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「ユーリ大丈夫か?」
ナイレンがキセルをくわえながらユーリの怪我を見て言った。
騎士団宿舎へ戻った二人はナイレンに報告しに隊長の部屋へ来ていた。
「あぁ、大丈夫大丈夫、ダングレストの医者ギルドの連中が大袈裟に包帯巻いただけだから」
ユーリが片手を振ってめんどくさそうに言うとフレンが少しこちらを睨んだように言葉を続けた。
「…嬉しそうだったじゃないか、綺麗な人に看病されて鼻の下伸びてたように見えたけど?」
「あれ、ヤキモチやいてんのかぁ、可愛いなお前」
頭を撫でるとバシッと手を叩かれた。
「ちっちがっ何ですぐそうなるんだっ」
「顔真っ赤。」
「…っぅぅぅうるさいっ」
「怒んなよ、約束だろ?笑顔笑顔」
「こんなこと言われて笑えるわけないだろ!?」
その会話をじーっと見ていたナイレンは煙と共に大きく息を吐き出した。
「お前ら仲いいなぁ…」
「よくないです!」
間髪入れずにフレンが否定した。
「まぁいいわ。フレン、ユーリ不自由だろうからフォローしてやれよ」
「……はい…」
それが嫌がってるんじゃなくて恥ずかしいという気持ちが多く込められているのを感じ取って
ユーリは気付かれないように微笑んだ。
部屋に戻ってフレンに手伝われながら服を着替えた。
もう今日は疲れたから寝ようぜ、と言った俺の言葉にフレンが答えるよりも前に
フレンをベッドに押し倒してぎゅっと抱き着いた。
「ちょっユーリっ」
「もう体動かね…おやすみ…」
さすがにフレンの寝顔にときめいて数日間まともに睡眠をとっていなかったユーリは
すぐにとろとろと重い瞼を閉じた。
赤い顔をして睨んでいたフレンも本気で眠りだしたユーリをたたき起こすような鬼ではないので
諦めて眠りに就こうと目を閉じる。
「…ん…フレン…」
ぎゅっと抱きしめる力が強まってフレンは目を開けるがユーリは眠っていた。
苦笑してもう一度目を閉じて眠ろうとした時。
「…好きだ…フレン…」
「…っ!」
ばちっと目を開けてユーリを見るがやはりユーリは寝ていた。
「…………。……く、も…」
フレンは気付かれないように掠れた小さな声で返事をした。
とろりと優しい目をしてフレンが微笑んで、ユーリに擦り寄ったのにユーリが気付くことはなかった。
しかし夢の中でフレンが優しく笑ったような気がしてユーリの表情がだらしなく崩れたのを
同じくフレンも気付かなかった。
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これにてこのお話はお仕舞いです。
ここまでお付き合いくださった方、ありがとうございました!!!
実は最後の最後だけユーリが寝ているのでフレンの描写となっております。
次は○○連載全18話です(笑)
カーツさんの遺言があったのでそこに行ってみると☆があったので調べてみると
なんかいきなりドラゴンと戦う破目に…。
ハードでやってたのでドラゴンのレベル137。
こっち57くらい?
しっぽで叩かれると即死です。
しかし何ででしょう、なんかうまくやれば勝てる気がするんです。
それがGの不思議です。
なんかもう間に合わないイベントとかありますがこれからサブイベとか消化していきたいと思います。
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「くっそっここは退くぞ!」
「覚えてやがれっ」
お決まりの捨て台詞を吐いて逃げるように立ち去る盗賊。
それを見ながら後で騎士団に報告しとくか…と考えながら
ユーリは頭を抱えて動かないフレンの元に向かう。
「…フレン…」
そっと肩に触れる。
びくりと大袈裟なほど反応するフレン。
ゆっくり顔を上げる。
その様子はまるで怯えきった小動物のようで顔は青白く瞳には涙が溜まっていた。
「フレン、大丈夫か?」
優しく問い掛けるとフレンはユーリの顔を見詰めたあと視線を胸元へ落とした。
そこには自分を庇って負った傷。
「…ぁ…ごめ…ごめんなさい…」
その傷に手を伸ばして、だが触れずにその手を引っ込めた。
涙をぽろぽろ流してごめんなさいと何度も呟く。
「あ、大丈夫だって、血ほど傷深くねぇし、な?気にすんな」
優しく言ってみてもフレンは聞く耳を持たず俯いて泣きじゃくっている。
「…あぁ~…じゃあさ、一個だけお願い聞いてくれない?」
フレンの性格上ただ自分が許されるだけでは納得しないのはわかっていたので
交換条件を出してみた。
案の定フレンは顔を上げて言葉を真剣に聞いている。
「…僕に…出来ることならなんでも…」
ユーリはにこりと優しく笑って言った。
「じゃ、昔みたいに笑って?」
「……え…?わら…う?」
フレンが首を傾げる。
「お前俺に全然笑わねぇの、気付いてる?」
「………それ…は…」
カァッと赤くなるフレン。
それが意味するところはユーリはわからなかったが気にせず話を続ける。
「少しずつでいいからさ、昔みたいに笑ってくれないか?俺、お前の笑った顔すげえ好きなんだ」
「……す…き…」
顔を一層赤くして俯いてしまった。
ん、今のは少し恥ずかしかったか?
そう思ったが本心なんだからしょうがない。
俺はフレンが好きだ。
怒った顔も落ち込んだ顔も泣いた顔もいいけどやっぱり笑顔が一番似合うと思う。
「…ほ、他の…」
「ん?」
フレンがぽつりと呟いた。
「他の候補とか…」
「他?」
「食事当番代わるとか、怒らないように…出来るだけ…とか…」
「出来るだけを付け足してんじゃねーよ…ん、じゃあそうだな…毎晩添い寝。」
「そっ!?嫌だよそんなのっ」
「何だよ何でもしてくれんじゃねぇの?」
「う…」
「それに俺お前に怒られんのそんな嫌いじゃねぇしな」
「…な…」
料理については触れなかった。
それでは罰ゲームになってしまう。
「添い寝されたって嬉しくないだろ…」
からかわれてるとフレンは少し睨み気味に言った。
「いや、嬉しいけど」
真顔で言い放つとフレンはぐっと言葉を飲み込んだ。
「…わ、わかった…出来るだけ笑えるように…努力する…」
妥協してフレンが条件を呑んだ。
「よっし!約束だからな!」
笑顔で頭を撫でようとしたが自分の手に付いた血に気付いて止めた。
「あ、怪我…とりあえずダングレストに戻ろう」
落ち着きを取り戻したフレンもそれに気付いてユーリの手を引いて立ち上がった。
フレンの手にもユーリの血が付く。
「…一人で歩けるって…手、汚れんぞ」
言ってやるとフレンはこっちを見て少し睨んだ。
「…汚くない」
「………」
あぁ、なんか嬉しいかも…
二人は手を繋いだままダングレストを目指した。
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Gはぼちぼち進んでます。
ブラックジャk…カーツ氏強っ
教官と互角とか嘘だろっ教官死んでたよっ!?
途中からソフィとシェリアだけで戦ってたよ!?(生き返しても死ぬので放置w)
主人公を結構ぎりぎりナイスタイミングで生き返せて大変満足です(笑)
リチャードとか弱かったのにあのカーツの強さは一体…。
やはり志の違いですか(笑)カーツかっこいい。
今からフォドラの軍事施設?です。
「フレン!」
俺が止めるよりも早くフレンが男たちの元へ向かう。
走りながら剣を抜き殺気剥き出しの闘争心。
「ああぁぁぁぁぁっ!!」
思いっきり振り上げて力の限り振り下ろす。
それを盗賊はぎりぎりのところで剣で受け止める。
ガキンッ!
金属と金属がぶつかった甲高い音が響き渡る。
「っなっ!」
いきなりのことで慌てた盗賊だったがすぐに状況を理解、
間髪入れずに繰り出されたフレンの二撃目にも素早く反応しガードする。
残りの盗賊も剣を抜く。
ユーリもラピードに動かないよう命令してから戦いに加わる。
フレンはいつもの冷静さを失っていて技にも精彩を欠いている。
このままではまずいと思ったユーリがフレンに叫ぶ。
「フレン!落ち着けっ」
「落ち着いてなんていられるかっ!忘れないその顔!その刺青!お前らだっお前らが母さんを…っ!」
「…っ!」
こいつらが…フレンの母さんを…フレンが復讐を誓った…
ギインッ
剣と剣がぶつかる音ではっと我に返る。
「あぁ~?お前の母ちゃんだぁ?…覚えてねぇなぁ、殺した奴のことなんていちいちよぉ」
ざわりとフレンの殺気が強まる。
力任せに剣を合わせていた男を薙ぎ払うと次の1人、更に次の1人と斬り倒していく。
しかしそれは周りが見えていない隙だらけの危うい剣だった。
残り一人というところまでやってきた時、
斬り倒したはずの男が立ち上がって背後から剣を振り上げる。
「!フレン!!」
ユーリは気付かないフレンに駆け寄る。
タイミング的に剣で弾き返すのは無理だと判断して力の限りフレンの体を押しのけた。
ザシュッと体を裂く音が響く。
「…っぐ…っ」
ユーリの体から血が流れ出す。
「………」
フレンは呆然と押し飛ばされた体勢でユーリの姿を見ていた。
だが突然気が付いたように青い顔をしてうろたえだした。
頭を抱えて、トラウマが呼び覚まされたように脳裏に過ぎって
それを受け入れたくなくて頭を振って叫んだ。
「あ…あっ…あぁぁっ」
「フレンっ…くそっ」
ユーリは傷付いた体のまま剣を振るう。
しかし2対1の状況でこちらは傷を負っている。
あまりにも不利な状況でどんどん追い込まれる。
どうにか一人倒したかと思えば後ろから狙われる。
ヤバい…っ
ユーリは来るであろう痛みに目を閉じた。
だがその痛みはない。
「…?」
ゆっくり目を開けると頭を小さな動物に噛み付かれて叫んでいる盗賊が目に入る。
「ナイスだラピード!!」
ユーリは顔に不敵な笑みを張り付け盗賊に切り掛かった。
朝がやってきて、朝食は俺が作って、再び馬を走らせる。
漸くダングレストが見えてきた。
「ここか…」
馬を少し離れたところに繋ぐ。
騎士服ではなく一般の旅人を装った服装、剣もぬかりなく一般ものだ。
俺とフレンは街の異様な雰囲気を感じながら買い物をする。
俺は別に普通で居られたがフレンはこの空気が合わないようで眉間にシワを寄せていた。
「んな顔してると可愛い顔が台なしだぞ」
「………」
ちょっと和ませてやろうかと思ったら本気で睨まれた。
「……皆同じように見える…気持ち悪い…」
誰と、とは聞かなかった。
拳を震わせながら堪えているのを見たら一目瞭然だったから。
「…顔とか覚えてんのか…?」
聞いてみるとフレンは無言でこちらを見詰めてきた。
「…何となく…」
そう言ったきり目を合わさなくなった。
犯人の顔を思い浮かべたようでフレンの眉間のシワが更に深くなる。
「あと…これ、と。」
道具屋、武器屋と巡って買い物リスト最後の品を手に取って会計を済ませる。
「さて、と。案外あっさり終わったな」
「そりゃ内容はただのお使いだからな、あっさり終わってくれないと困る。」
二人で大量の荷物を抱えながら出口へと向かう。
早く離れたいのかフレンの歩調はいつもより速い。
比較的重い荷物を持っていた俺はフレンの後ろを慌てて付いていく。
森の中ですらザクザク進んでいくフレンに
「ちょ…待てよもうちょっとゆっくり…」
と文句を言ったその時、
フレンが馬を繋いでいた場所の少し離れたところでそちらを見て目を見開いていた。
俺はどうしたんだ、と近付く。
馬の近くに人影。
男数人。
「馬だけか…」
「おいこれ騎士団の服と剣だ…!」
「それくらいかよ…」
物取りだ…っ!
そう理解した瞬間フレンが拳を強く握ったのを感じて顔を見た。
「…っ…フレン…」
怒りに震え、我を失いそうな表情。
「……あの時…の…」
次の瞬間にはフレンは男たち目掛けて走り出していた。
まz…ちょっと奇抜な味の料理を死ぬ思いで平らげたユーリの気持ちはフレンの一言で浮上する。
「じゃあもう明日に備えて寝ようか」
「……寝………おぉっそうか!」
むしろこっちがメインイベント!
ユーリの表情がパッと明るくなる。
少し離れたところに寝支度を始めたフレンのもとにすすすっと近付いた。
「何だ、僕はこの辺で寝るから君はあっちで寝てくれないか」
少し睨むような恥じらったようなフレンの表情。
「…ん、今日冷えるから一緒に寝ようぜ」
「い…っ!……寒くないよ、むしろくっつかれると暑い。離れて寝てくれ」
一瞬動揺したようだがフレンは平静を装ってそれを拒んだ。
「俺は寒い。」
もっと近付いてギュッとその体を引き寄せて抱きしめた。
「っちょっ」
「…あったけぇ…お前昔から体温高いよな…」
「……」
フレンは何も言わなかったがもう諦めたように抵抗を止めた。
それに気分をよくしてそのまま倒れ込むように二人寝転んだ。
下になったフレンを思いっきり堪能する。
フレンはまだ何も言わず、空を眺めているようだった。
体温、匂い、昔と同じだ。
感触は…やっぱり子供の時のふにふにした感じはないけど柔らかい。
どんなに冷たい態度を取られて、距離をおかれても、やっぱりこいつはフレンで、
そして俺はこいつに惚れてるんだと思い知らされる。
髪に鼻を埋めてすぅっと息を吸う。
フレンはそれにぴくりと反応して俺の髪をつんと引っ張った。
その仕種が酷く優しいもので俺はゆっくり顔を離してフレンを覗いた。
瞳に星が反射して綺麗だった。
「…上に乗られてると…重くて寝れない…」
頬をやや紅潮させてフレンが言う。
くらくらする。
理性を丸ごと持って行かれそうだ。
いや、既に少し手放していたのかもしれない。
だからついこんなこと口走っていたんだ…。
「…なぁ、キスしていい?キスしてぇ…」
「…は?」
うっとり言う俺にフレンは何を言ってるんだと怪訝な顔をする。
「なぁキスしぐはぁっ!」
俺の頬に衝撃が走る。
容赦ないストレートが決まったのだ。
「きっ…君は見境無しかっ!!」
涙目で睨まれた。
「す、すいませ…」
「もういいっやっぱり離れて寝てくれ!」
「えっいやそれだけはっもう言わねぇからっ」
「当たり前だっ!」
すぐにフレンに手を伸ばしてその体をぎゅっと抱きしめる。
「ごめん」
と一言謝って宥めるように背中を摩るとフレンも段々落ち着いてきた様で力を抜いてくれた。
そのまま再び寝転ぶことに成功する。
俺はフレンの温もりを感じながらやっぱり眠れない夜を過ごした。
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そういえばアスベルさんに今「黒衣の断罪者」をつけてるんですが
戦闘BGMがまさかのまいたけで雑魚戦に思えませんwww
なんだこの滾るBGMはっ!!!
あぁでもやっぱりフェンデルの戦闘BGM好きです。
教官の鼻にすいかがついていてフェンデルでのシリアスなシーンが台無しになっていきます。
二人は馬を走らせて帝都を出発、ダングレストへ向かった。
先を走るフレンの少し後ろを付いていく。
それをいいことに俺はフレンを遠慮なく見詰めた。
俺がフレンのこと好きなのはもう事実だ。諦めた。
…何を諦めたのかわからねぇけど。
それより気になるのはやっぱりフレンの気持ちだ。
寝ぼけたフレンの行動やこの間の言動を考えるとあいつも俺のこと全部嫌いってわけじゃなさそうだ。
しかし出る言葉や取る態度は100%嫌われてると思わざるを得ない。
うーん…
どっちなんだ…
よくわからないフレンの行動に一日中唸りながら馬を走らせた。
後ろで思わず漏れていた俺の唸り声をフレンがどういう気持ちで聞いていたかはわからない。
とっぷり日も暮れた頃フレンが馬のスピードを落として振り向いた。
夜でも昼のように光る青い瞳が眩しい。
「今日はもう遅いからこの辺で野宿にしよう。」
「…の…じゅく…」
なんだって…
俺は酷く動揺してフレンを見た。
「晩御飯の支度するから君は薪を拾ってきてくれないか?」
「え、お前が作んの…?」
「何か不満か?」
いえいえ滅相もございません!むしろ好きな人の手料理とか嬉し過ぎて涙が出そうです!
ブンブンと首を横に振ってフレンの言葉を否定した。
「あ、じゃあ薪な、薪!任せろ!」
俺は意気揚々と薪拾いを開始する。
ラピードも薪拾いのお手伝いをする。
一本薪を見付けては持ってくるというめんどくさい作業を繰り返している。
しかしこの後俺はフレンを一人にしてしまったことを死ぬほど後悔することになる。
「うっわ…うまそうだなぁ!」
美味しそうな料理が鍋の中でぐつぐつ煮えていて俺はよだれを垂らす勢いで興奮した。
「そ、そうかな…」
褒められて嬉しいのかフレンの仏頂面に少し笑みがさす。
「じゃあ早速食べようぜ!」
「ワンワン!」
料理に手を伸ばした俺にラピードが吠えた。
「なんだよ、お前の分もちゃんと用意するっての」
「ワンワン!」
尚も吠えるラピードにそんなに腹が減ってるのかと先によそってやったが口をつける気配はない。
「食わねぇのか?じゃ俺から…」
俺が料理を食べようとするとすごい勢いでラピードが吠えて袖を引っ張ってきた。
なんだよ食いたいなら食べりゃいいだろ
と、ユーリは気にせず料理を口へ運んだ。
ぱくり。
「………」
「………」
「………………」
「………ど、どうかな…」
フレンが真剣な目で見詰めて感想を求める。
「……うん……………」
飲み込めない…
やっとの思いで飲み込んで熱い視線を送るフレンを見………ることが出来ない。
「口に合わなかったみたいだね…」
「………………」
…そういえばこいつ昔から味の好み変わってたっけ…
これは試練だ。
愛を試されている。
この味に打ち勝たなければ一緒に暮らしていくことは出来ない。
最早意味のわからないことを考える。
ユーリはただただ黙って完食した。
意識が飛びそうなのを感じながら
フレンに料理は控えてもらうようにしようと心に誓わざるを得なかった。
ベッドに腰掛けてぼーっと先程のことを考える。
あれはどういう行動だ、と。
ガチャ
ドアが開いて洗面所からフレンが顔を出す。
身なりを整えていつもの通りのフレンだ。
目が合う。
それだけでドキリと心臓が反応する。
「!ユーリ!まだそんな格好でいるのか!?」
「わっわかってるわかってる!支度します!」
そそくさと着替えを持ってフレンが使っていた洗面所へ急いだ。
あまりに聞き分けが良くてフレンは首を傾げる。
洗面所にて身支度もせず頭を抱えてしゃがみ込む。
「やっべー…すっげえ意識しちまう…」
初めての感覚に困惑しまくりのユーリだった。
ユーリとフレンは隊長の部屋に呼び出されていた。
「…大丈夫そうだな、フレン」
「…はい。」
余計なことするなとでも言いたそうな顔でぶっきらぼうに答えた。
隊長は肩をすぼめて苦笑した。
「えーとだな、そう、二人に頼みたいことがあって呼んだわけだ。」
「頼み?」
「あぁ。ちょっとお使い行ってきてくれ」
「…二人で、ですか…?」
フレンがあからさまに嫌そうな顔をした。
傷付く…。
「ちょっと買ってきてほしいもんがあってな。これ買い物リスト。」
ぺらりと細長い紙を渡された。
それを見てフレンは「一人で行けます」と再び隊長を睨んだ。
「そう言うな。それダングレストってギルドの街にしか売ってねぇもんなんだ。
ギルドってのが騎士団と仲悪いのは知ってんだろ?これは社会見学も兼ねてんだ。
二人一遍に行ってもらった方がこっちも手間が省けていいんだよ。」
「………。」
フレンは不満そうな表情を隠そうともせず買い物リストを見ている。
「あ!絶っっっ対問題とか起こすなよ!?あそこで何か起こされるとややこしいからなぁ。
じゃ、頼んだぜ。あ、あとユーリ」
「はい?」
「ラピードも連れて行ってくれな。」
「えぇっ!?」
「そろそろラピードにも外見せといた方がいいだろ」
「………。」
キセルを吸いながら目を逸らす隊長を睨んだ。
絶対ただ世話係押し付けてるだけだろ!
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Gは漸く弟がちょっとデレてくれました。
むしろ仲間になるのもまだ先です。
今漸くリチャの顔芸が徐々に解禁になっているところでございます(笑)
今からストラタへゴーです。
すいかが頭に乗っているせいで感動のシーンが台無しだ。
なぜスイカ…www
しばらく抱きしめたままいるとフレンが落ち着いて規則正しく息をしているのに気付いて少し体を離した。
月明かりだけが部屋を照らす。
その光りに反射して光る髪や睫毛、そして涙。
「…やべぇ…」
あまりに美人で、あまりに理想で、口元を押さえて動揺した。
確かにフレンのことは好きだった。
だけどそれはあくまで友人としてで、小さい頃の友情の延長で。
だが違う。
思春期も経て愛とか恋とか、接してきてわかる。
これは…俺がフレンに抱く感情は………
「ん…」
フレンがぴくりと動いてゆっくりまぶたを開けた。
綺麗な青が姿を現す。
「……ユーリ…」
寝ぼけているのかフレンはふんわり笑った。
「…っ!!」
やばいやばいやばいってマジでっ!
うろたえるユーリを余所に寝ぼけたフレンはゆっくり首に腕を回してきた。
「ユーリっ…会いたかっ…た…」
「!!」
そう言って再び眠りに就いたフレンにユーリはただただ心臓を高鳴らせて夜を明かした。
「ん…んん…」
明け方、フレンが目を覚ました。
「…………わっ」
自分が回した手に気付いてフレンはばっと身を離した。
「……寝てる…」
ユーリを見て一言。
そして安堵の溜め息をついた。
ユーリは寝ている。
「はぁ…良かった……。………。」
体を起こしてじっと見詰める。
ユーリのさらりとした前髪に梳くように触れた。
「……。」
しばらくそうしてうっとりと眺めた後そっとベッドから下りて洗面所へ向かった。
ぱたん…
残されたベッドの上に横たわる男一人。
フレンが部屋から出て行ったと確信するや否やバチッと目を開けて
激しく鼓動を刻む自分の心臓を押さえた。
要するに、狸寝入りだったのだ。
「……な…なんだ、今の…」
恋に芽生えてしまった若者は
無防備にすやすや眠る愛しの人の隣で眠りこけられるほど精神が大人ではなかった。
結局一睡も出来ず朝を迎えたのだ。
人間は一生に刻む鼓動の数は決まっているらしい。
だったら俺は昨日今日で寿命が相当縮んだに違いない。
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今日のイラは描こうかどうしようか悩んだイラストですね。
フレンの寝顔を見てユーリが恋に気付くというほど綺麗な寝顔を描かなければ
いけないわけでそれは自分には無理なので皆様の御想像にお任せしようかとか思ったんですが
今回の内容的にそこのイラストを描くのが一番いいんじゃないかということで…。
でもフレンの寝顔は皆様の御想像にお任せしますよwww
フレンちゃんは美人だから難しい。
