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9



「ってわけだから。おっさん達にも迷惑かけたな、フレン部屋戻すから」
保健室に一応世話になったジュディスとレイウ゛ンに結末を報告する。
「ふ~ん、まぁ丸く収まって良かったけどねぇ…で、当人は?」
「部屋。」
「…部屋って…」
おっさんに顔見せに来てくれてもいいのに、と思っているとそれを見透かしたようにユーリが言った。
「あぁ、あいつ今度から必要以上に部屋から出さないことにしたから。」
「はぁ!?何それっ」
レイウ゛ンの反応は尤もだ。
「別に俺が独断でそうしたわけじゃねぇぞ?」
するとそこまで黙って見ていた部屋の主、ジュディスが口を開いた。
「束縛されることが彼が望んだ愛の形なのかしら?」
「なんかそうされてないと不安なんだと。まぁ俺もそういう願望あったからそういうことにした」
「それでいいの?」
「そうしないと別れるって聞かねえし…」
「それってどうなの?いっそ別れて解放してあげたら?」
レイウ゛ンの言葉にユーリの冷ややかな視線が向けられる。
「別れるわけねぇだろ。それに束縛してほしいなんて俺の願った通りの展開だ。」
「…あっそ、ならもう何も言わないわよ、………学校にはちゃんと出るんでしょうね?」
「あぁ、登校拒否で寮から追い出されちゃ元も子もねぇからな」
ひらひらと手を振りながら保健室を出るユーリを見送って二人はこれでいいのかと顔を見合わせた。


部屋に戻るとフレンが出迎えた。
「あ、お帰り、ユーリ」
「ただいま」
ユーリはギュッとフレンを抱きしめる。
そして優しくキス。
「…おっさんにいっそ別れた方がいいんじゃないかって言われた」
「…別れたい?」
「まさか」
無表情で見上げるフレンの頭を優しく撫でてやる。
「言ったろ、覚悟しろって。もうお前が頼んだって別れてやんねぇよ」
フレンは掛けられた言葉とは不釣り合いにふわっと笑う。
「捨てたら許さないからね」
「心配ねぇよ」
二人は笑い合うとまたキスをした。
周りからどう思われようと今二人は幸せだった。




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ユーリの表情が黒く見えたら成功(笑)


というわけで、病んでる連載は終了です。
お付き合いありがとうございました。
次回は反動というわけではありませんが始終なんかいちゃついてる話です。
全5話でお届けします。




マイソロ3溜まった感想を覚えてる範囲で箇条書き。

まさかのリタフレフラグにときめき☆
リタってユーリよりはフレンの方を気にしてそうだなとは思います。
そして鈍感フレンktkr!!シェリアのコイバナ系スキット楽しすぎる。
幼馴染紹介のガイに萌え。
きゅーーーーーーに萌え。
ガイ様やっぱりアビスの癒しとみたり。
アッシュとナタリアの修行にガイ様が参加してるのにきゅんとした。
ちゃんと仲良くやっているんだなぁ。
きっとアッシュが誘ったんだろうなぁ。
ルークのことばっかり構ってるけどアッシュも構って欲しいんだなぁ。
フレンちゃんの味覚が更にやばくなっている気が…www
フレンちゃんの一番おいしいと感じる味ってどんななのかすごく気になりますwww
あの3人の料理を美味しいと食べられるフレン。
ただ辛いのが食べれるのは味覚音痴ではなく
ただの激辛好きというだけな気がするのは壬だけでしょうか。
アスベルはフレンの味覚を知らなかったwww
スタンが可愛い。
スタンとカイルの親子ばか可愛い。
「3人で買い物に行く」ってはしゃいでるカイルが可愛すぎる。
カイルよりもむしろロニの方が色々気にしすぎている。
アンジュが休んでいないのをユーリが何故か顔を赤らめながら「俺たちも頼れよ」って
何で赤くなったの!?普段のあんたなら顔色一つ変えずにいうところだろっ!
アニメが突然始まってびっくりした。
食事のシーンついに来たーーーっvvvユーリが食べてる!!!萌え!!
やたらハニーを捜すゼロス萌え。
とりあえず萌えが詰まっている。
今からカノンノにディセンダーの力が転写できたのか確かめに行くクエストです。
やはり聖女さまは最強。
ボスもほぼ1人で倒してくれるリアラさまは素敵です。
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8



何か考えていると思ったらフレンは言葉を紡ぎ出した。
「…でも不安なんだ…」
「…それ前も言ってたよな、何が不安なんだよ」
「……足りない…全然足りない……」
「足りない?」
「ユーリの愛が感じられない…」
「あ、愛ね…どうしたらいいんだ?」
フレンが話し出したことで漸くいつもの調子に戻ってきたユーリがフレンに優しく問う。
こんなにも愛しているのに、フレンには伝わっていない。
それには思い当たる節はあるけれど…。
言えない。それはフレンを苦しめることになるのだから。
「…ユーリ…」
「ん…?」
「僕は………」
フレンが少し寂しそうにユーリの手に触れた。
「…ユーリに束縛されたいんだ…」
「……は?なに?」
突然の告白にユーリは素っ頓狂な返事をした。
「……ユーリが僕のこと、好きなんだって感じたい……不安なんだ……すごく…」
「…………」
フレンはユーリの手から自分の手を離した。
「…引いた?」
「…いんや。」
ユーリは即否定すると「うーん、そっか…」と何か考えるように顎に手を当てた。
「束縛していいのか?」
「…うん」
「なるほど、我慢することねぇってことか。」
「…我慢?してたの…?」
「あぁ。お前がかわいいこと言ってくれたりヤキモチ焼いてたり
 機嫌取ろうと好物作ってくれたり、笑顔を見せてくれるだけで俺はいつも理性と戦ってた。」
「…理性…?」
「首傾げんな、犯したくなる」
「………下品…」
「だから、フレンが辛いだろうから出来るだけ離れるようにしてたし…
 でもそれがお前にとっては違うように感じてたんだな…」
「……。」
「お前がそれを望むなら俺はもう我慢しねぇ。いいんだな…?」
「…うん、いいよ…ユーリの好きにして欲しい…」
フレンはそういってふわりとユーリの首に腕を回して抱きしめた。
それを抱きしめ返しながらユーリはじゃあ…と最初の要求を始めた。
「あんま人に笑った顔見せんな。」
「笑うなってこと?」
「俺だけにしろ。いいな?」
「わかった。」
「本当は誰にも見せたくないしお前にも見てもらいたくない。
 部屋に囲って外に出したくねぇ。
 けどそんな無理な要求はしねぇよ」
「そうだね部屋から出れなかったら学校行けないから寮からも出なきゃいけないし…」
「…前向きだな…」
着眼点が少しおかしいフレンにユーリは苦笑した。
フレンは少し体を離して目を合わせる。
「ユーリがしたいならすればいいよ」
「…言ったな、覚えとけよ…?」
2人は何度も何度も、口付けを交わした。
7



その日ユーリは目覚ましなしで起きた。
…というよりは寝ていないと言った方が正しい。
フレンなら少し早く登校しているはずだとユーリはいつもより早目に部屋を出た。

教室、そっと中を伺う。
気付かれて逃げられて追いかけっこなんてなったら面倒くさい。
音をたてないように気をつけながら扉を開ける。
窓際の席、朝陽に照らされて光る金色。
いた。
フレンは机の上にノートを広げているが目線はぼーっと窓の外に向けられていた。
ユーリに気付くことはない。
そっと室内に入って近付く。
手も届く距離だというのにフレンは空を見詰めている。
心は完全にここにはない。
そっと、手当された首筋に指を這わせる。
「診てもらったの?」
「っ!!?」
びくんと大袈裟に肩を揺らしてユーリの方を見た。
ガタンと席を立とうとしたところを腕を捕らえて椅子に引き戻した。
「…っ!」
「…どこ行くんだよ」
ユーリの顔は笑っている。
しかし目は笑っていない。
「…早いね…いつも起こしても起きないのに…」
「…お前に話があったから…」
「…僕がいない方がちゃんと出来るね…」
フレンは自嘲気味に笑った。
「……どこの部屋に居んの…?」
「………」
「……本気で別れる気か?」
「………うん」
こくりと首を縦に振った。
「…ふーん…」
ユーリは首筋の手当された部分を指でなぞる。
そして勢いよくテープで丁寧に止めてあったガーゼを剥がした。
「…っ」
「…隠すなよ…せっかく付けたのに…」
「……」
愛おしそうに噛み跡を撫でる。
そしてそこの近くに優しくキスをした。
キスをして、舐めて、強く吸って、
そして噛む。
「…っいっ」
突然の痛みに顔をしかめる。
衝撃で逸らした顔をユーリの手が追いかける。
顎を勢いよく捕らえられ、そのまま唇を重ねられて口の中を掻き回された。
「ふ、ん…」
漏れ出る声が聴覚を刺激する。
「ふ、は…ぁ…はぁ…」
長い口付けから漸く解放されて肩を上下させる荒い息を繰り返した。
「別れてなんかやらねぇよ」
酸欠気味の頭で息を整えながらも今の状況を考える。
彼から感じるのは、狂気の愛。
「……ユーリ…僕のこと好き…?」
「…は?」
今更な質問にユーリは思わず目を見開いた。
「…好きなの?」
「、何度も好きだっつってんだろ」
「……別れたくない…?」
「あぁ」
「……そう…」
フレンは何か考えるように俯いた。
6

ユーリが部屋に帰って来るとそこは暗く電気は点いていなかった。
いつもなら真面目なフレンは仕事でもない限り先に帰っていて、そして今日は仕事はないはずだ。
不思議に思って電気を点けるがやはり人の気配はなかった。
というか点ける前からフレンの気配ならすぐ感じ取る自分が気付かない時点で
フレンは部屋にいないのだ。
どこに行ったんだと思いながら制服を脱ぐ。
テーブルに置かれた1枚の紙に気が付いた。

『部屋を変えて貰った。フレン』

「…………。」
ユーリはその紙から冷静に目を離し、クローゼットを思いっきり開けた。
いつも綺麗に掛かっているフレンの制服がない。
「…あんのヤロ…」
ユーリは直ぐさま携帯を取り出しフレンの番号に掛けた。

プルルル、プルルル

数回のコール音の後通話が繋がった。
『はい』
「おいこらどこに居んだよ!?」
フレンの言葉に被さるようにユーリがまくし立てた。
『…ちょうど一人部屋が空いてるって言われたから使わせてもらうことにした』
「ふざけんなっどこだ、言えよ」
『……言いたくない…』
「…フーレーンー…」
『…君が怒る意味がわからない。』
「だから別れるとか無しにしようっつっただろ!?」
『…無理…』
「…とりあえず場所言え」
『嫌だ』
「…なぁ、本気じゃねぇよな…?」
『………ごめんユーリ、話したくない』
「は、あ、こらおい…っ」
ぶっ
通話は一方的に切られてしまった。
しつこく何度も電話をしても繋がらない。
仕舞いには電源を切られてしまった。
「……ふっざけんじゃねーっ!!」
携帯をバシッとベッドに投げ付けた。
「ふ…馬鹿な奴…嫌でも明日学校で会うことになんだよ…っ」
ユーリは静かに燃えていた。
5


「うわ~、愛の証をしっかり刻まれちゃって…」
保健室にやって来たフレンは首筋に痛々しく残る噛み跡をジュディスに向けた。
そこにはそれ以外に無数の鬱血痕。
「………やっぱり…何の跡かわかりますよね…」
「そりゃね…」
レイウ゛ンが同情するように頷く。
わざと制服では隠せないところに跡を付けられた。
それはユーリの独占欲がそうさせたのか。
自分の所有物だと主張するような無数の跡。
「ちょっとしみるかもしれないわよ?」
シュッと消毒液を吹き付けられてしみる傷口に顔を顰める。
「…フレンちゃんしっかり愛されてんじゃない(ちょっと怖いけど…)、
 これで別れ話も無くなったわけよね?」
「………」
レイウ゛ンの言葉にフレンは表情を曇らせた。
「…不安なんです…恋人っていうこれ以上よくなることのない場所まで来てしまったのが…
 後はもう下しかないのが…僕は…ユーリといられるなら友達のままでもよかったのに……」
「フレンちゃん下ばかり見てどうすんのよ、
 青年は好きだって言ってくれてんのよ?フレンちゃんの杞憂なのよ」
「…でも…苦しくて…どうしたらいいのかわからなくなってくるんです…」
痛む首を押さえながらフレンが俯く。
震える声で苦しいと訴えるフレンを黙って見守るだけなんて出来ない二人だった。
「フレンちゃん苦しいならそれ青年に言った?」
こくりと頷かれる。
好き過ぎて不安を感じちゃうのね、
レイウ゛ンは顎に手を当ててう~んと唸る。
「やっぱり一度距離置いてみたら?」
「………」
「青年がフレンちゃんのこと好きなら一緒の部屋にいるの青年も辛いでしょ」
「…そう…ですね…」
お互い好きなくせに別れたいなんて変な話だがフレンにとっては友達でいる方が楽なのだろう。
レイウ゛ンはそっとフレンの頭を撫でた。
それだけで救われたように瞳を揺らし「ありがとうございます…」と小さな声で呟かれた。
4


「何もないよ」
それは積もり積もった不安が爆発したもので今更理由なんてない。
「何もないって…意味わかんねぇんだけど…俺のこと嫌いになったんじゃねぇの…?」
こくりと肯定した。
「や、じゃあ別れるとか意味わかんねぇだろ…」
ユーリはフレンの肩を両手で掴んだままがくりと肩を落とした。
「…僕は好きだよ、ユーリのこと。」
「だったらっ」
「でも…ユーリは違うでしょ?」
「……は?」
何を言い出すんだという顔をしている。
「僕、君に好かれてる自信がない。」
「や、すっげー好きですが…」
「でも…僕はいつも不安で…押し潰されそうだ…」
フレンが少し顔を曇らせた。
「不安?何が不安なんだ?直せるとこなら直すからさ、頼むから別れるなんて言わないでくれ…」
ぎゅっとフレンを抱きしめる。
フレンはそれをただ感じて、手を背中に回すことなく目を閉じた。
「…ユーリ、最近笑ってくれなくなった…」
「…そうか?なら笑うようにするから…」
フレンはふるふると首を振った。
「無理に笑って欲しいわけじゃない」
「いや別にそういう意味で言ったんじゃ…」
「ユーリに嫌われないようにって、機嫌取るように好物作ったり…なんか違う気がした…」
「昨日飯食わなかったのは悪かった、謝るから、だからなぁ、考え直してくんねぇ?」
抱く力を強める。
震える体が言葉を紡ぐ。
「………ぼく…」

もう無理だよ…

小さく呟かれたその言葉にユーリの目の前は暗闇に染まる。

ユーリはフレンをそのままベッドに押し倒した。
「…ユーリ…?」
びっくりしたように見上げる無垢の瞳。
「……お前が嫌がると思ってたから…今まで我慢してたけど…」
ゆっくりユーリが顔を近付けてきた。
その顔は今まで見た中でも特に凶悪だった。
ねっとりと、首筋を舐め上げる。
「…っ」
ぴくんと反応するフレンの体。
「んな意味わかんねぇ別れ話とか聞き入れられると思ってんの…?」
「…っ、ユーリ…」
今まで散々我慢してやったのに…
そう小さく呟く。
「既成事実作ってでも離れられなくしてやるよ…」
ゆらゆらと揺れる瞳の中の欲望の光。
ユーリは舐め上げた首筋に噛み付いた。
3


ユーリと恋仲になったのは数ヶ月前のことだった。
小さい頃からずっと一緒にいて、
ずっと彼だけが好きで
彼も同じ気持ちだって伝えてくれて…。
僕は泣いて喜んだ。

だけどそれから感じるのは不安ばかりで…。

あれからユーリは僕にあまり笑ってくれなくなった気がする。
こんなことなら…

気持ちなんて伝わらなくてよかったのに……。


「…と、考えている、と。」
「…はい…」
フレンは保健室に来ていた。
保健室には物理の教師レイウ゛ンと保健の先生ジュディスがいる。
二人はユーリとフレンのことも知っていてフレンはよく相談に来ていた。
…というよりすぐ顔に出てしまうフレンを心配して二人が話を聞き出していると言う方が正しい。
「少し距離を置いてみたらどうかしら?」
「距離…ですか?でも同じ部屋なんですが…」
「あぁそれならこの間一人部屋使ってた生徒が移動したから部屋が余ってんのよ、
 フレンちゃんさえその気ならおっさん口添えしてあげるわよ?」
「……距離……」
フレンはその言葉を反復して自分の胸に問い掛ける。

距離が必要…
それはあると思う。
でも僕はもう……

フレンは目を瞑って決意をしていた。



今日もユーリはベッドに横たわって漫画を読んでいた。
フレンは昨日作ったマーボーカレーを温め直す。
ぐつぐつと煮えてくるマーボーカレーを見詰めながらフレンはいつもの調子でユーリを呼んだ。
「…ねぇユーリ…」
「ん~…?」
「別れようか」
「…ん~……」
「…………」
「…………」
「…………」
「………は?何だって?」
漸く気が付いたようにユーリは本からガバッと目を離してフレンを見た。
フレンは鍋を見詰めている。
その目を漸くユーリへと向けた。
「…だから、別れようって。」
「…別れ…は?え、なに?ちょ、落ち着け」
「僕は落ち着いてるよ」
「いやいやいやっ」
目に見えて動揺しているユーリは本を投げ捨ててキッチンに駆け寄り
コンロの火を消しフレンの手を取ってベッドに座らせた。
そして深呼吸したかと思ったら漸くフレンを見た。
「…何?」
「…だから別れようと。」
「…何で?他に好きな奴出来た?それとも俺のこと嫌いになった?」
「そういうわけじゃないけど…」
「だったらなんでそんなこと言うんだよ、何かあったか?」
ユーリは酷く動揺しているようだがフレンはそれもどこか他人事のような気がしていた。
2



ここは寮の一室。
二人一部屋、簡易的なキッチンも備え付けられているが食堂もあるため出番は少ない。
狭いキッチンでフレンはユーリの好物であるマーボーカレーを作る。
味覚にやや難ありのフレンだがマーボーカレーに関しては
ユーリの好きな調味料とその量を把握しているため問題ない。

フレンがあらかた出来上がったマーボーカレーの鍋に蓋をして
ベッドで漫画を読んで寛ぐユーリのもとへいそいそと移動した。
「ユーリ、今日の晩御飯何だと思う?」
にっこり笑顔で尋ねる。
「…マーボーカレーだろ?」
漫画から少し目線をフレンに向けて答えた。
「リアクション薄いね」
「だってさっきから匂ってるし、っていうかなんかあんの?」
「なんなあるって何?」
フレンが首を傾げる。
「なんか言いたいこととか?謝ることとか?」
「………僕が君の好物を作るのに何か後ろめたいことがないといけないの…?」
「いやそういうわけじゃねぇけど…」

ブーブー…

その時何かの振動音が聞こえてきた。
ユーリの携帯が鳴っている。
「ん、電話か…はいもしも~し」
「………」
話を途中で遮られてフレンはその場に立ち尽くした。
「え、まじで?行く行く、じゃ」
ピッと通話を切る。
「…どこか行くの…?」
「あぁ、食堂で皆でなんか面白いことやってんだと。お前も行かね?」
「…食堂って…食べてくるの…?」
「そうなるんじゃね?」
「…今日はマーボーカレーなのに…?」
「カレーは明日でも食えるだろ?な、行かねぇの?」
「………行かない…」
フレンは小さな声でそう答えた。
「ふ~ん、じゃあ行ってくるわ」
すっとフレンの横を通り抜けてユーリは部屋から出て行った。

フレンはただその場に立ち尽くして締め付けられるような胸の痛みを感じていた。
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