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「で、あれからお前ちゃんと休んでんだろうな?」
「ん?うん。まぁまぁ…」
「まぁまぁ…?」
ユーリの眉がぴくりと持ち上がる。
あの怪我から数週間後、
当時エステルの治癒術で殆ど治ったとは言え、大事をとって安静にしているように言われていたが
デスクワークくらいなら出来ると押し切ったフレンは私室にて書類に目を通していた。
ただし仕事の量の大幅削減を条件に、だ。
このことはフレンの副官にも言ってあって、
フレン第一に考えてくれるあいつなら
フレンを忙殺するような以前の仕事量を何とかしてくれると安心していたのだが、
先のフレンの言葉を聞いて不安が募る。
「…お前前いつ休んだ?」
「ん?1時間前にユーリとお茶飲んだじゃない」
「……フレン…そりゃ休みじゃなくて休憩っつーんだ…」
頭が痛くなってきた…。
ユーリは眉間に手を当ててうなだれた。
「俺が言ってるのは休日!お前が丸一日休んだのはいつだって言ってるんだよ!」
「え……………いつかな…」
「おーまーえーなーぁ…」
思いっ切りフレンの頬を両手で抓ってやった。
「ひ…ひはいひはい…っ」
バシバシと手を叩かれてユーリが手を離す。
ヒリヒリと痛む頬を摩りながらフレンが「だって…」と告げる。
「だってつまんないじゃないか…休んだってすることないし…」
「だからって仕事すんな!気を休めろっつってんだよ!」
「最近は本当によく休憩入れてもらってるんだよ?
時間がくるとソディアが仕事持って行ってしまうから…」
「…あいつでもそれが限界か…」
「暇も潰れて仕事も片付く、いいことじゃないか」
「だから!時間的には有意義かもしれねぇけど
お前は全然休めてねぇじゃねえかって何度言やぁわかんだよ!」
「そ…そんなに怒ることか…?」
あまりに大きな声で怒鳴られてフレンは怯んだ。
「前怪我したのだって寝不足と疲労が原因じゃねぇか!」
「今はちゃんと寝てるよ…?」
「今は…ね。とにかくちゃんと休め!
…心配してんだよ、お前のこと…前みたいになってほしくないから…」
急に悲しげに眉尻を下げフレンの頬に触れた。
「…ユーリ…」
フレンは悪いことをしていた気になってごめんなさいと呟いた。
「…でも…僕がしなきゃ何も進まないし…
紙にサインしてるだけの簡単な作業に見えるかもしれないけど
そうしないと仕事も進まないんだよ…」
「そりゃわかるけど…」
フレンの役職はとても重要でむやみやたらに休めないのはわかる。
だけど…
「それに…」
「あ?まだあんのか?」
「…ユーリが居ないから…一人で休み貰ったって楽しくない……し……。」
「…………。」
何だこのかわいい生き物…
「お…まえ…」
こんないつ部下が入ってくるかもわからない真昼間の時間に俺の理性を崩壊させてどうする気だ…
ユーリは打ちのめされていた。
しかしはたと気が付く。
「ん、つまり…俺がいりゃ退屈しねぇってわけだよな?」
「え?」
次の瞬間ユーリはフレンの腕を強引に引っ張って窓から飛び降りる。
着地するときにはしっかりフレンをお姫様抱っこだ。
「デートしようぜ、フレン」
「で…」
フレンの顔は真っ赤に染まる。
いつもの親友通しのお出かけではない。
二人は新たな関係で外へ踏み出す。
どこ行こうか、何しようか、
「どこでもいいよ。僕は君といれればどこでも楽しいから」
天使のようににっこり微笑んだフレンが
理性ギリギリのところで持ちこたえていたユーリにどこへ連れて行かれたかは二人だけの秘密らしい。
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これにてお仕舞いです。
この最終話はちょっとおまけ感があるな~って書いてました。
お話的には昨日ので終わっても問題はないですよね。
明日はカラオケ行ってきます!!!
久しぶりだ!楽しみだ!!!
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「俺はお前のこと好きだぜ…」
「………ぇ…」
か細い声で反応して目をこちらに向ける。
「っつーかぶっちゃけずっと前から好きだった。」
「……簡単に言うんだね…」
まっすぐフレンを見ながら言うユーリにフレンは少し悔しい思いを感じた。
「んなわけあるか。言わねぇつもりだったんだからな」
「…、じゃあどうして…」
その質問にユーリは声のトーンを一段階落として呟くように答えた。
「死ぬと思ったから。」
「……」
「お前が死ぬんだと思ったら…想いを伝えてねぇのが死ぬほど後悔した。」
「………」
「俺らお互いいつ死ぬかわかんねぇような仕事してるし、
そんなことしてなくても人間いつ死ぬかわかんねぇし…
しかも…お前の気持ち一方的に聞かされただけだし…」
「そ、それは…」
「…だから言った。もうあんな気持ちを味わうのはゴメンだと思ったから。
…好きだ、フレン…世界で一番お前が好きだ。」
「…―――っ!」
真っ直ぐ見詰められて伝えられる想いにフレンは顔を一層紅潮させて口元を手で押さえた。
「お前は?お前の好きはどんな好きだ?」
「ぼ…僕…」
「別に俺に合わせようなんて考えなくてもいいぞ。」
「あ、合わせるなんてそんな……でも…」
「何だよ?」
「だって…僕…色々めんどくさいと思うから…」
「めんどくさい?何が?」
フレンの顔はどんどん伏せられていく。
「…僕…そういう…付き合うとか…したことないし…男だし…立場的にも…」
「んなの関係ねぇよ。親友ってだけじゃなくなっても何も変わらねぇだろ?」
「…そうなの?」
「あぁ。それを言うなら俺だってまともに人と付き合ったことなんてねぇしな」
「…それはどうなの…」
「付き合う前から断ってばっかのお前に言われたくねぇっての。
それに俺はまんまのお前が好きなわけだし、な」
「…っ…………う、うん…」
恥ずかしそうに俯くフレンを見てユーリはにやりと笑う。
「お、今の効いたか?」
「う、うるさいなっ…僕も好きだよ!大好きだ!世界で一番ユーリがす…」
全部聞く前にたまらずユーリはフレンを抱きしめていた。
「すっげー嬉しいっ!」
「……うん。僕も…」
フレンもユーリの背中に手を回す。
フレンの背中には消えない傷痕が残ったけれど、それは二人を結び付けた思い出となった。
本っっ気でビビったぜ。
まるで最後みたいに告白してくるしな…
まさかあんな理由で俺にああいう接し方してるなんて夢にも思わなかったが…
俺が言ってたのはお前が休まなくて心配なだけで働きどうこうのことじゃねぇっての…
ちゃんと休めっつったろ、
しっかり体休ましときゃこんなことにはなってなかったっつの…
………
あぁ、そうだ、
聞きたいことあったんだった…
「お前俺のこと大好きなんだって?」
「………」
「何とか言えよ。起きてんの知ってんだぞ」
「…君は…本当にいじわるだね…」
布団を頭まで引っ張り上げて唸っている。
目の前に横たわるこの見慣れた金色、
勿論フレンのものだ。
「うっせぇ。あんな意味深な気絶演出しやがって…寝てましたなんてオチじゃ笑えねぇっての」
そう、あの時意識を手放したフレンだが…気を失っていただけだった。
正確には寝ていた。
フレンがもうこの世にいないだと思うとこの世の終わりすら感じたというのに
放心状態の自分の耳に暫く経ってから規則正しい寝息が聞こえてきたのだ。
あの時のユーリの顔と言ったら…
誰にも見られていなかったのがせめてもの救いだった。
それからやはり猛ダッシュでオルニオンへ連れ帰り
ジュディに頼んでバウルでハルルへ飛んでもらったのだ。
エステルがハルルに居るとカロルが知っていて助かった。
「…あの時は…僕だってもう…ダメかなって…思ったよ…」
フレンが布団で隠した口でモゴモゴと告げる。
「それであんな全部打ち明ける様に告白してきたのか…」
「こっ…告白…」
顔を隠すフレンは残念ながら布団を押さえる手さえ真っ赤だ。
「なぁ、俺のこと好きなの?お前…それってどういう好きだ?」
ユーリが身を乗り出して布団を掴むフレンの手に優しく自分の手を置いた。
顔見せろと言わんばかりに布団を退かすように促す。
「……それは…」
ゆっくり布団から出てきたフレンの表情は紅潮していて目が涙で揺らめいていた。
気まずそうに目を逸らし伏し目がちに言葉を紡ぐ。
やばい…グラリといってしまいそうだ…
元々フレンに言えない気持ちを持っているユーリは理性を必死に守っていた。
顔は多少にやけていたかもしれないが。
「………あの…僕…………」
そう言ったきりフレンの口は止まってしまった。
しかし態度ではっきりわかるそれ。
友情の好きならさらりと言ってのける奴だ。
この恥ずかしがり様はそうでないことを物語る。
「…フレン、俺もお前のこと好きだぜ…」
フレンの目が大きく見開かれた。
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今日はSP見てきました~~~
もうかっこいい!!!主人公がかっこいい!!!(笑)
ほぼアクションでした。アクション好きの壬にとってはとてもよい映画でしたvvv
でもドラマの内容をほぼ忘れてまして…
え、この能力なんだっけ…
係長のお父さんなんでこんなことに…?
先輩ってなんだっけ
などなど色々綺麗さっぱり忘れてた設定の数々。
映画ではまったく振り返りもしないし説明もないので
映画の前に予習してたほうがよさそうですね。
晩御飯のカレーが多すぎた…
バターライス恐るべし。
もう今日は眠いので寝ます!!!おやすみなさい!!!
一向に起きないフレン。
だが少しだけ冷静さを取り戻したユーリは自分の震える手をフレンの口元へ持って行った。
微かに息がある。
ユーリは無我夢中で自分の上着を脱いでフレンの傷口を押さえるように巻き付ける。
そしてフレンを抱き抱えると一目散に街を目指して走り出す。
その振動にフレンの顔がしかめられる。
傷口に響くのだろうか、だが構ってやれる余裕が今のユーリにはなかった。
「…ぅ……ユー……リ…?」
「!フレン!」
名前を呼ぶ声がして思わず足を止めてフレンの顔を見る。
うっすら目を開けてこちらを見ている。
「…ゆめ…かな…ユーリは…しばらく…かえってこないって…」
記憶が混乱しているのかフレンは最後にユーリに言われたことを口にする。
その言葉を聞いてユーリは眉根を寄せた。
「…フレ…」
「はぁ…はぁ…あんなに…つめたく…したし…もう…あえないって…かくごしてた…のに…」
途切れ途切れの譫言をぽつりぽつりと紡ぐ。
「フレン…」
「…ユー…リ…おこってる…だろうなぁ…」
「っか!怒るわけねぇだろ!もう黙れ、喋んな!
すぐ街まで帰ってバウルに頼んでエステルんとこ連れてってやるから!」
またフレンを抱え直して走り出す。
「…ユーリ…もう…君には…きみのせかいが…あるのに…いつも…しんぱい、かけ…
ぼくのこと…ばっかり……」
「……っ」
ユーリは返事をせずただただ街を目指してひたすら走った。
いつもより遠く感じる。
どれだけ走っても辿り着かない錯覚を覚える。
「ユーリに…しんぱいかけ、ないように…しようって……なのに…やさしい、から…
だから…つき…はなし…のに……こころが…いたくて…しにそうだ…っ」
ぽろぽろ涙を零しながら夢だと思っているユーリの姿に儚い笑みを向ける。
騎士団長になって、こんなに頑張ってるのに…
ユーリは喜ぶどころか会う度顔をしかめていた。
ユーリだってこんな幼なじみばかり構ってられない立場のはずなのに。
心配する彼の目が辛くて、申し訳なくて、
それならユーリから離れてしまおうと努めて冷たく接した。
それなのにいざ離れられると寂しくて…辛くて…
胸が苦しかった。
こんなだから…ユーリは自分から離れられなかったのだろうに…。
ユーリが心配しないような…立派な団長になれば…君は笑ってくれるかな…。
「ユーリ…だいすき…だよ…」
ユーリの頬に触れようと持ち上げられた手はそれに触れる前に力をなくして下に落ちていった。
「…フレン…?」
急に重くなったフレンにユーリは足を止めて顔を見た。
穏やかに眠るフレンの姿にユーリはこの世の終わりを感じた。
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フレンさんの顔とか綺麗ですみません。
前回とかに頬に血がついた的な描写あったのに。
血とか描くの忘れました(笑)
「ワンワン!」
「ラピード、見付けたか!?」
ラピードが急に吠えだしてユーリは辺りを見渡す。
するとそこに足を引きずりながら走ってくる子供の姿があった。
「なっお前どうしたんだ!?」
ユーリの元まで走ってきた少年に肩を掴んで理由を聞く。
こんな所で会うはずもない子供と出会うなんて想定外にもほどがある。
「ユーリ殿っその子供は…あ、街の…!」
少し遅れてやってきたソディアが少年の顔を見て思い出したと口にする。
「ま、魔物に襲われて…っ」
ひくひくと泣きじゃくりながら話す少年。
「魔物に!?よく無事だったな…」
「お、にいちゃんが…助けて、くれ、たから…ひっく…」
「お兄ちゃん…?団長か!?」
ならなんでそのフレンがここに居ない?
何故一人こんな危険な森を子供に走らせている…?
瞬時にユーリの脳内に認めたくない考えが過ぎる。
冷やりとした汗が伝う。
「で…そのお兄ちゃんどこ居んだ…?」
声が震える。
「あ、あっち…怪我して…後で追い掛けるから、心配、いらな、って…」
「…っ」
ユーリはすぐ立ち上がって駆け出す。
残されたソディアは子供を放っておくわけにもいかずフレンのことを心配しながらも子供の手をとる。
「街まで頑張れるか…?」
少年はこくりと頷いた。
その瞬間溜めていた涙が溢れだし大声で泣きじゃくった。
「はぁ…はぁっフレンっ!!!」
生い茂る草木を掻き分け少し開けたところに出た。
そこには巨大な魔物が倒れており息はない。
その魔物の回りを伺うように歩く。
嫌な予感が大きくなる。
徐々に角度が変わって見える景色も変わる。
そして、
見慣れた金色がその場に倒れているのを見て
ユーリの心臓は一瞬止まったんじゃないかと言うほどの衝撃を受けた。
「…フ、レン…」
ぴくりとも動かず横たわるフレンによろめきながら近付く。
へたりとそばに崩れるように座り込んでフレンの頬に手を当てた。
手にフレンの血がついて、はっと我に返ったように勢いよくフレンの体を揺らす。
「っレン!フレン!!!!おい起きろ!!起きろよ!フレン!!」
背中からはまだ大量の血が流れていた。
フレンが体を預ける森の中の一本の木の傍には先程倒した魔物が横たわる。
「…怪我、痛む?」
フレンが優しく尋ねると少年は首を大きく横に振った。
「お兄ちゃんの方が…ずっと痛い…」
フレンの背中には爪で付けられた大きな傷。
そこから止めどなく血が流れ出す。
「僕のことはいいよ。それ、より…歩けそうかい?」
「…ダメだよ…足が動かない…」
「…そうか…」
一か八か一人で街まで走ってもらうことも考えたが今のままでは無理そうだ。
こんなとき魔導器があれば治癒術をかけてあげられるのに…
「…気休めにしかならないかも、しれないけど…」
フレンは自分の剣を地面に突き刺した。
目を閉じて集中する。
すると地面がぽうっと光りだし少年の傷を癒していく。
「…治ってく…」
徐々に光りは薄れていく。
「…っ…はぁ…はぁ…」
ずるりとフレンの腕がつかから落ちる。
「お、おにいち…」
「歩ける?」
少年の言葉を遮るように質問を投げかける。
「え?あ、うん…」
「そうか…なら…危険だと思うけどここから街へ一人で帰れるかな…」
「お兄ちゃんは…?」
「僕のことは心配いらないから…いいかい?よく、聞いて…。
ここから街まではこっちの方向に真っ直ぐだ。絶対横に逸れちゃいけない。真っ直ぐだよ?
もしかしたら君を捜して街の人が森に来てるかもしれない。
そういう人を見かけたら絶対一緒に街まで帰ること。
…君は街に帰ることだけ考えればいい。僕も…後から追い掛けるから。」
「…にんむ…?」
「ん?あ、あぁ任務だ。とても大切なね。出来る?」
フレンが問うと少年はこくりと頷いた。
「よし、いい子だ。後ろを振り向いちゃいけない。真っ直ぐ前を見て出来るだけ速く走れ、行け!!」
「っ!」
少年は走り出す。
言った通り前だけを見て。
「…はぁ…はぁ…どうか…」
街まで無事で…
そのまま意識を手放した。
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壬の中でのお話しですが。
ファーストエイドなどの治癒術は魔導器なしでは発動できない。
でも守護方陣はなんというか…気合?なので発動可能。
でも魔導器有のときに比べると威力は落ちる。
という設定です。
魔術使えないユーリが守護方陣覚えるくらいだからこれは気合だと思います(笑)
っていうか日本シリーズがすごいことになってますね。
壬別にどちらを応援してるとかないんですが…。
今ふとテレビ見ると同点になっとるやないか!!!
あれ、最大4点くらい差あったんじゃ…。
今日中/日勝ってまた明日にもつれ込んだほうが面白いな~と思うので
今日のところはD応援しときます。
「お兄ちゃん大丈夫…?」
「…はぁ…うん、大丈夫…ごめん、早くお母さんの所に返してあげれればいいんだけ…ど…」
フレンがそう言うと少年はふるふると首を横に振った。
「ぼく…お留守番してたら…こんなこと…うっうぅ…」
目に堪えていたものが一つ二つと零れ落ちる。
「…そんなことないよ。僕こそごめん…ちゃんと守って…あげられなくて…」
今から数時間前。
休憩時間を貰ったフレンは街の外の魔物の状況などが知りたくて一人外に出た。
森の中を探索し生息する魔物の種類をチェックする。
作業自体は滞りなく進んでいたのだがそこに予期せぬ事態が舞い込んだのだ。
「…住んでる魔物の種類は変わらないみたいだな…
でも危険なことは変わらないしやはり騎士の人数を増やして街の安全を確保しないと…」
顎に手をあてこれからの方針を決める。
その時だった。
ガサガサと草木が揺れてフレンは警戒する。
しかしそこに現れたのは魔物ではなく…
「じゃーん!へへ~お兄ちゃんびっくりした!?」
一人の少年だった。
この少年は街でもやんちゃ坊主で有名でいつも街の外について来たがっていたのだ。
「な…ついてきたのか!?」
「そうだよ!お兄ちゃん気付かなかったでしょーっ」
「………」
なんてことだ…
完全なる自分のミスだ…。
まさか子供の気配に気付かなかったなんて…
寝不足と疲労はこんなところに影響してしまった。
「えっと…怪我はないかい?ダメじゃないか、街の外は危険だって知ってるだろう?」
気を取り直して説教を始める。
「大丈夫!僕最近剣の稽古してるんだよ!お兄ちゃんより強いかも!」
「稽古って…それは偉いと思うけど君の力じゃはっきり言って魔物の相手にならないよ。
今はまだ街から出ちゃいけない。自分の力を見極めることも強さだよ」
「なんだよ、大丈夫だよ僕強いもん!」
「きみ…」
叱ってやろうとしたその時だった。
グォォォオオン!!!
と言う低く響く鳴き声と共に巨大な魔物が姿を現した。
「!しまっ…」
突然現れた魔物にフレンは考えるより先に体を動かす。
前線から離れ反応の鈍くなった体を無理矢理動かして狙われている子供を抱えて庇う。
がその時振り下ろされた魔物の爪がフレンの背中を裂き、少年の足に怪我を負わせた。
「っく!」
「わあぁぁぁっ!!!」
足の痛みで取り乱した少年を自分の後ろに隠し剣を構える。
襲い来る魔物。
走り出す。
魔物の攻撃に合わせ剣を光らせる。
勝負は一太刀だった。
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すみません、この絵ものすごい眠いときに描いてます(笑)
書き直そうかとも思ったんですが絵が酷いのは今に始まったことではないので!!!
気にしない気にしない!!!
オルニオンに着いた。
「騎士団の詰め所か?」
「でしょうね。ここに来ても仕事の山は無くならないみたいだから
今頃部屋でサインしまくってんじゃない?」
「…はぁ…簡単に想像出来て困るな…」
ユーリが額に手を置いて眉間にシワを寄せる。
そんなわけで依頼人に仕事完了の証を渡しに行ったカロルとジュディスと別れて
ユーリとレイウ゛ンは真っ直ぐ騎士団詰め所へ向かったのだが…
無表情で机に向かってペンを走らせる見慣れた金髪はそこには居なかった。
「…あれ、居ねぇじゃん…」
「そうねぇ…」
部屋を見渡して見ても居ないものは居ない。
しばし立ち尽くした二人の元にバタバタと駆け寄る足音が近付いてきた。
「団長!お戻りになったのですか!」
「あら?ソディアちゃんじゃないの」
「!シュウ゛ァーン隊長…ユーリ…殿……」
息を切らせながら二人の顔を見てそこに目当ての人物が居ないことに肩を落とした。
「…あ、の…団長を見ませんでしたか?」
「フレンを?俺ら今来たばっかりなんだ。あいつどうしたんだ?」
「…休憩時間に「少し出て来る」と行かれたまま戻って来ないんです…」
「まぁ…フレンちゃんだってサボりたい日くらいあんじゃないの?」
「サボるだなんてあの方に限ってっ!今までこんなこと一度もなかったっ!
それに最近特にお疲れの様でしたし…団長の身に何かあったら…っ」
ただ事ではなさそうなソディアの様子を見てユーリもだんだんとその表情を固くした。
次の瞬間には走り出していた。
部屋を勢いよく出て辺りを見渡す。
「この辺一帯は何度も捜しましたっ多分外に出られたんだと…っ」
ソディアが後ろから追い掛けてきた。
「ラピード呼んでくるわっ!」
ユーリはカロルたちと居るはずのラピードの元へ走った。
外ならラピードの鼻が必要だ。
ユーリの背中には冷たい汗が伝った。
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眠すぎてあまり目を開けれてません…
誤字脱字あったらすみません~~
