人物を解任すると私が皆に恨まれてしまいます。」
ヨーデルも城の前に集まった人々を見ながら言った。
「やっぱすげえな、お前は」
ユーリが優しく笑いかける。
フレンの瞳から零れる涙は止まることがない。
それが全部、今までこいつの中にあった不安だったんだと思うと、
放ったらかしにしてしまった自分の浅はかさや弱さが恨めしく思う。
窓の外を見て涙を流し続けるフレンを、ユーリは見詰め続けた。
守っていこうと、決意する。
この、強くて弱い掛け替えのない人を…。
握り締める力は段々強くなる。
「俺は…お前を傷付けるのが怖くて…」
汚してしまうんじゃないかって…
「不安で…ずっと言えなかったことがあるんだ…」
「……うん」
「ガキん時から…何度消そうとしてもダメだった。
だから逃げてやろうと思ってもお前追っかけてくるし…
急に変になっちまったんじゃねぇかって事し始めるから心配になるし…
結局お前のことが毎日気になってしょうがねぇんだよ…」
「……うん…」
フレンは真面目にユーリの言葉を聞いている。
真っ直ぐ、瞳の深い青がユーリの心を射抜く。
「フレン、俺お前のこと――――」
「フレン!!目を覚ましたんです!?」
バターンとノックも無しに入って来たのはエステルとヨーデル、そしてソディアだ。
「エステリーゼさまっヨーデルさまっ!ソディア!」
「………」
ユーリは手を握り締めたまま固まる。
なんつータイミングだこれ。
いっそ泣きたい…。
フレンの目はもうドアの3人に向いている。
「フレン大丈夫です?私にもっと高度な治癒術があればなくなった
血も回復出来たかもしれないのに…」
「いえ、エステリーゼさまが傷を塞いで下さらなかったら
私は今頃天国で両親に会っているところでした」
「縁起でもないこと言わないで下さい~っ」
エステルが泣きながら文句を言う。
「ヨーデル陛下も…ご無事で何よりです。
この度は私が城を留守にしたばっかりにこんなことになってしまい…」
フレンは深々と頭を下げた。
「いえ。元はと言えば私が彼等の口車に乗ってついていってしまったのがいけなかったのです。
辛い思いをさせました。」
頭を下げた皇帝にフレンはうろたえる。
「そ、そんなっ頭を上げて下さいヨーデルさまっ」
そして、心配するもう一つの瞳とぶつかる。
「…ソディアも、ご苦労だったね、責任あることを押し付けてしまってばかりだった。」
「…っいえ…信頼していただき、嬉しく思います!」
ソディアは堪えられなかった涙を一粒頬に伝らせながら敬礼して答えた。
「それよりフレン、すごいんです!」
エステルがフレンの腕を掴む。
「立てますか?フレン」
ヨーデルも隣に来て手を差し出す。
フレンはふらつきながら立ち上がって導かれるままバルコニーへと歩いた。
その大きな窓を開けるとそこにあった光景にフレンは息を呑んだ。
「…お前何でそういう考えしか出来ねぇの…?」
ユーリに先程までの勢いはなかった。
もっと、悲しそうな、そんな感情に変わっている。
「…何でって…」
フレンはごく当たり前の様に言う。
「僕の命は最下層だからだよ」
「…は?」
さも、当然のように言われたその言葉を、ユーリはうまくかみ砕くことが出来ない。
「僕の命は一番下。誰よりも、最後に考える。僕は、そういう立場にいるからね」
騎士の中の一番上である騎士団長、
その命は誰よりも下でなければならない。
最後の一人を助けて、そして漸く自分の命を考える。
「沈む船の船長は誰よりも先に逃げちゃいけないんだよ」
それはフレンにとって当たり前で、揺るがないし変わらない。
確固たる決意。
それはきっと、団長になってからじゃない。
騎士になった、その瞬間から持ち続けた信念なんだろう…。
「…そんで全部背負い込むのかよ…一人で抱えられるもんなんて高が知れてんだ、
ぶっ壊れちまうぞ…」
ユーリがフレンの頬に優しく触れる。
「お前が傷付くことで心に傷を負う奴だっていんだよ、それは救ったうちには入らねぇだろ」
「…ユーリ…」
「お前の命はお前が思ってるほど軽いもんじゃねぇ。
確かに何かあったとき、自分以外の人を優先させねぇといけないかもしれない。
でもそれはお前の命を粗末に考えていいってわけじゃない。
エステルだって、副官の姉ちゃんだって、あの陛下だって、
ハンクス爺さんもテッドも箒星のおかみさんも、下町の皆もお前と旅した仲間も、
騎士の連中だって、お前に何かあったら心を痛めるんだ。それを肝に銘じとけ」
「その中に、君は入っているの…?」
「あぁ、入ってるよ。多分…誰よりも…お前が傷付くことを恐れてるよ…」
「……うん…ユーリのお説教は心に染みるね…昔から…
自分でも気付けなかったことをちゃんと言ってくれる…」
「……んな、たいそうなもんじゃねぇよ……」
フレンは首を振る。
「いや、この間だって……。僕は甘えてるって気付かされたよ」
「…いや、あれは…」
お前から逃げてただけだ…
ユーリは気まずそうに目を逸らした。
「お前を突き放すべきじゃなかった。ずっと後悔してた。
お前には、弱音を吐ける存在が必要だったのに…俺は…怖かったから逃げ出した…」
ユーリが握り締めたシーツに放射状の皺が寄る。
俯いた顔を隠す肩は震えていた。
「ユーリ…?」
泣いているの?
伸ばした手をユーリはゆっくり握り返した。
「……、…」
目をゆっくり開けるといつもの自室の天井が映った。
「よ、目、覚めたか」
その視界の端にひょっこり顔を出したのは幼馴染み。
「…ユーリ…」
「覚えてるか?」
「……大体は…僕は…生きているんだね…」
「お前が気を失った後ラピードとおっさんが皆を連れて来てくれたんだ。
エステルにすぐ傷を塞いでもらったんだけど出血が酷くてよ、
…あれから3日、眠りっ放しだったんだ」
「……3日………、…3日!?」
フレンはガバッと起き上がるも血が足りなくてフラリと体をベッドに戻すことになる。
「まだ寝てろよ、相当やばい状態だったんだからよ」
「そんなこと言ってられない、やることが沢山………」
あぁ、そうだ、今の自分にしなければならない仕事なんてあるのだろうか。
きっと団長の任は解かれることになる。
「ちょっと安静にしてろよ、血も足りてねぇし」
「…そんなことより陛下とソディアは?無事か?」
「そんなこと、ねぇ…」
ユーリは呆れる様に目を細めてフレンを見ると二人の無事を報告する。
「あいつらなら今頃後処理とかに駆け回ってるよ」
「…そうか…結局迷惑かけてしまったな…」
今度こそユーリはフレンを睨む。
「お前な、その自分だけ苦しめばいいみたいな考え方やめろ」
「…僕は大丈夫だよ、それより今の状況を少し教えてくれないか?何か出来ることは」
「だからっ!そんなことよりとかそれよりとか何なんだよお前!!」
起き上がろうとしたフレンの肩をベッドに押さえ付けてユーリが怒鳴った。
「……なに、怒ってるの…?」
フレンは突然のことに目を丸くしてユーリを呆然と眺めた。
「さっきからよ、自分のこと完全二の次に考えやがって…
この件で一番重傷なのはお前なんだよ!
国民も誰も怪我なんかしてねぇしお前がご丁寧に気絶させてただけの犯人の一味も
今は意識を取り戻して取り調べを受けてる!
副官の姉ちゃんも天然陛下も傷一つねぇ!
3日も寝てたのはお前だけ!
死ぬ手前まで血を出したのもお前だけ!!
今安静にしてなきゃいけねぇのもお前だけ!!!わかったか!」
ユーリはまくし立てるとフレンに掛け布団を荒く被せて「寝てろ!」と締め括った。
「……そっか…誰も怪我しなかったのか…良かった…」
フレンがほっとしたように口にした言葉を聞いて、ユーリは思わず表情を苦痛に歪めた。
唇をゆっくり離すと、見開くフレンの瞳と視線が絡んだ。
「…ユーリ…」
「…俺に…お前か斬れるわけねぇだろ…」
こんなにも…こんなにも大事なのに………
「……ユーリは…僕のこと、嫌いなんだと思ってた……」
「そうだったらどれだけ良かっただろうな。もう喋んな」
ユーリは腰帯を解いて傷口に巻いた。
「エステルに看てもらうからな。もう少し辛抱しろよ」
ギュッと帯を結ぶと背中と膝裏に手を差し込んでその体を持ち上げた。
「…こんな軽くなっちまいやがって…」
鎧を着ていてこの軽さはなんだ。
ユーリは眉を顰めたがそのまま走り出す。
ユーリの腕の中で微かにフレンは微笑んだ。
「…そっか…嫌われてた訳じゃないのか…」
「黙ってろって!傷口開くだろーが!」
良かった、…良かった…
本当に心からそう思う。
君がいなくなった僕の世界には光はなかった。
君は僕の輝ける星。
僕を、照らしてくれる光源。
君が居なきゃ暗くて暗くて、迷ってしまう。
君が手を伸ばしてくれるから、僕は前を向いて歩いていける。
君が、笑ってくれる。
それだけで、救われる、単純な心。
ご飯を美味しく感じなくてもいい、
夜に眠くならなくてもいい、
自分の功績を感じられなくてもいい、
願う事はただ一つ…………
「……叶った……」
いまならほら、きみのわらったかおもおもいだせる……
フレンはそう小さく呟くと穏やかな表情のまま、腕を体からぶらりと力無く落とした。
「フレン…?」
動かない腕の中の愛しい人にユーリの足は止まる。
「おい…フレン、………っ、フレン!起きろよっ!おい!頼むから…起きてくれ…っ!」
がくりと膝が折れる。
何度呼び掛けても反応はない。
しかし微かに呼吸はしている。
今にも消えそうな、儚く力無い息遣い。
いかないでくれ、待ってくれ、
まだ、ちゃんと言ってないことあるだろ、
お前だって、ちゃんと聞くまで死ねないだろ、
そうだろ…?
頭では早く城に連れて行かなければと思うのに
なかなか足が言うことを聞いてくれない。
その時、遠くから犬の鳴き声と数人の叫び声が聞こえてユーリは顔を上げる。
「…助かる…絶対、助けてやるからな…っ!!」
金縛りから解けたようにユーリは立ち上がって自らも彼等に近付いた。
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自分の作画の遅さとか考えるとそろそろちんたらしてられない時期になってきた。
あせる。
絵日記に絵がなくなったらすみません。。。
キンッ
刃と刃がかちあう甲高い音が静寂を切り裂く。
「っやめろ!フレン!」
剣を合わせるユーリだからわかる。
何度も何度も、こうして会話してきたからわかる。
こんなに弱い剣だったろうか。
見た目だって少し痩せた様に見える。
前、会った時もそうだった…?
見ないようにしていたから、気付かなかった。
気付けなかった…。
それなのにフレンに迷いはないように見える。
それが逆に怖い。
何を考えて剣を振るっているか、認めたくない感情が読み取れる。
「…っ俺にっお前を斬れってのかよ…っ!!」
ユーリは力任せにフレンを押し返すと間合いを一気に詰めフレンの体を地面に縫い付けた。
二人の荒い息遣いだけが聞こえる。
月に照らされた蒼い瞳が透き通って綺麗だ。
こいつを、好きになった理由。
ユーリの心臓は一つ不整脈を刻んだ。
「…何で躊躇うんだ…」
フレンの低い声にユーリの肩が微かに跳ねた。
「君が言ったんだろ、悪党になるなら斬ると。」
「……理由も聞いてねぇのにホイホイ斬れるかっての…」
「権力を行使して国民に重税を課し苦しめた。君が嫌いな悪党以外何者でもないじゃないか」
「悪党は悪党っていわねぇんだよ、お前は自分がしたことに後悔してる。そうだろ」
「…後悔なんかしてない。僕は考えて行動した。」
「でもそれを悪だと思ってんだろ。だから俺に斬られて罪を償おうとしてる。」
「……そうだよ、僕はこの罪の償い方に君に斬られることを選んだ」
「勝手に決めてんじゃねぇよ、そういうのは俺が決めんだ」
「どうせ僕はこのまま生き延びても罪を問われるだろう、
そうしたらどうなるかわからない。僕のことを邪魔だと思っている人は沢山いるからね…
知らない誰かに斬られるくらいなら……」
「……フレン……」
フレンはじっとユーリの瞳を見詰める。
ユーリもそれから離すことが出来ない。
「……ユーリ……」
「…ぁ?」
「…君は…あの時何で会いたいのかって聞いたよね」
「………あぁ…」
「答えは簡単だよ…
君のことが好きだからだ」
「……、」
ユーリは目を大きく見開いた。
「…好きだから、会いたくなった。理由なんてない。それは理由にならないか…?」
「ふれ…」
フレンはゆっくり目を閉じる。
「ユーリ…時間がないんだ…早く…剣をとってくれ……」
「時間って……、っ!」
フレンの浅い呼吸で揺れる腹部が、黒く染まっていた。
「おま…っ怪我っ!」
ユーリが動揺して怯む。
腹部からは夥しい血が出ていた。
「……ユーリ…お願い…早く……」
懇願するような、濡れた声。
ユーリの目の前が黒く染まっていく。
何度も…
何度も、
何度も……
頭に過ぎらせてしまった汚い感情。
シンデシマウマエニ、ジブンノモノニシテオケバヨカッタ………
あぁ、せっかく……
隠していたのに……
ユーリは横たわったままのフレンの唇に自分の唇を重ねた。
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今日はへいあんじんぐうにつよしさんのライブに行ってまいりました~~~
時間すごい早く感じた…っ
まぁ1時間半なんで早いのは早いんですが。
雨もほとんど降らなくてよかったですvvv
しかし背中と胃がすごい痛くて立ってるのがものすごい辛かった…(汗)
いや、立ってましたが。たってないと見えないww
リフレッシュしてきたのでまた原稿頑張ります。(実は原稿中)
「団長!よろしいのですか!?」
ソディアはフレンに詰め寄る。
「こうなったのは全て私の責任だ。黙って陛下を見殺しにする訳にはいかない」
「ですが…っ」
「ソディア、今話した通り法を施行する。手配してくれ」
「団長!」
「聞いてくれ、ソディア。正し形だけだ。払えない国民から無理に奪わなくてもいい。
暴力もダメだ。払ってきた国民の名前と金額は全てこちらで把握する。その間にソディアには…」
「陛下の居場所を突き止める為に動け、ということですね」
ソディアが先を言うとフレンは頷いた。
「出来るだけ早く頼む。騎士たちにはこちらから陛下のことはうまく隠して連絡する。
陛下を無事お救いできたら金は全て持ち主に戻す…
人々には…精神的苦痛を与えてしまうことになるが……」
「…わかりました。」
「…一ヶ月…一ヶ月が限界だ…。ヨーデル様のことだ…
ご自分のことで人々が苦しむことはきっと望まれないはずだ…。」
一ヶ月…
それまでに見つけられなければ見捨てると…
フレンは覚悟を口にする。
どちらかを取らなければならない。
『甘ったれんじゃねぇ!』
あの時の言葉が頭に響く。
甘い考えは捨てなければならない。
あれもこれもと言ってられる子供時代は、終わったのだ。
自分の足で…しっかり立たなければ…。
また君は…こんな僕を叱るだろうか…。
「…すまない、頼めるのは君しかいない…」
フレンが頭を下げる。
「いえ、頼って貰えて嬉しいです。」
「ありがとう、君が信頼する一部の騎士には話してもらって構わない。
出来るだけ早くヨーデル様の居場所を突き止めてくれ」
「はっ、了解しました!」
敬礼をし、ソディアはドアノブを持って立ち止まる。
「…フレンさま…」
「なんだい?」
「…全て終わった後…あなたは……」
「……。行ってくれソディア、時間が惜しい」
「…はい…」
ソディアは部屋から出て走り出す。
何かを決意したフレンの目が忘れられなかった。
「あの方はご自分がなさったことを絶対に許しはしない!
早く行かないと取り返しのつかないことに…っ
エステリーゼ様、いや、凛々の明星に頼みたい、ヨーデル様をお願いします」
ソディアが深々と頭を下げた。
「え、えっと…」
カロルがあまりな事実を聞かされて困惑しているとジュディが一歩前へ出た。
「それ、罪を償うってどういうことかしら。彼の所には今ユーリとレイウ゛ンが行ってるわ、
彼に…斬らせるつもりなのかしら」
「えぇっそんなのダメだよ!すぐに止めに行かなきゃ!」
「だそうよ、これはうちのボスの命令だからここで見張りをするわけにはいかなくなってしまったわ」
「な!?」
ソディアは口をあんぐり開けて固まる。
「急ぐんでしょう?ボス」
「当たり前!皆行くよ!」
カロルに続いて凛々の明星の仲間たちは部屋を飛び出した。
