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デートを思いっきり楽しんで二人は箒星へと向かっていた。
いよいよこの偽りの恋人ごっこが終わろうとしている。
「ユーリ、先帰ってていいよ」
「ん、何か心配だから付いてく。」
「心配…?」
フレンは首を傾げるがデート中でもフレンの姿を見て振り返らない男はいなかった。
何かあったら大変だ。
とりあえず変な目で見てくる奴には睨みをきかせておいたが。
宿まで来た二人は二階の借りている部屋に入る。
「はぁ…疲れた…」
フレンはすぐにベッドに腰掛けた。
気疲れしたのか疲労が見える表情にユーリも素直に謝る。
「ご苦労さん、悪かったな」
「そう思うならこれからはこんなことにならないよう気をつけてくれ。もう二度とこんなことしないからな」
「え、二度と…?」
「何?」
「いや…」
二度としないのか…
ユーリは少し寂しいような残念なような、とりあえず悲しい感情が沸き上がった。
このまま別れるのが辛くてユーリはあるお願いをしてみることにした。
「……なぁ…」
「何?」
「お前俺の彼女だよな?」
「振りだけどね」
「じゃあさ、最後に一つお願い聞いてくんない?」
「……一応聞いとく。」
嫌な予感がして間を置いたがとりあえず聞くことにした。
「キスしていい?」
「………。」
フレンはそのまま無言でウィッグを外し着替えの準備をしだした。
「ひでぇなっせめて何か言えよっ」
「……君は…いいかい、
僕はこんな格好してるけど男だ。君の彼女の役をやったけど僕は君の幼なじみだ。」
呆れたように言い諭す。
「知ってる」
「じゃあどの口がキスとか言うんだ…」
「…なんか…もったいねぇなと思って。」
「………信じられない…君は誰でもいいのか…」
「誰でもよくねぇよ。お前とキスしたいって言ってる。」
フレンとすぐ触れ合えるところに腰掛けてフレンを見詰める。
それは真剣な眼差し。
こっちの気持ちを知っているのか…
知っててからかっているのか…
「フレン?」
「………。なんでもない!とにかくキスなんかしない!着替えて行くから先城に戻っててくれ!」
「……わかった。」
「………」
一瞬の隙をつかれた。
自分の唇に触れたのがユーリのそれだということも理解するのに数秒要した。
「………」
「お前にしか言わねぇよ、こんなこと…」
「………」
自分の唇に触って呆然とするフレンの頭を優しく撫でて
ユーリは「じゃあ先帰ってるな。変な親父に捕まったりすんなよ」などと言いながら部屋を出て行った。
「…ホント…信じられない…」
何がって…こんなことをされてドキドキ胸を高鳴らせている自分自身が。
「うぅ…サイアクだ…」
フレンはボフッと布団に倒れて顔を埋めた。
顔は赤くて、ドキドキ心臓が煩くて、
思わず笑みが浮かぶほど幸せに感じたなんて、
ユーリには絶対、一生言ってやらないとフレンは心の中で誓った。
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「やっぱりフレンじゃねぇか…」
「…ごめんなさい…」
「…悪かった…」
言い逃れ出来ないくらい追い詰められて二人は渋々謝った。
だって服脱がすとかこんな公衆の面前で髪引っ張らせろとか…
強行突破されたらアグエロンを犯罪者にしてしまいかねないことを
言われてしまったら認めるしかなかった。
大体こんな知り合いがいるかもしれない場所で女装していることがばれるのだけは避けたかった。
「…男…なの?」
フレンを見詰めながらシーアが心底驚いた表情で言う。
「ご…ごめん…騙すつもりはなかったんだけど…」
「………」
「あぁっでも結局騙してることには変わりないんだけど…っ」
「…はっ!じゃあユーリ彼女いないんじゃ…!?」
シーアが勢いよくユーリを見る。
「や、悪ぃけどさすがにダチの彼女はちょっと…」
「…ダチの彼女……?……あ、あぁ…」
「し、シーアっさっき俺の彼女だってこと忘れてただろ!?」
「そんなことないわっ」
言いながら目が泳いでいる。
「まぁばれちまったらしゃあねぇな…フレン」
「ん、なに?」
ユーリがフレンの手を取った。
「じゃ、俺ら行くから。二人でデート楽しんできてくれ!」
「え、わっちょっとっ」
誰の返事も聞かずユーリはフレンの手を引っ張って歩き出す。
後ろで二人が慌てる声がする。
それでも構わず歩く。
「ちょっとっユーリっ」
「フレン」
「何?とりあえず手を離してくれ、歩きにくい…」
「デートするぞ!」
「わかったから……って、え!?」
なんだって!?
フレンは耳を疑う。
「デート!?」
「そ。惚れさせてやるって言っただろ?」
「そ、それはもう終わったんじゃないのか?!」
「終わった?もう惚れたのか?」
「なっなんでそうなるんだ…っだって二人にばれたんだからもうこんな格好してる意味が…」
「勿体ねぇの…人前で堂々とイチャイチャできる時なんてねぇぜ?」
「いっ…」
反論しようとしたその言葉は急に引き寄せられて発することが出来なかった。
肩を組まれて歩きにくいことこの上ない。
それなのに、振りほどく気にならなくて戸惑う。
「どうせなら思いっきり楽しむぞ!」
「………」
向けられる眩しい微笑み。
あぁ、僕は…
最初から好きだったのかもしれない…。
だったらこの勝負どっちが勝ちなんだろうね。
「う~ん…」
ユーリが何やら腕を組んで考えている。
「………。」
フレンはユーリをじっと見詰めた。
「確かに…顔はすげえ好みだな…」
フレンを見詰め返してユーリが呟いた。
「………。」
顔が好きだから一緒に居ると言われたようでフレンは目を逸らした。
「ま、それだけじゃねぇけど」
「…え」
フレンが顔を上げるとユーリはフレンを見詰めて微笑んでいた。
「今日初めて顔も好きだって気付いたくらいだし…」
くしゃ、と頭を撫でられた。
無性に聞きたくなった。
ユーリは自分のどこが好きなんだと。
小さい頃から一緒に居て当たり前のようになっていた。
でもそれだって確かに自分の意思で隣に居るのだ。
「…ユーリ……僕の…どこが好きなの…?」
「へ?…あ、あぁ…」
ユーリは赤くなって言葉を探しているようだった。
どこ…確かに今の女装したフレンには一目惚れに近いけど…
それは中身であるフレンだから、という前提があるのは自分の中で明白だった。
いつもうるさいと思っていた小言だって女という視点から見ると随分可愛らしい。
前からこんなに可愛かったっけ?と考えて、
やっぱり今のこいつは普段隣にいるフレンだと思い知らされる。
異性という違う角度から見たことで自分の気持ちに気付いてしまった。
俺はフレンが好きだから一緒にいる……。
「……」
「………か…」
「…か?」
「…顔…」
「………」
フレンがじとりと睨んでくる。
ちょっと待ってくれ、だってまだ心の整理が出来てないっていうか…
いきなり気付かされて俺だって困惑してんだ…
「顔…ね…」
「そ、そういうお前はどうなんだよ、俺のどこが……好きなんだよ…」
「……。じゃあ僕も顔ってことで…」
「なんだよそれ!?ちゃんと答えろよっ」
「そういう言葉は自分がちゃんと答えてから言ったらどうなんだ!」
「お前が言ったら俺も言う!」
「僕は君が言ったら言うよっ!」
二人の口喧嘩を黙って見ていたアグエロンが何かを考えて、そして二人に向かって言った。
「まぁ落ち着けよ、フレン」
「僕は落ち着いてるよっユーリが先に………………え……」
はたと気が付いた時には…
にやりと笑ったアグエロンの顔がそこにあった。
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一時帰還中です。
29日から3日まで留守にしますが相変わらず絵日記は予約して更新しますので年中無休です(執念)
遅くなりましたが14話でコメントがきてたのでそれのレスなんですが
一応ここにも書いといた方がいいような内容だったのでこちらに。
肉さま
ユーリがフレンのことを思いっきりフレンと言ってる件ですがわざとでございます。
その描写をすっ飛ばしていたために伝わらなかったですね(汗)
2人の会話はアグエロンカップルには聞こえていません。
あくまで2人だけの会話です。
クレープ屋を見つけてからはユーリが急ぎだしたために距離さえ開いています。
そして最後のお金がどうこうというところで漸く追いついてきたアグエロンに
その口論がまるでフレンに似ていると思わせたというわけです。
すみません今読むとホントそういう描写まったくなかったですね;;
少し修正を加えてみました。
会話メインに書いていってしまう癖があるので気をつけてはいたのですが
わかりにくい回ですみませんでした。コメントありがとうございます!!!
一応ユーリは今「フレン」とデートをしてるつもりなのでこういう呼び方になってしまってます。
周りがあまり見えていません。
今マイソロ公式見てきてしいなに鳥肌が立ちました。
おおお漸くーーっってのももちろんなのですが(しいな好き)
秘奥義ーーーっべりウスーーーーっ!!!コココ、コリンーーーーーっ!!!!!
マクスウェルあたりかと思いきやなんと素晴らしい…っ!!!
やばいです。テンション上がります。
「え…?」
フレンは聞こえなかったとばかりにアグエロンに聞き返した。
しまった聞こえない振りをすればよかったと思ったが後の祭りだった。
「いや、俺らの同期にさ、フレンってのがいるんだけどそいつに似てんなぁ~と思って。
言うこととか…よくみたら顔もどことなく…」
「!」
まじまじと観察するように見られてフレンはユーリの後ろに隠れた。
「…あんま見んなよ」
「なんだよいいだろ?減るもんじゃあるまいし…」
ユーリがフレンを隠すようにアグエロンとの間に出た。
「減るとかそんなんじゃなく…見せたくねぇ」
それはフレンがレンだとばれると危惧しているのとは違い、
ただフレンを見てほしくないとそういう独占欲のようなものが含まれている気がした。
「なんだよ見せんのも嫌なのかよ」
「………。」
ユーリは無言でフレンを後ろにやるように隠した。
はぁ、と溜め息をついてアグエロンは「わかったよ」と諦めた。
「レン悪かった。あんまりにも似てたからさ。」
「…い、いえ…」
つい女装中なのを忘れてユーリに接してしまった自分の失態にフレンは反省した。
「でも怪しいとは思ってたけどやっぱりお前フレンみたいなのがタイプだったんだな」
「……は?」
ユーリは素っ頓狂な声を上げた。
「前々からやたらベタベタしてると思ってたが…へぇ~」
「…なんだよそのベタベタって…」
ユーリが心外だとばかりに睨む。
「あれ、お前自覚ねぇの?喧嘩してんのとか周りに「痴話喧嘩」とか言われてんの」
「ちっ痴話喧嘩!?」
言ったのはフレンだった。
「あ、心配すんなよ、フレンって男だから。」
アグエロンが平気な顔で繕ってきたがそういうことじゃない。
「しかも新婚カップルじゃなくて熟年カップルっての?なのにラブラブ。」
「じ…熟年でラブラブ…」
そんなこと言われていたなんて初耳だ…
これはユーリとの接し方も少し考え直さないと…
とフレンは心の中で思っていたのだがユーリはそれと反対に嬉しそうに笑った。
「…熟年カップル…ラブラブ…痴話喧嘩……」
ユーリは後ろに隠れるフレンに振り返ってにやりと口の端を吊り上げた。
「だってよ」
「…嬉しそうに言わないでくれ…君だって同じように周りから思われてるんだぞ」
小声で返す。
「やっぱさ、レンがフレンと似てるから付き合ったのか?それともその逆か?」
アグエロンがユーリに耳打ちするように言ったがそれはバッチリフレンの耳にも届いていた。
「………。」
ユーリが自分を惚れさせると言ったのは自分の顔が好みだったと言うことだろうか。
今は女だから恋愛対象と勘違いしているだけなのか…
女…だから…
フレンは胸がきりきりと痛むのを感じていた。
「待たせた、悪ぃ」
何気なくアグエロンとシーアの元に帰ってきた二人。
この二人をどうするかという話し合いをしにいったはずなのに
そのことを忘れていることすら忘れていた。
二人は今勝負の最中なのだ。
ユーリは早速フレンの手をとった。
「……」
「微妙な顔すんなっよし、行くぞ」
次の行き先なんてきまっていないのに勝手に歩き出す。
「え、あ、ちょっと待てよっどこ行くつもりだよ」
呆気にとられていた二人は漸く気が付いて慌てて後を追う。
「いや、きまってないけど。止まってるよりは動いた方がいいだろ」
「…そうね…あ、じゃあ露店通りに行かない?」
露店通りとは市民街にある文字通り露店が連なる通りだ。
「んじゃそれで。」
シーアの提案に即答で頷いてフレンの手を引いた。
「…気のせいか…さっきまでより更にラブラブになってる気が…」
「………。」
ユーリとフレンの様子を見てアグエロンが呟く。
シーアは黙っていた。
「フレン、何か食うか?」
「さっき食べたばっかりじゃないか」
たくさんの飲食の露店が並んでいてそれを見ながらユーリがフレンに聞く。
アグエロンとシーアを完全に忘れているユーリはフレンの手を引いて
2人だけのデートを楽しんでいた。
突然さっきまでよりもラブラブ度が上がった二人を前にアグエロンとシーアも会話に入り込めず
少し現実が見えたアグエロンはシーアとの関係を元に戻すべく頑張って話しかけていて
幸運にも正体を隠してダブルデートをしているということを綺麗に忘れ去って
レンのことをフレンと呼ぶユーリが気付かれることはなかった。
「あ!クレープ屋発見!」
「わっちょっとっ!」
クレープ屋を発見したユーリに引っ張られてフレンはバランスを崩しながらも持ちこたえる。
クレープしか見えていないユーリには
突然人ごみに消えた二人を捜すアグエロンの声さえ届いていない。
甘味が関わるとこれだから…と文句を言っている間にユーリはクレープをお買い上げしてしまった。
「…あ…」
「何?」
ユーリがしまったという声を出したのでフレンは首を傾げた。
「…わり、フレン金貸して…」
「…君ね…」
本当に惚れさせる気があるんだろうか…
フレンは溜め息をついてお金を貸した。
ユーリは一つクレープを買った。
待ちきれないとばかりにまずユーリが一口かじる。
「ん、うまい!」
いいながら差し出されるクレープ。
フレンもそれを一口かじる。
「ホントだね、でもお腹いっぱいだよ…」
「甘いもんは別腹って言うだろ?」
「それ女子が言う台詞だよ…」
呆れながら返すとまた一口ユーリがクレープをかじってフレンに差し出す。
「美味しい?」
「ん。」
「いいよ、ユーリ全部食べなよ」
「えっいいのか?」
「どうぞ」と差し出す。
「悪ぃな、金は後で返すから」
「そういって今まで返ってきたことないからいいよ別に」
「返したろ、この間」
「返ってきたそのお金をそのまま君に貸したじゃないか、
大体君はお金に対する認識が甘いんだよ、
いつもその日暮らしみたいな生活してるから足りなくなるんじゃないか」
「あぁもううるせぇな」
「うるさいってなんだよ、君が言われるようなことするから…」
文句を言いながら漸く追いついてきたアグエロンは
そんな自分にも気付かず口論する2人の会話の様子を見て口を挟んだ。
「…なんかレンってフレンに似てないか?」
「!!?」
びくんとフレンが反応した。
気落ちしているように見えるユーリにはさして触れないでフレンは話を進めた。
「とりあえずさ、シーアの気持ちが君に向いてるのが問題なんだよね。
シーアがアグエロンを見るならアグエロンだってシーアを見てくれると思うんだ。」
「俺さっき迷惑だってはっきり言っといたけど…」
「あんまり効果なかったみたいだけどね」
「じゃあどうすりゃいいんだよ」
「う~ん……」
腕を組んで考える。
「君の格好悪い姿を見せ付ける」
「俺らがすっげーいちゃついてる姿を見せる」
二人はほぼ同時に口を開いた。
「なっなんだよそれっそんなことしなくても幻滅させれば済むことだろ!?」
「いや、俺カッコイイから何やっても様になるっていうか?
それなら俺らがいちゃついて入り込む余地無しって思わせる方が楽だし確実だ」
「カッコイイとか自分で言うなっ」
「カッコイイだろ?」
顔を覗き込むように見詰められた。
「だから僕に聞くなってば!さっきから変だよ、僕の正体知ってる君がなんで…」
「知ってるから…って言ったら…?」
「…知ってる…から…?」
きょとんと目を丸くしてユーリを見る。
「…なんか…お前が俺以外を見てるのが…すげえ嫌だ…」
「……なにそれ…嫉妬みたい…」
「……わかんねぇ…でも嫌だ…」
「……」
あの時は本当に一騎士としてあの場面を見ていたからそういう風には思わなかったけれど…
今から考えてみればあの後ろ姿は女の人の目線ではかっこよかったのかも…。
「大丈夫、ユーリかっこよかったよ」
「…アグエロンより?」
「ん?それは比べられないよ、それは立ち位置的な問題じゃないか。
まぁ君に一歩後ろに下がって大人しくしてろってのは無理かもしれないけど」
「なんだよそれ…」
「本当のこと。」
きっぱり言い切られてむっと口を歪める。
「っよし!わかった!」
「なに?」
「そうまで言うなら俺のカッコイイところを見せてお前を惚れさせてやる!」
「……。」
僕に惚れられて嬉しいのだろうか…
心底疑問に思ったが口には出さなかった。
むしろ望むところだと勝負を受けるような気持ちになってしまった。
「へぇ…惚れさせてくれるの?それは楽しみだな」
「言ったな…言いやがったな…絶対惚れさせてやる…っ」
二人の間にわけのわからない自信が渦巻く。
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というわけで~
明日から留守にしますね~~
絵日記は予約更新でいつもどおり更新しますので大丈夫なはずですよ!!!
では!!
「あ、あのさ、レン」
「ん、何?」
「近寄んな!」
「……」
完全に男女の心の矢印がバラバラな方へいってしまった。
もともと付き合い始めな上にデートらしいデートも始めてのアグエロンとシーアは
お互い付き合っていることも忘れているようだ。
アグエロンはレンを気にしてシーアはユーリのことをじっと見る。
「あぁもう!アグエロン!ふ……じゃねぇ…レンにちょっかい出すなら俺ら帰るぞ!?」
「え、そんな…」
「でもレンもアグエロンのこと気にしてるんだよね?」
「え…いやそんなことは…」
「ねぇよな!?」
ユーリがフレンの言葉の続きを否定を許さない疑問形で付け足した。
「あ、うん…」
「俺のことが好きなんだろお前!」
こくりと肯定に頷いた。
「ほら見ろ!レンは俺のことが好きなんだよ!さっさと諦めろ!
っつーか違うだろ、お前らのデートに付き合ってやってんだろ!話ややこしくすんな」
フレンの肩を抱きながら二人を睨むユーリ。
「え、でも…シーアはお前のこと…意識しちゃってるみたいだし…」
「えっや、やだ何言ってんのよっ」
「そうだよ、シーアはアグエロンと付き合ってるんだからそんなことあるわけないじゃない」
「そ、そうよっ」
と、言いつつも視線はやはりユーリを伺っている。
その視線に気付いていたユーリは釘を刺すように言った。
「……それに俺はレンのことが好きだから、んなこと言われても困るしな」
「そ、そうだよね…」
フレンは微妙な気持ちになったがこれで状況が改善されるなら…と口を噤んだ。
しかし一度こんがらがった気持ちの糸はそう簡単に解けるものではなく…。
デートをしているはずの二人の視線がお互いレンとユーリの方にいっているのを
ユーリが確認して「ちょっと待っててくれ」と二人を残してレンを連れてその場を離れた。
「なんか変なことになったな…」
「ユーリがアグエロンに見せ場を作らないから悪いんじゃないか」
「それを言うならお前が「アグエロンカッコイイ」ってそればっか言うからだろ!?」
「あれはシーアがユーリしか見てなかったから
アグエロンもかっこよかったよって教えておこうかと思って…っ」
「…実際どっちだ…?」
「は?何が?」
「俺とアグエロン、どっちがかっこよかった?」
「……君は僕にそれを聞いてどうしようって言うんだ…?」
「……どっちだ?」
「………。両方普通だった。」
「………。」
心なしか心なしかユーリがガクリと肩を落としたように見えたけど気のせいだろうか。
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実はクリスマスと正月辺り家に居ないことになってまして。
この間の日曜に6時間くらいかけて一週間分くらいの絵日記ストックを作っております(笑)
それによりますとこの連載が29日に終わる…のかな?
で、次の連載なんですが壬のストックどおりにいけば完全シリアスのアレフレっぽいユリフレが
待ち構えておりまして…。
正月からこのシリアスどうなのってことで正月は正月で急いで違う短編を御用意しました。
そんなわけで可能な限り年中無休で絵日記連載は更新していきたいと思います!!
ただ家にいないのでその辺もし拍手にてコメントなど送って下さった場合でも
即レス等はできませんので御了承くださいませ~。
今日は久しぶりにGやりました。
漸く最終ダンジョンですよ!!!
イヴィルでやってるんですが敵…そんなに強くない…?
まぁ油断すると全滅しかけるんですが^^;
「ありがとな、レン…」
ぎゅっと手を両手で握られた。
「え、そんな…御礼言われるようなことは何も…」
フレンは困惑する。
「いや、見ててくれただけでも嬉しいよ…!」
「あ、そっか…うん…」
職業上そういうところに目がいっただけなんだけど…
とは言えずに本気で嬉しそうなアグエロンになんとか笑みを返す。
彼女にやんわりフラレ気味な傷心のアグエロンはレンの存在に少し涙目だ。
「…随分仲良さそうだな…」
見つめ合う二人にぬっと黒い影が近付いた。
不機嫌な空気を纏わせたユーリにフレンは首を傾げる。
「レンってばアグエロンかっこよかったねってそればっかりなのよ?」
ふふっと笑いながらシーアがユーリに言った。
「や…それは…」
シーアに対して言ってたんだけど…
とフレンが心の中で呟いて微妙な顔をしていると「レン!」と思いっきり抱きしめられた。
「わっ!?」
抱きしめてきたのはアグエロン。
ユーリは片眉をぴくりと上げて反応する。
「悪かった!そんな熱い視線に気付かなくて…!」
「え、え?なに?」
「あ、やっぱりレンってアグエロンのこと意識してるんだっだからアグエロン見てたのね!」
「は!?」
そんな馬鹿な、何この展開…!とフレンの頭は混乱する。
「気持ちは有り難く受け取る!レンみたいな美人に想われてたなんて幸せ者だなぁ俺…!」
ぎゅーっと抱きしめられてフレンは
(っていうか抱きしめられたりしたら体型男だってばれないか!?)
と違うところに焦りを抱き始めていた。
「どうでもいいけどそれ以上触んな」
ぐいっとアグエロンの腕を掴んだのはユーリだ。
相変わらずの不機嫌な空気は更に黒さを増しているようにみえる。
「ふっふっふっ…悪かったなユーリ…レンはお前より俺を見ていたそうだ…」
「………」
「え、いや…」
「まさかの展開ねっレンがアグエロン意識するなんてっ……
も、もしかしたらパートナーが入れ替わる…なんてことも…あるかもね…?」
頬を染めながらシーアがユーリに言う。
「っ絶対ない!!」
ユーリはフレンの手をぐっと掴み立ち上がらせる。
「お前俺以外の奴に惚れたりしたら許さねぇからなっ!」
「え、あ、はい…」
別にアグエロンをそういう風に見ていたわけではないんだけど…
と、思いながらもとりあえず頷く。
っていうかユーリは僕が男だって知ってるはずだろ?何で本気で怒ってるんだ…
これじゃ浮気をした彼女に怒る彼氏ではないか。
……あ、そうか、そういう役か…ユーリって意外と演技上手だなぁ…
と、フレンは的外れなことを考えていた。
